2016年12月25日
No.3582 ちょっと一休み その574 『人がAIと恋に落ちるための要件とは・・・』

これまでも人がアンドロイド(人型ロボット)やAI(人工知能)に恋をするというテーマの映画がありました。

また、以前ご紹介したようにソフトバンクが開発したロボット「ペッパー」は人の感情を理解する機能を持っています。

そうした中、11月21日(月)付けネットニュースで「人は感情認識AIと恋に落ちるのか」というとても興味深いタイトル記事を目にしました。

そこで今回は人がAIと恋に落ちるための要件について私の思うところをお伝えします。

 

そもそもAIが人の感情を理解出来るような技術開発を進めていけば、いずれ人にとってとても大切な、人に恋をするという感情も研究対象になります。

また、一口に人を好きになるといっても、人それぞれの趣味や性格などで好きになる人のタイプは異なります。

ですから、人がAIと恋に落ちるためには以下のような要件が必要と考えられます。

・AIが人の性格や好みを理解出来ること

・次に、その人の好みに応えるような声や話し方、あるいは話の内容で会話を進めることが出来ること

・徐々に感情面での関係を深め、人に恋愛感情を抱かせられること

・やがて本格的に人とAIが恋愛関係に入ること

 

ここまで書いてきて、ハタと気付きました。

それは、人がAIと恋に落ちるプロセスは人が人と恋に落ちるプロセスそのものであるということです。

しかし、この2つには決定的な違いがあります。

それは、人とAIの恋愛関係はあくまでもプラトニックラブであるということです。

また、人はどんなにAIを深く愛するようになっても人はAIと結婚することは出来ず、従って子どもが産まれることもありません。

また、人と人の恋愛関係においてもいずれ解消してしまう場合が少なからずあります。

 

ですから、私は人がAIと恋に落ちるための最後の要件として以下の要件を付け加える必要があると思いました。

・本格的に人とAIが恋愛関係に入ってしばらくした後に、必ず人は何らかの理由によりAIから振られること

 

もし、こうした要件を付け加えておかなければ、子孫を残すという生物全般の持つ本能を破壊してしまう可能性があるからです。

しかし、そうは言っても一方でAI搭載のアンドロイドが進化していけば、やがて精神的にだけでなく顔やスタイルなどの見た目でもそれぞれの人の好みに合った限りなく現実の人に近いアンドロイドの誕生も夢ではありません。

こうなると恋愛感情を持たせた未来のアンドロイドと人との関係は限りなく現実に近いバーチャル・ラブゲームの世界と言えます。

ですから、AIやロボットの技術の進化は人の恋愛感情を大いに満たしてくれる一方で、人類の存続に係わるような大変なリスクも持ち合わせていることにも注意が必要だと思った次第です。


 
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