2012年06月01日
アイデアよもやま話 No.2153 ”ギネス世界一”をPRに活用!
5月9日(水)放送のワールドビジネスサテライト (テレビ東京)で ”ギネス世界一”で活性化する動きについて取り上げていましたのでご紹介します。 

様々な分野の世界一を集めたギネスブックは有名ですが、イギリスに本部があるこのギネス世界記録を地域の活性化やビジネスに活かす動きが日本で広がっています。
例えば、広島県広島市では手をつなぐ人数の新記録600人を達成しました。
ギネス世界記録が600人の人たちを引きつけたのです。
驚くことに、その記録達成のためにわざわざ岡山県から参加した人もいます。

ギネスの持つこの集客力を地域振興に活かそうという動きが今各地で広がっています。
コンサルティング事業を展開するブランド総合研究所(東京都港区)では、昨年ギネス・ワールド・レコード社と業務提携し、ギネスを活用した地域活性化の支援を始めました。
全て日本語で申請し、日本語で事前にアドバイスも出来、そして申請・挑戦し、認定まで全てアドバイス・サポート出来る仕組みにしたのです。

山梨県では、外国人観光客の誘致のため海外へのPRに活用したのがギネス記録です。
今年4月7日、信玄公祭りで目指したのは”侍”の集合人数世界一です。
この挑戦は既存の記録があるわけではありません。
ギネスに認めてもらえる”侍”の定義をつくるのにブランド総合研究所のサポートを受けたうえ3ヶ月かかったといいます。
こうして、”侍”の集合人数1,061人でギネス記録に認定されました。
このギネス記録をいかに外国人向けにPRするかを現在検討中です。

確かに、信玄公祭りは世界一の鎧を着た行列である、というのは外国人にとってそれなりにインパクトがあると思います。
そして、信玄公祭りを観に来た外国人観光客がそれをきっかけに山梨県のいろいろな良さにも興味を示してくれれば地域振興につながります。

自治体だけでなく、企業もギネス世界記録のPR力に注目しています。
カバンの町で知られる兵庫県豊岡市にある老舗カバンメーカー、エンドー鞄株式会社では自社が走行音を抑えるために開発した商品を”世界一静かなスーツケース”としてギネス登録を申請しました。
新開発のスーツケースの良さを消費者に伝えるため、はっきり分かる方法としてギネス登録が一番と考えて挑戦したのです。

この他にも、”世界最小のパソコン用マウス”もギネス登録されていますが、家電量販店でもお客に説明もアピールもしやすいといいます。
開発したのは、マウス市場で国内トップシェアのエレコム株式会社です。
国内でのシェアは高いのですが、海外進出する上ではまだまだ認知度が低いので、ギネスに認定された世界最小のマウスであれば、現地の人がエレコムという名前は知らなくても興味を持って手に取ってくれると考えたのです。

今やギネス記録世界一は世界中の多くの人たちに知られています。
ですから、企業規模に関わらず、ギネス記録世界一を認定された商品であれば国内外を問わず多くの消費者の目に留まるはずです。
特に、国内外を問わず認知度の低い企業にとっては、ギネス記録世界一の認定を得ることは、他の商品と差別化出来る、とてもインパクトのあるPR方法と言えるのです。

 
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