2012年02月19日
No.2064 ちょっと一休み その319 『危機の時代に求められるリーダーの資質』
昨年12月26日(月)付けの読売新聞朝刊に「危機の指導者」(冨田浩司 著)からの引用で、危機の時代に求められる国家のリーダーの資質として以下の3点が挙げられていました。
・国民とのコミュニケーション
・行動指向の実務主義
・政治判断を裏打ちする歴史観

これを私流に解釈すると、まず第一に国家の方向付け、すなわちビジョン、第二にビジョンの実現を達成する実行力、そして第三に国民に理解を求め国民との一体感を築くことだと思います。
特に現在のような大きな危機の時代にはこのどれ一つを欠いてもリーダーとして国家を全うにリードしていくことは難しいと思うのです。

なお、国民がリーダーと一体感を持てるようなビジョンは歴史観と共に今という時代が抱える問題の本質が明確でなければ生まれてきません。
そして、問題の本質が明確になればなるほど強烈な使命感が生まれ、それが起爆剤となり最後までやり抜く実行力に結びつくと思うのです。
ですから、現在求められる国家のリーダーにはただ単に問題をこなす能力や調整力、あるいは実行力があるだけでは務まらないのです。

 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています