2016年06月05日
No.3408 ちょっと一休み その545 『気になる超未来の地球とは その2 19億年後、そして28億年後の地球の未来とは・・・』

誰でも超未来の地球とはどんな状態になっているかとても気になると思います。

そうした中、3月17日(木)放送の「コズミック フロント☆NEXT」(NHKBSプレミアム)のテーマは「地球 超未来への旅」でしたので6回にわたってご紹介します。

2回目は、19億年後、そして28億年後の地球の未来についてです。

 

太陽の未来を計算によって予測し、地球への影響を詳しく分析した研究者がいます。

地球の未来の生態系を研究している、アメリカ・コーネル大学のジャック・オマリージェームズ博士です。

オマリージェームズさんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「太陽は年齢とともに中心の温度がどんどん上昇していきます。」

「明るさも増し、地球に降り注ぐエネルギーも増加していきます。」

 

太陽の内部で核融合が進むにつれ、放出エネルギーは1億年で1%ずつ増えていきます。

オマリージェームズさんは、太陽のエネルギーの増加によって地球の気温がどう変化していくのか計算しました。

北極など極地付近の気温は一旦下がるものの、その後は徐々に上昇、10億年後から急激に上がります。

大気中に水蒸気が増え、温室効果が進むためです。

そして、19億年後には気温が150℃に達します。

生物が生きていけなくなる温度です。

気温の上昇は更なる環境の変化をもたらします。

海から蒸発した大量の水蒸気はオゾン層よりも上の層に到達、太陽からの紫外線によって水素と酸素に分解されます。

水素は非常に軽いため、地球の重力を振り切って宇宙空間に飛び出していきます。

こうなると、水を作ることが出来ません。

地球から徐々に水が減っていくのです。

太陽の熱によって海の水は蒸発し、水位はどんどん低下、やがて海は干上がり、乾燥した台地が地球を覆います。

まさに“死の世界”です。

オマリージェームズさんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「28億年後には地球の表面のどこにも水はありません。」

「全ての生命はもはや生きていくことは出来ないのです。」

「でも、その時までに人類が技術を進歩させていれば、地球の軌道を変えて気候をコントロール出来るかもしれません。」

「あるいは、別の惑星に移住して絶滅を避けている可能性も大いにあります。」

 

以上、番組の内容をご紹介してきました。


今、地球温暖化問題で世界各国がその解決に知恵を絞っていますが、はるか遠い将来の地球で見れば、19億年後の気温は150℃に達し、28億年後には地球の表面のどこにも水はなくなり、“死の世界”と化していると予測されているのです。

一方では、オマリージェームズさんのおっしゃるように、技術の進歩により地球の軌道を変えて気候をコントロール出来るかもしれませんし、別の惑星に移住して絶滅を避けている可能性もあるのです。

そうなる前に何百年後、あるいは何千年後に、更に進化した大量破壊兵器の使用を伴った大規模戦争によりほとんどの人類が死滅して残されたわずかな人類が原始時代に近い生活に戻っているかもしれません。

少なくとも人類自らの手で人類を死滅させるようなことはして欲しくないと思います。

いずれにしても、地球上で暮らす私たち人類の未来は太陽の活動如何に大きく左右されることは間違いないようです。


 
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