2009年03月18日
アイデアよもやま話 No.1149 セカイカメラで世界が変わる - 進化するGPS関連サービス!
2月23日(月)放送のワールドビジネスサテライト (テレビ東京)で「進化する位置情報サービス」をテーマに取り上げていましたのでご紹介します。
今、GPSの位置情報サービスが進化し、現実空間と仮想空間を融合するG空間と呼ばれるものが生まれようとしています。
ネット上のさまざまな情報と自分の今いる位置情報を組み合わせて新しいサービスや情報を受け取ることが出来ることが期待されているのです。
ITベンチャー、頓知・株式会社の井口尊仁社長はG空間のアプリケーションを開発中です。
セカイカメラというアプリケーションは現実空間に位置情報などを表示してくれます。
携帯電話のあるボタンをクリックすると、新作情報やカタログが出てくるサービスを考えているのです。
携帯電話のGPSで位置を測定し、サーバーからネットの地図情報を画面上に引っ張ってくる仕組みです。
コンピュータの中の情報を現実に全部開放して、現実そのものをクリック出来る、ということを目指しているのです。
現実空間にネット情報を貼り付けることを拡張現実、と言うそうです。
例えば、実際の看板をカメラで写すと、ユーザーの年齢や好みに応じて表示することも可能なのです。
そして、 セカイカメラは海外の携帯事業者やベンチャーキャピタルなどから問い合わせがされているそうです。
また、グーグルとセカイカメラの違いについて、番組のなかで井口社長は次のようにおっしゃっていました。
「インターネットの情報を検索で分かりやすくするのがグーグルの使命です。」
「それに対して、我々はネット情報を現実空間に溶け込ませるのが使命です。」
「セカイカメラで世界をが変える、新しい世界の見方を提供するのが僕らの夢なのです。」
この他にも、IT関連企業では拡張現実関連のいろいろなアプリケーションが開発されているようです。
ということで、ネット関連アプリケーションは、ネット情報が現実空間にどんどん取り込まれてくる、新たなステージに移りつつある、と言えます。
また、ネットの世界がどんどん人間の感性の延長のような存在になっていくような気がします。

 
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