昨年１２月１４日（土）放送の「ＳＷＩＴＣＨインタビュー
達人達」（ＮＨＫＥテレ東京）は、林修さん（４８歳）と岩瀬大輔さん（３７歳）の対談でした。
ご存じのように、林修さんは「いつやるか今でしょ！」で昨年の流行大賞を獲得した予備校のカリスマ講師です。
一方、岩瀬大輔さんは業界に革命を起こしたライフネット生命の若き社長です。
岩瀬さんは、２０１０年のダボス会議（世界経済フォーラム）では時代を動かすヤンググローバルリーダーに選出されました。
ちなみに、お二人とも東京大学法学部卒です。
今回は岩瀬さんのトークに焦点を当ててご紹介します。
それは、成功する新規事業の以下の３つの条件です。
�，澆鵑覆�買っている商品
�△�客様が不満を感じている
生命保険業界では１００年以上、営業職員が対面で一軒一軒訪問販売してきたが、このやり方はすごくコストがかかり、その負担を全てお客様が持つので多くのお客様が非効率による高い保険料に不満を持っている
�Ｂ腓�な変化が起きている
技術革新や規制緩和が進んでいる
この３つの条件をネット生命保険に当てはめると見事にマッチします。
ですから、これから新規事業を起こそうと考えている人はこの３つの条件を参考にしていただきたいと思います。
ところで、３つの条件を満たしてさえしていれば成功する、というほどビジネスの世界は甘くはありません。
他にも、成功の阻害要因として「認知の壁」と「信頼の壁」が立ちはだかっています。
この壁をクリア出来たきっかけは起業して半年ほど経った時の中間決算で生命保険料の手数料の内訳を発表したことです。
それまで生命保険業界では手数料がブラックボックスになっていて保険の契約者には分からなかったのです。
ですから、この手数料の内訳の発表がすごく話題になり、これがきっかけで認知度が伸びて申し込みが増え始めたのです。
こうして２００８年のサービス開始から始まって、２０１３年１０月には保有契約数が１９万件を突破しました。
さて、このビジネスモデルは世界的にみても例がないといいます。
なので、今では世界各国の保険会社から相談を持ちかけられているといいます。
相談にはきちんと教えてあげているという岩瀬さんは、番組の中で次のようにおっしゃっています。
「しゃべってマネされるようなものはたいしたものじゃないと思うんですよ。」
「本当にマネ出来ないものって、しゃべったくらいじゃ伝えられないじゃないですか。」
「上場企業なので本当の企業秘密というか外に出していないデータは出さないところがあるんですが、ノウハウとかって見てもマネ出来ないと思うんですね。」
「大切なものって簡単に手に入らないんじゃないのかなと思っていて、簡単に手に入れられるものってそんなにたいしたものではないのかもしれない。」
なお、ライフネット生命は世界４０ヵ国で実施される「働きがいのある会社ランキング」で２年連続でベストカンパニーに選ばれています。
ライフネット生命のような従来の業界の悪しきタブーを破壊してしまうような、そして働きがいのある企業がどんどん出てきて欲しいと思います。
国の発展、豊かさの原動力は企業なのです。
ですから、企業には素晴らしい商品やサービスを提供して利益を上げると同時に、従業員の働きがいにも力を注いで欲しいと願います。
