2016年07月20日
アイデアよもやま話 No.3447 ウルグアイの前大統領、ホセ・ムヒカさんに学ぶべきこと その3 人類の未来はどこに向かうべきか!

これまで何度となくお伝えしてきたように、私たち人類は自らの豊かさの飽くなき追求を目指してきており、特に産業革命以降は地球上の様々な資源を大量に消費し、環境破壊をしてきました。

また、近年IS(イスラム国)などによるテロ襲撃により、世界各国で罪のない多くの人たちの命が奪われています。

そうした中、ウルグアイの前大統領、ホセ・ムヒカさん(80歳)の4月の初来日に伴い、ホセ・ムヒカさんの考え方について様々に報道されていました。

そこで3回にわたってムヒカさんの考え方について、5月7日(土)付け読売新聞の夕刊記事を通してご紹介します。

3回目は、人類の未来はどこに向かうべきかについてです。

 

ムヒカさんの来日に合わせて行われた東京外国語大学での講演で、ムヒカさんは次のように訴えております。

「私の考え方が日本文化の根底に通じる部分があるのではないか。日本は優れた工業先進国であり、だからこそ日本に質問したい。人類は、世界の将来はどこに向かうのかと。」

 

ムヒカさんの問題提起されているように、今私たち人類に最も求められているのはこれからどこに向かうのか、あるいはどういう社会を目指すのかということです。

これまで何度となくお伝えしてきたように、そのキーワードは”持続可能な社会“の実現だと私は思います。

 

そして、”持続可能な社会“の阻害要因として以下の項目が挙げられます。

・化石燃料など多くの資源の大量消費による枯渇

・環境破壊

・地球温暖化

・格差拡大

・武力による問題解決に依存する国の存在

・核兵器など大量殺りく兵器の存在

 

テクノロジーの進歩は、私たちの暮らしを豊かにしてくれる一方、時としてこうした阻害要因を増大させてきました。

そして阻害要因を取り除くのかどうか、そしてどのように取り除くのかを決定するのは私たち人類なのです。

ですから、私たちはテクノロジーの進歩や経済成長にばかり目を奪われることなく、上記の阻害要因を取り除きつつ”持続可能な社会“をベースとした平和で心豊かな社会の実現に向けて取り組み続けると常に心がけるべきであると私は思うのです。

 

そうした中でとても救われるのは、人類はいろいろと大きな問題を抱えながらも国連を中心に”持続可能な社会“を目指して取り組みを進めていることです。


 
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