2015年04月13日
アイデアよもやま話 No.3049 人工知能が家庭教師に!

2月17日(火放送の「ワールドビジネスサテライト」 (テレビ東京)人工知能(AI)を活用した家庭教師にについて取り上げていたのでご紹介します。

 

世界各国で開発競争が繰り広げられているAIですが、日本でもAIを使って世界初の新たなサービスを生み出そうとする動きが活発になっています。

 

そうした中、リクルートが配信する「受験アプリ」は、全教科、高校1〜3年まで約2000の授業が無制限に見放題で月額980円です。

ある「受験アプリ」の利用者は、どこでも見られて、忘れた時には巻き戻しも出来て、また先生の話す速さが調節出来るので便利だといいます。

3年前から始めたこのサービス、今年度は受験生の約半数(無料会員を含む)が利用しているという人気ぶりです。

 

リクルートは今、過去の合格者、不合格者のデータを生かし、新たなサービスを開発中です、

AIを活用し、一人一人の苦手なところに応じて伴走する機能を実装していきたいといいます。

それはAIが家庭教師の役目を一瞬で果たしてしまうということです。

AIが性格まで判断し、一人一人に合った勉強法を導き出そうというのです。

基礎研究は昨年からやっており、製品の実装は来年以降順次やっていくといいます。

 

一方、東京大学工学部(東京都文京区)の松尾研究室では、約30万人のビッグデータ(受験勉強関連)を分析し、一人一人の受験生が効率的に学習出来るように、今何が必要なのか、あるいは合格するためには「この教材・動画を観た方がいい」と教えてくれる、AIのベースとなるプログラムを構築しています。

このプロジェクトを監修している松尾 豊准教授は、番組の中で次のようにおっしゃっています。

「家庭教師がやっていることをコンピューターで出来るようになると思いますし、AIが見ているデータの範囲は1人の家庭教師が見れる生徒数より圧倒的に多いのですから、より賢い優れた教え方が出来るAIになってくると思います。」

 

経験値が高いAIによる家庭教師時代がすぐそこまで来ているのです。

 

昨日は、特に知能の優れた児童の才能をより一層高めることの必要性についてお伝えしましたが、AIの活用により才能に関係なく、個々の児童や受験生の才能や個性に合わせた最適な教え方を提供することが出来るようになるのです。

 

私にも経験がありますが、数学や物理の科目について高校の授業はあまり理解出来ませんでした。

ところが、予備校のある教師の授業では、自分でもビックリするほど理解することが出来ました。

ですから、小学生や中学生などの年齢に関係なく、きめ細かく個々の生徒に対応した授業をするうえで、AIを駆使した学習法を取り入れることを真剣に考えてもいいのではないかと思います。

ここでいうところのAIを駆使した学習法とは、単なるAIの導入ではなく、学習塾や予備校などの優れた教師による教え方を取り入れた内容を組み込んだものを指します。

肝心の教え方が優れていなくてはいくらAIを駆使しても大きな成果は得られないのです。


 
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