1月26日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で魚を思いのままに操れる水槽について取り上げていたのでご紹介します。
古澤 洋将さんが開発したのは、魚の群れを動かす生体群制御付き水槽「アクトリウム」(商品名)です。
魚を思いのままに操れる仕組みは、以下の通りです。
水槽の側面に14本の細い線を設置し、集めたいところの線は電気を止めて、それ以外のところの線に電気を流すということのです。
なお、法律で生き物に電気を流していい量は決まっていますが、それよりもはるかに下回っているために魚には影響がないといいます。
ちなみに、人がこの線に手で触れても何とも感じないといいます。
さて、開発者の古澤さんには大きな夢があります。
最終的にはこのシステムを海の養殖場に使いたいと考えているのです。
船も網もいらない養殖場を作ろうとしているのです。
電気で餌の魚を港から養殖場に誘導し、成長してきたら養殖場から港に魚を誘導するという構想なのです。
大きな夢の詰まったこの「アクトリウム」、価格150万円からといいます。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
この「アクトリウム」、14本の細い線への個々の電気の流す量をプログラムでコントロールすることによって魚に様々な動きをさせることが出来るようになります。
ですから、価格はともかくレストランなどでお客の目を楽しませるのに役立つことにより集客効果が期待出来ます。
一方、海の養殖場での活用については、開発者である古澤さんの想い描くようなかたちで実現出来れば、これまでにない全く新しいかたちの養殖システムになります。
また、こうした養殖場では、従来の養殖場と違って物理的な壁がありませんので、魚が壁に追突するようなことがなくなるという付加価値もあります。