先週、4回にわたって新しい瞑想法、マインドフルネス(日本語では“気付き”)についてご紹介してきました。
そうした中、9月28日(水)放送の「ガッテン!」(NHK総合テレビ)でも「ボケない!
脳が若返る“めい想パワー”SP」と題して、私たちの脳に秘められた知られざる力について取り上げていました。
そこで、先週ご紹介した4回と一部ダブった内容になりますが4回にわたってご紹介します。
4回目は、食べる瞑想についてです。
前回、瞑想の原理を生かした脳のトレーニングについてご紹介しましたが、なんと“食べる瞑想”もあるというのです。
赤坂クリニック理事長の貝谷
久宣博士は番組の中で次のようにおっしゃっています。
「うちではおにぎり一つを(食べるのに)だいたい30分かけるんですよ、患者さんとお昼に食べる瞑想は。」
「まずおにぎりを見る、色を見る、そして匂いを嗅ぐ、そしてしっかりとどういうものかをまず感じて、それからほんの一口口の中に入れます。」
「そして、やっとそれから噛みだします。」
「それをじっくりと味わう。」
「そして、完全に噛んだらやっと飲み込みます。」
「胃に落ち着く感じも一生懸命感じ取る。」
「すると、胃もプッと重くなる。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
おにぎりを食べる瞑想という発想はとても面白いと思います。
おにぎりを食べることにひたすら集中し、個々のプロセスで様々に感じる、その基本的な考え方は“呼吸に意識を集中させる”に通じるものです。
このように考えると、例えば満員電車の中でイライラしながらただ乗っている間のわずかでも瞑想して過ごす時間に充ててみるのもよろしいのではないでしょうか。
“呼吸に意識を集中させる”というブッダの教えは、日々の暮らしの様々なところで応用出来ると思うのです。