以前から大型台風などの風速と被害との対応について興味を持っていました。
そうした中、先日、たまたま観ていたテレビ番組で、突風被害の指標「藤田スケール」という言葉を耳にしました。
そこで、今回は「藤田スケール」についてネット検索した結果をご紹介します。
そもそも藤田スケールは1971年、アメリカ・シカゴ大学の藤田哲也名誉教授が考案しました。
当初、アメリカ国内での被害を想定したため、外国では風速と被害の関係が十分に検証できないなどの問題がありました。
そうした中、昨年12月21日、気象庁は竜巻など突風の強さを示すアメリカ生まれの国際的尺度「藤田スケール」について、新年度から新たな基準「日本版改良藤田スケール」(改良スケール)を導入すると発表しました。
突風被害が増える中、被害の指標を拡充し、より実態に合った風速を割り出すのが狙いといいます。
改良スケールは、これまでの藤田スケール同様、突風の強さを示す階級を0〜5の6段階に分けました。
一方、突風の強さを判断するための指標は住宅や自動車など9指標から、日本国内の建築物などの状況を反映して30に細分化しました。
日本版改良藤田スケールの階級と主な被害は以下の通りです。
・階級0(風速:秒速25〜38m)
木造住宅の屋根材の一部が浮き上がる
自動販売機が横転
・階級1(風速:秒速39〜52m)
軽自動車や乗用車が横転
鉄道車両が転覆
・階級2(風速:秒速53〜66m)
木造住宅が変形し、壁にひび割れができる
墓石が横転
・階級3(風速:秒速67〜80m)
木造住宅が倒壊
・階級4(風速:秒速81〜94m)
鉄骨造りの工場の屋根やひさしがはがれ、飛散
・階級5(風速:秒速95m〜)
鉄骨造りの工場や倉庫が著しく変形
こうして見てくると、地球温暖化の影響の怖さが見えてきます。
東日本大震災の発生以降、地震や津波対策に注目が集まり、家屋の耐震強度の補強工事や津波対策で海辺から高地への公共施設の移転などがどんどん進められています。
ところが、改良スケールでみると、階級3(風速:秒速67〜80m)で木造住宅が倒壊してしまうのです。
一方、強風による被害対策については無防備状態なのです。
そこで、気になるのはフィリピンの大型台風の最大風速です。
ネット検索した結果、昨年まで毎年のように最大風速が階級3レベルの大型台風が上陸しているのです。
地球温暖化の進行とともに、このような大型台風の上陸が北上し、やがて日本にも上陸するようになれば、大変な被害をもたらしますす。
ということで、もっともっと真剣に地球温暖化対策を進める必要があるのです。