10月7日(金)放送のニュース(NHK総合テレビ)で母子手帳の電子化について取り上げていたのでご紹介します。
神奈川県は予防接種や定期健診の情報など母子手帳のデータを電子化してスマホのアプリで提供するサービスを県内8つの市と町の住民を対象に始めました。
母子手帳のデータを電子化する取り組みは災害などで紛失してもデータがサーバーに保存されることから導入する自治体が出て来ています。
神奈川県が今年7月に県内の自治体に参加を呼びかけたところ、横須賀市、鎌倉市、逗子市、伊勢原市、寒川町、大井町,松田町、愛川町の8つの自治体が応じ、住民を対象に9月からサービスを始めました。
アプリは登録した自治体の予防接種や定期健診が近づくと日時や場所を知らせる他、身長や体重などの検診結果のグラフ化や処方薬の情報管理も出来るといいます。
神奈川県ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室の市川
喜久江室長は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「お子さんの成長記録をお母さんだけではなく、お父さんですとか、あるいは遠くに住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんも一緒に共有出来ますから是非これを活用していただければと思います。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今回ご紹介したサービスは母子手帳に焦点を当てていますが、こうしたサービスを他の家族にも展開していったらいいのではないかと思いました。
というのは、例えば今は医者にかかると、処方箋を受け取って最寄りの薬局に行きますが、その際に「お薬手帳」を持っていくようになっています。
でも毎週のように医者に行くわけではありませんから、持っていくのを忘れてしまうことがよくあります。
また、どこにしまったか忘れてしまい、再発行してもらうこともあります。
更に、この「お薬手帳」のデータを見て、薬剤師さんは薬の組み合わせに問題が無いかをチェックしています。
しかし、もしどの医者にかかっても、あるいはどの薬局で薬を受け取っても全てのデータが電子化され、サーバー上で一括管理されるようになれば、AI(人工知能)などの活用で簡単に薬の組み合わせに問題が無いかのチェックも出来るはずです。
更には、アレルギー体質などについても電子化されていれば、どこで病気になっても、あるいは災害時でも本人の健康状況を医師や薬剤師が確認出来るのですから安心です。
ということで、遠くに住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんも含めて家族全体のこうした情報だけでなく写真や動画なども含めて、お互いに共有出来るようなサービスがあれば、お互いに普段の暮らしぶりや健康状態が分かり、家族の絆を深めることにつながると思います。
一方で、こうした個人情報には漏えいリスクが付きものです。
ですから、こうした個人情報には万全のデータ漏えいのリスク管理が求められるのです。