2012年12月24日
アイデアよもやま話 No.2329 日本発の“針なしホチキス”が急成長!
たまたま目にしたネットニュースによると、以前、あるテレビ番組で取り上げられていた”針なしホチキス”が急成長しているそうです。
10年以上前からある商品なのですが、最近になって改良が進んだ上、環境に優しいこともあって需要が急増しているといいます。
更に、今年10月、都内で開かれた国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会で各国関係者に配布されたことをきっかけに世界的にも認知されたようです。
文具各社は海外展開も視野に入れた新商品の開発を競っており、“日本発”の新しい商品文化の発信に期待が高まっています。

”針なしホチキス”の市場に火が付いたきっかけは、業界最大手のコクヨが2009年12月に発売した「ハリナックス」シリーズの大ヒットです。
従来品は3、4枚の紙をとじるのが精一杯だったが、ハリナックスはとじる力を強化することで、最大10枚を可能にしたのです。
”針なしホチキス”は、とじ込む場所の前後2カ所に切れ目を入れ、U字型にくりぬいた一方の紙の束を、もう一方の穴に織り込むことで紙をとじる仕組みです。
ハリナックスは、紙に穴を開ける刃を改良することで、従来品に比べ、紙をとじる際に生じる摩擦による紙の負担も軽くできるとじ方を開発したのです。
同業他社も相次いで新商品を投入しているといいます。

そもそも”針なしホチキス”というアイデアが常識破りです。
ホチキスは針で穴を開けて紙を綴じる器具、というのが従来の常識でした。
その常識を破るきっかけは何だったのでしょうか。
とても興味のあるところです。

確かに”針なしホチキス”には以下のようにいろいろなメリットがあります。
・針が要らない
・子供でも安全に使える
・従来型ホチキスで留めた紙を廃棄する場合、あらかじめ針を取り除く手間がかかったが、そのまま廃棄出来る

ペーパーレス社会になれば紙は不要になるのですが、やはりまだ当面は紙の便利さから逃れられないようです。
そうした中で、省エネで安全でもある”針なしホチキス”はまだしばらくは重宝がられる存在だと思います。
”針なしホチキス”のようなアイデアは世界に誇れるものだと思います。
これからも、このような商品が続々と登場して世界中の人たちを驚かせ、世界中を席巻して欲しいと思います。

 
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