筋肉が萎縮する筋ジストロフィーや加齢による筋肉の衰えで悩みを抱えておられる方もいらっしゃると思います。
そうした中、8月21日(日)放送の「未来の起源」(TBSテレビ)でペプチドによる筋肉増量の研究について取り上げていたのでご紹介します。
東京薬科大学薬学部薬品化学教室助教の高屋 健太郎さん(32歳)は医療だけでなく日常生活にも欠かせない研究を行っています。
今回開発したのは筋肉を増やすために作ったペプチドです。
ペプチドとはアミノ酸が2個以上つながっている化合物です。
高山さんたちは、このアミノ酸の配列を工夫することで今回のペプチドを開発しました。
筋肉を増やさないようにしているタンパク質の活性を邪魔してあげることで、筋肉が増える方向に制御するペプチドになるといいます。
ペプチドを投与することでおよそ20%筋肉が増えることを確認したのです。
筋肉が萎縮する筋ジストロフィーの症状緩和や加齢による筋肉の衰え緩和など様々な使い方が期待されています。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
筋肉が萎縮する筋ジストロフィーや加齢による筋肉の衰えで悩みを抱えておられる方々にとって、ペプチドを投与することでおよそ20%も筋肉が増えることが確認されたことはとても朗報だと思います。
さて、アミノ酸の配列を工夫することでペプチドが開発されたということは、他のアミノ酸の配列の組み合わせにより今後とも新たな効用のある化合物の開発に期待が持てそうです。