2006年05月05日
No.2 造形作家 石川珂旦さんのご紹介
5月4日(木)、「アイデアの第一線」の2番目のお客様、石川珂旦さんを訪問させていただきました。
このカテゴリーはアイデア企業のご紹介なのですが、今回は企業というよりもその中の作家に焦点を当てております。

石川珂旦さん(以下、珂旦さん)は日本では大変珍しい造形作家なのです。
数年前に、たまたま通りかかった横浜みなとの見える丘公園近くの岩崎ミュージアムで珂旦さんの宝飾展示会が開催されておりました。
それまで特別、宝飾に興味があったわけではありませんが、そこで初めて珂旦さんの作品に接して直ぐにそのデザインの素晴らしさ、面白さに惹かれました。
文章でその素晴らしさをご紹介するのはとても難しいのです。
例えば、実際に指輪を指にはめた場合の、角度によるかたちや輝きの変化など、とてもその素晴らしさはうまく表現出来ません。
その作品が写真家泣かせ、と言われる所以です。
しかも、はめ心地がとてもいいのです。
今では、家族全員が珂旦さんの作品の大ファンになってしまいました。
ということで、以下の内容は3日に家族で伺った展示会での珂旦さんとのやり取りも合わせた内容です。
珂旦さんはいつも展示会では、自ら来場者に作品の説明をしてくれたり、質問にも実に丁寧に応じてくれます。
午後1時過ぎに展示会開催中の岩崎ミュージアムに伺い、約1時間にわたっていろいろなお話を伺うことが出来ました。
では、早速、インタビューの結果をお伝えいたします。

1.石川珂旦さんご自身について
Q1:どのようなご趣味をお持ちですか?
A1:仕事イコール趣味だけど、たまに国内外旅行に出かける。

Q2:休日はどのようにお過ごしですか?
A2:仕事イコール趣味なので、普段休日を意識することはない。

Q3:どんなきっかけで宝飾作家になりましたか。
A3:以前、美術関係の仕事をしていたのですが、自分の欲しいものが見当たらなかったので、自分で作ってみようと思ったのです。

Q4:どんな想いで日頃、創作活動に取り組んでおられますか?
A4:・自分が面白いと思うものを作る。
   ・他人に迎合せず、自分を信じて独自性を追求していたい。
   ・新しいものに取り組む勇気を持ち続けていたい。

Q5:作家名「珂旦」の由来について教えて下さい。
A5:・「カタン」という音感がよかったこと。
   ・「邯鄲の夢」の故事に惹かれていたこと。
   ・これらのことから、珂旦という当て字を思いついた。
   
Q6:作品はどんなものがありますか?
A6:ジュエリー、オブジェ、グラフィックです。    

2.アイデア関連のご質問
Q1:珂旦さんにとってアイデアとはどんな意味を持ちますか?
A1:人生の全てです。
   
Q2:アイデアを生み出すためにどんな工夫をされていますか?
A2:スタッフの人たちには、自分に気を使わずに放っておいてもらうようにお願いしています。
   (周りのスタッフに気を使われると、返ってそれが気になってしまい、気持ちが集中出来なくなってしまう、ということなのです)

Q3:どんな時にアイデアが浮かびますか?
A3:場所とか時間には関係なく、気持ちが集中した時にアイデアが閃きます。そのタイミングは自分でもわからず、ある時、突然訪れます。
   閃いた時には、すぐにそのイメージをメモするようにしています。 
Q4:作品はどこで購入出来ますか?
A4:各地の展示会です。

Q5:e-anブログ読者へのプレゼント、特典を何かお願い出来ますか?
A5:岩崎ミュージアムでの展示会(毎年この時期に開催予定)の入場は有料ですが、受付でe-anブログを見た、と言っていただいた方には特別に無料にいたします。(来年以降も)
その他に、各地の展示会の受付でe-anブログを見た、と言っていただいた方には特別に作品のポストカードを差し上げます。


Q6:e-anブログ読者に何か一言お願いできますか?
A6:目先の目標ではなく、自分の目標に向かっていくことが夢に近づく近道です。
決して妥協せず、孤立を恐れないで下さい。

なお、このゴールデンウィーク期間中は7日(日)まで横浜の港の見える丘公園近くの岩崎ミュージアムで展示会が開催されております。
お近くにお出かけの方は是非お立ち寄りしてみて下さい。
きっと、デザインの素晴らしさを感じていただけると思います。
また、今後の展示会の予定については上記ホームページを参照下さい。

珂旦さん、展示会の開催中にもかかわらず、その合間をぬってインタビューさせていただき、どうもありがとうございました。
これからも、素晴らしい作品で私たちを楽しませて下さい。
下の写真は珂旦さん(中央)とお二人のスタッフです。


 
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