3月8日(火)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で“鬼トレ”を取り上げていたのでご紹介します。
今、 “鬼トレ”、すなわちタフでハードなトレーニングがビジネスマンを中心に人気を集めています。
仕事帰りにこうした“鬼トレ”を日課にしている愛好者は、熟睡出来るので疲れが取れると感じています。
運動をするのは疲れを取るため、欧米では一般的なこの考え方が今日本でも広がりつつあります。
果たして本当に疲れは取れるのでしょうか。
番組では、筑波大学・筑波キャンパス(茨城県つくば市)でスポーツと脳の研究をしている専門家に検証を依頼しました。
まず、採用試験を想定した模擬面接でストレスをかけて脳の疲労状態を作りました。
次に10分ほどの軽い運動をします。
その結果を脳の変化を数値化したグラフで見ると、ストレスをかけると脳の機能は低下しますが、運動をすると疲労前以上に回復していることが分かります。
つまり、疲労度が改善されたのです。
筑波大学体育系 運動生化学の征矢 英昭教授は、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「軽い運動で気分が良くなることによって、認知的、精神的な疲労が改善されたのが分かった。」
「例えば、ビジネスマンなどが皇居の周りを走っていますよね。」
「あの人たちは走ることによって気分が前向きになって、仕事の作業効率が上がることを実感しているんだと思います。」
一見、仕事や勉強などで脳が疲れている状態で運動すると更に疲労度が増すと思われがちですが、専門家による検証実験では、疲労度が改善されるということが実証されたのです。
やはり、仕事や勉強を何時間も根詰めて続けた後には運動などで気分転換を図ることが理にかなっているのです。