先週から今週にかけて、自動車をめぐる新たな動きについて番外編も含めて9回にわたったご紹介してきました。
その中で今最も世界的に注目されているのが自動運転車です。
この技術の核心は位置情報を把握するGPSです。
そして、今やカーナビは自動車への装備が当たり前の時代を迎えています。
しかも、その精度は初期に比べて格段に進歩しています。
これまでのところ、このGPSが機能不全に陥り、カーナビが使えなくなる事態を迎えたことを私は知りません。
しかし、今後本格的な完全自動運転車の時代を迎えると、GPSの機能不全は想像を絶するような大変な事態をもたらします。
ですから、これまで何度となくお伝えしてきたように、こうした衝突事故リスクが顕在化(発生)した場合に備えたコンティンジェンシープランが必須なのです。
そして、このコンティンジェンシープランの要件は明らかです。
それはGPSに依存せずに自動車の衝突事故を防ぐことです。
幸いなことに、自動車業界では既に自動ブレーキの装備が徐々に普及してきております。
しかし、まだまだ速度などの制約があり、どんな場合でも対応出来るレベルにはありません。
ということで、完全自動運転車の時代を迎えるにあたって、GPSに依存せずにどんな状況においても衝突事故を起こさない機能を持たせた自動ブレーキの標準装備が欠かせないのです。