1月27日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で面白いサウンドテーブルについて取り上げていたのでご紹介します。
ふつうリビングルームに置くようなテーブルなのですが、サウンドテーブルといって、テーブル全体から音が出るテーブルが市販化されています。
その仕組みは、骨伝導スピーカーをイメージすると分かり易いのですが、テーブルの真ん中に基盤が入っていて天板を振動させることで音を出すというものです。
なお、かなり大きな音を出してもテーブルの振動はほとんど気にならないと言います。
更に、音を出す以外にも意外な用途があります。
例えば、住んでいる地域を登録して、天気が変わるとアラート音が流れます。
サウンドテーブルがインターネットにつながっているので、スマホで登録した地域の天気を知らせてくれるのです。
このサウンドテーブルを開発したKAMARQ(カマルク)の町野
健さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「家具業界は非常に旧態依然としていると思っていまして、家具に新しい価値をのせたプロダクト(製品)を出している会社はまだ少ないと思うんですね。」
「我々はIT化だけにこだわらず、新しい家具の価値や体験を出来るようなものを今後もどんどん世の中に出していきたいと思っています。」
生活をより便利に出来るサウンドテーブル「MODERN
DELTA」(商品名)、価格は9万8000円(税別)〜です。
なお、このテーブルはいろいろと応用でき、今回はスピーカーとテーブルの組み合わせでしたが、例えば加湿器とベッドという組み合わせも出来るのではないかということです。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
テーブルが音源になるというようなアイデアは以前ご紹介したことがあります。
ですが、インターネットとつないで天気予報まで知らせるとなるとまさにIoT(モノのインターネット)の世界です。
これから様々な家電がIoTとしての機能を持ちだすと多くの可能性が広がります。
ですから、当面家電メーカーは単独で、あるいは様々な業界との共同による試行錯誤でIoTの機能を駆使した様々な商品を商品化してくると思われます。
そういう意味で、今回ご紹介したサウンドテーブルはこうした流れの先駆けの一つと位置付けられます。
一方で、スマホには既に日々の暮らしに必要な多くの機能が搭載されています。
ですから、使い勝手の観点から、自ずとこうしたIoT関連商品とスマホとの連携がメインに位置付けられると思われます。