2011年05月10日
アイデアよもやま話 No.1820 塗料のような太陽光発電!
4月13日(水)放送のワールドビジネスサテライト (テレビ東京)で 塗るだけで太陽光発電パネルが出来てしまう塗料について取り上げていましたのでご紹介します。

実は、
アイデアよもやま話 No.1760 『塗って焼けば太陽光発電』がエネルギー革命を加速する!?でも似たような太陽光発電をご紹介しましたが、
別な方法が新たに開発されていたのです。

塗布変換型有機太陽電池で、原料には炭素や窒素などが使われている液体なのです。
この液体をフィルムに印刷し、100℃以上の高熱を加えて太陽電池のシートにするのです。
この塗布変換型有機太陽電池は、三菱化学と東京大学との共同研究により開発されましたが、変換効率は9.2%で有機半導体の電池では世界最高水準、といいます。
シート状にして折り曲げることが出来るので、カーテンやひさし、外壁などに応用し、2012年夏を目処に商品化を計画しているそうです。

なお、自動車に塗れば、晴れの日には2時間で10〜15km走行出来るほど発電可能、といいます。
今後、自動車メーカーとの共同開発により2015年度には実現したいと考えられています。

今回開発された塗布変換型有機太陽電池は、現在一般的に普及している太陽光発電と比べて変換効率が低いですが、
いろいろなところに設置出来るので、その弱点を補っても余りあります。
例えば、今までは太陽光発電の設置が無理とされてきたマンションやアパート、そしてオフィスビルや高速道路の遮音壁などいろいろと設置候補地が思い浮かびます。
また、価格次第では太陽光を浴びるあらゆる場所に塗布変換型有機太陽電池が普及していく可能性を秘めています。
ですから、このような技術の実用化にこそ国は補助金を投入して、自然エネルギー発電へのシフトを早急に進めるべきだと思うのです。

 
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