2006年08月12日
No.205 再びバイオ・エタノール!
バイオ・エタノール関連については、今までも何度かこのブログでも取り上げてきました。
8月4日(金)のテレビ番組「NHKスペシャル」は『格差と戦うブラジル』がテーマでしたが、その中でバイオ・エタノールに触れられていましたのでご紹介いたします。
ブラジルは、さとうきびを原料とするバイオ・エタノールの生産技術先進国でインドをはじめ世界中の発展途上国にその技術転移を計り、リーダーたらんとしていることに、あらためて驚かされました。
また、その生産コストもアメリカの2分の1、ヨーロッパの3分の1、と価格競争力も圧倒的です。
ですから、現在価格上昇中のガソリンの代替燃料として脚光を浴びつつあるバイオ・エタノールの主要生産国であるブラジルから目が離せません。
さて、この番組であらためてバイオ・エタノールの利用が地球温暖化対策としても素晴らしいからくりが理解できたので、以下にお伝えします。
1.さとうきびは温暖化の原因となる二酸化炭素と水を利用して炭水化物を作ります。
2.この炭水化物を発酵したものがエタノールです。
3.エタノールを燃やすと二酸化炭素が発生しますが、これはさとうきびが生長する過程で吸収したものです。
4.従って、大気中の二酸化炭素は循環するだけで増えることはないのです。
まさに、地球資源のリサイクルです。
地球温暖化を阻止するために、バイオ・エタノールに限らずこのようなリサイクル製品が地球規模で求められております。
日本は資源小国ですが、幸いにして人的アイデア資源には恵まれております。
ですから、日本はバイオ・エタノールのようなリサイクル製品の開発や生産技術に対してアイデアを提供したり、それをかたちにすることによって世界に貢献出来ると思います。
そして、それは地球にもすごく喜ばれることなのです。

 
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