８月２２日（木）放送の「奇跡体験！ アンビリバボー」（フジテレビ）のテーマは「実録！
諦めなかったスペシャル」でした。
番組では素晴らしいアイデアのいくつかを取り上げていましたが、その中から２回にわたって２つご紹介します。
まずは絶対に濡れない魔法のスプレーです。
普通、白いシャツなどに醤油をかければシミになって大変なことになってしまいます。
ところが、アメリカで開発された超強力撥水スプレー「ネバーウェット」、この２種類のスプレーを吹きかけるとあらゆるものが濡れなくなるのです。
番組では、「ネバーウェット」を吹きかけた純白のナース服に大量の水性ペンキをかけていましたが、ペンキを弾いてしまい完全にシャットアウトです。
更に、ダンボールに吹きかけておけば、氷が溶けても破れないのです。
スプレーをしたスマホを水中に沈めても全く問題なく動きます。
水を吸収する新聞紙を水中に沈めても水を完全にシャットアウトです。
水分などを寄せ付けないため汚れが付かないのです。
驚くべき「ネバーウェット」の威力、ではその秘密はどこにあるのでしょうか。
物体に「ネバーウェット」をかけると物体の表面にナノレベルの薄い膜が出来ます。
その膜は細かいデコボコの構造になっています。
通常、水滴が物体に触れると水滴はつぶれて物体は濡れてしまいます。
ところが、細かいデコボコがあることで水滴が触れてもデコボコの隙間にある空気の層がクッションの役割を果たし、空気の層の衝撃を和らげるのだといいます。
これにより水滴は球体のかたちを保ったまま滑り落ちるのです。
「ネバーウェット」は従来の撥水スプレーに比べてより細かいデコボコを作り出すことに成功したのです。
こうして、他に類を見ない超強力撥水スプレー「ネバーウェット」が誕生したのです。
ちなみに、「ネバーウェット」を開発したＮｅｖｅｒ
Ｗｅｔ社のアンディ・ジョーンズ社長は、失敗の連続で完成までに３年以上かかったとおっしゃっています。
努力の甲斐あり、今年６月からアメリカで発売が開始されました。
１セット２０００円で、一度スプレーすれば効果は３〜４週間持続するといいます。
絶対に濡れないスプレーというアイデアは驚きです。
でも、そこには濡れるとはどういうことなのか、ということの把握、そしてそこからでは濡れないようにするためにはどうすれはいいか、というしっかりとした理屈があるのです。
ですから、何かを解決したり新しいアイデアを考える際には、関連する事柄に対する理解が必要なのです。
そこから何らかのヒントが生まれるのです。
でも、実はそこからがまた大変なのです。
そう簡単にアイデアをかたちにすることは出来ません。
いろいろな試行錯誤が待ち構えているのです。
ですから、成し遂げるまで決して諦めないという強い意志が求められるのです。
それにしても、濡れないスプレーの技術を応用して、汚れず何度でも着ることの出来る衣服が出来たらいいと思います。
そうすれば、洗濯機も乾燥機も、そして干す手間も不要になります。
更に、決して汚れない食器もあったらいいですね。
そうすれば、水洗いするだけで済むし、洗剤も食洗機も不要になります。
