2017年02月19日
No.3630 ちょっと一休み その582 『賢い子どもを作るための4つの条件』

こちらのネットニュース(1月18日配信)で脳を活性化させる方法について取り上げていました。

そこで、今回はその中から賢い子どもを作るための4つの条件を中心にご紹介します。

 

世界中の面白い記事を凝縮したウェブメディア「クーリエ・ジャポン」では、新年から脳を進化させる技術というのを特集でやっております。

以下はその記事の一部のご紹介です。

 

アメリカの天才児5000人を集めて、その人たちを1971年から45年間にわたり、ずっと追跡した研究の結果、賢い子どもは作れるということが分かりました。

「クーリエ・ジャポン」では賢い子どもを作るための8つの条件を出していますが、その中から記事で紹介されたのが大人にも参考になる以下の4つの条件です。

  1. 多種多様な経験

  2. 努力を奨励

  3. 知的リスクを歓迎、失敗から学ぶ

  4. 「レッテル貼り」に気を付ける

 

なお、記事では上記4つの条件に加え、以下の2つも重要といいます。

  1. 空間認識能力

    物質同士の空間内の関係性を理解してそれを記憶すること

    物に限らず、いろんなことに関して空間認識能力が高かった子どもはクリエイティブな仕事、イノベーティブな仕事でかなりいい業績を残していることが分かっている

  2. 外国語を学ぶこと

    外国語を学ぶと、言語・非言語の知能が高くなったり、マルチタスクの能力が高まったり、という脳の潜在能力が高まる

    また、脳の健康維持にも役立つ

    バイリンガルの人はアルツハイマー病の発症が5年ほど遅くなるとか、脳卒中などで認知機能に問題が起きたときにそれの回復も2倍になるというようなデータもある

 

以上、記事の内容をご紹介してきました。

 

どの条件もなるほどと思わせられますが、私が特に気になったのは4つの条件以外の2つです。

確かに空間認識能力は、物事の関係性を把握するためにとても重要な能力だと思います。

ですから、これから増々要求されてくるクリエイティブな仕事や、イノベーティブな仕事に必要な空間認識能力を子どもの時にいろいろな遊びを通して身に付けることはとても大切だと思います。

 

また、外国語を学ぶことについては、AI(人工知能)の進化とともにいずれ自動翻訳や自動通訳が実用化されるはずですのでそもそも外国語を学ぶ必要がなくなるのではないかと私は考えていました。

しかし、脳の潜在能力を高めたり、脳の健康維持にも役立つ効果があるとは意外でした。

ですから、例え自動翻訳や自動通訳が実用化される時代になっても、より的確な通訳を目指して、あるいは趣味で外国語を学ぶことは脳の能力や脳の健康維持に役立つのです。

あるいは、外国語を学ぶ必要がなくなってもその代わりとなる手段を探す必要がありそうです。


 
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