2016年03月11日
アイデアよもやま話 No.3335テレパシーによるコミュニケーションが実現!?

1月4日(月)付け、西日本新聞のネット記事で「頭の中の言葉、解読に成功」というキーワードにとても興味を持ったのでご紹介します。

 

頭で思い浮かべた言葉の一部を脳波の変化から解読することに、九州工業大学情報工学部(福岡県飯塚市)の山崎敏正教授の研究グループが成功しました。

グー、チョキ、パーなど選択肢を絞った条件の下、それぞれの言葉が発声時と無発声時でほぼ同じ波形を示すことを突き止めました。

五十音の一部でも識別に成功しており、今後全ての音の波形を分析できれば、単語や文章の解読も可能になるといいます。

 

研究が進めば、障害で言葉を話せない人との意思疎通や、音が伝わらない宇宙空間や水中での通信手段への応用が期待出来るといいます。

山崎教授は「動けと念じればロボットを操作できるSFのような応用も可能となる」としています。

 

今回ご紹介した研究が進んで全ての言葉の識別が可能になれば、テレパシーによるコミュニケーション社会が実現出来ます。

そういう意味で、山崎教授の研究はコミュニケーション革命をもたらす可能性を秘めた画期的な研究だと思います。

 

実用化されれば、犯罪捜査などにはとても有効活用が期待出来ます。

一方、常に自分が今何を考えているかが他人に分かってしまうリスクも秘めているので、実用化に際してはこうしたリスク対応策も求められます。

それにしても、建前でのコミュニケーションがお互いの関係を円満に保つ面がありますが、こうした技術の実用化で建前のやり取りが出来なくなり、常に自分の本音が相手に知られてしまうことを意識するようになってしまうと、精神的にとても疲れてしまいます。

ですから、こうした技術には限られた用途のみでの使用制限がなされるべきだと思います。


 
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