1月21日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で“進化系”コンクリートについて取り上げていました。
そこで、2回にわたってご紹介します。
1回目では発熱するコンクリートについてお伝えしました。(参照:アイデアよもやま話 No.6469 “進化系”コンクリートの秘めた可能性について その1 発熱するコンクリート)
2回目は蓄電するコンクリートについてです。
各地で大雪が続いている中、そんな雪国を救うかもしれない新たなコンクリートを取材しました。
(発熱するコンクリートだけでなく、)更に電気を通す性質を応用した、新たなコンクリートの開発も。
會澤高圧コンクリート株式会社の子熊祥平取締役 経営企画室長は次のようにおっしゃっています。
「電気を蓄える「蓄電コンクリート」です。」
コンクリートにつなぐと、ライトが点灯しました。
コンクリートが電気を蓄えるバッテリーに。
その仕組みは、カーボンブラックを混ぜたコンクリートを何層も重ねて特殊なフィルムで仕切ります。
コンクリートが電極の役割を果たし、電圧をかけるとプラスとマイナスの電子が移動して蓄電します。
電極どうしをつなぐと、電子が移動し、電気が流れるのです。
今はまだ、蓄電量や耐久性に課題があり、実用化には時間がかかるといいますが、実現すれば、街中がバッテリーに変わる未来がやってくるといいます。
會澤社長は次のようにおっしゃっています。
「住宅の基礎構造が従来のものから蓄電コンクリートに切り替わることによって、生活のエネルギーのあり方が全然変わってくる。」
今後は、開発したコンクリートを家に使い、太陽光パネルで発電し、電気を蓄えつつ、床暖房のように家の中も温めるという、蓄電と発熱の2つの機能を同時に果たせるようなものにしたいということです。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
番組で取り上げられていた蓄電するコンクリートについて、以下にまとめてみました。
(蓄電するコンクリートの仕組み)
・カーボンブラックを混ぜたコンクリートを何層も重ねて特殊なフィルムで仕切る
・コンクリートが電極の役割を果たし、電圧をかけるとプラスとマイナスの電子が移動して蓄電する
・電極どうしをつなぐと、電子が移動し、電気が流れるので、コンクリートが電気を蓄えるバッテリーになる
・従って、蓄電したコンクリートにつなぐと、ライトが点灯する
(開発状況)
・今はまだ、蓄電量や耐久性に課題があり、実用化には時間がかかるという
(蓄電するコンクリートの期待効果)
・実現すれば、街中がバッテリーに変わる未来がやってくる
・住宅の基礎構造が従来のものから蓄電コンクリートに切り替わることによって、生活のエネルギーのあり方が全然変わってくる
(今後の課題)
・今後は、開発したコンクリートを家に使い、太陽光パネルで発電し、電気を蓄えつつ、床暖房のように家の中も温めるという、蓄電と発熱の2つの機能を同時に果たせるようにする
蓄電するコンクリートは現在、開発中です。
なお、蓄電するコンクリートの消費電力について、會澤高圧コンクリートがMIT(Massachusetts Institute of Technology マサチューセッツ工科大学)と共同開発している「蓄電コンクリート(ec³)」の現在の研究段階の蓄電容量は約 2 kWh / ㎥(立方メートル)以上と報告されています。(添付1参照)
蓄電コンクリートの主な適用分野は
- 建築(住宅・ビル)
- 都市インフラ(橋・道路)
- 再生エネルギー施設
- EV交通インフラ
- スマートシティ
- 防災インフラ
と、とても広範囲です。(添付2参照)
設計寿命について、會澤高圧コンクリートがMITと共同開発している「蓄電コンクリート(ec³)」は、設計寿命として「構造物と同じ寿命」を想定しています。
つまり数十年〜100年程度(建築・土木構造物の寿命)と考えられています。(添付3参照)
蓄電コンクリート(ec³)の価格については、公式価格は未公開ですが、推定材料コストは約3万〜10万円 / ㎥程度(研究者推定)です。(添付4参照)
また、蓄電コンクリートの主な課題は次の6つです。(添付5参照)
- エネルギー密度の向上
- 導電材料コスト
- 構造強度との両立
- 電力インフラ接続
- 長期耐久性
- 建築規格・制度整備
こうして見てくると、確かに蓄電コンクリートにはまだ乗り越えるべき課題がありますが、もし、この蓄電コンクリートが無理のない価格で市販化されると、一挙に蓄電装置に関する課題の解決が見込まれます。
なお、この蓄電コンクリートは エネルギー政策の観点でもかなり革命的で、現在のエネルギー研究では「都市電池(City-scale battery)」という、都市全体の建物やインフラを利用して電気を蓄える巨大な分散型蓄電システムの概念につながる技術として注目されています。(添付5参照)
ということで、蓄電コンクリートは蓄電の分野において、とても大きな可能性を秘めているのです。
添付1)
會澤高圧コンクリート(株)で開発中の蓄電出来るコンクリートの蓄電容量はどの程度か?
ChatGPT:
結論から言うと、
會澤高圧コンクリートがMITと共同開発している「蓄電コンクリート(ec³)」の現在の研究段階の蓄電容量は
約 2 kWh / ㎥(立方メートル)以上
と報告されています。
�� 現在の研究成果(蓄電容量)
MITの研究論文および研究報告では
1 m³ のコンクリート ≈ 2 kWh以上
のエネルギーを蓄えられるとされています。
これは
- 冷蔵庫を 約1日動かす程度の電力
- 家庭の一部の電力需要
に相当します。
�� 改良前との比較
この技術は急速に進歩しています。
|
年代
|
必要コンクリート量
|
家庭1日分電力
|
|
初期研究(2023)
|
約45㎥
|
約10 kWh
|
|
改良版(2025)
|
約5㎥
|
約10 kWh
|
つまり
エネルギー密度が約10倍に向上しました。
�� 建築構造に置き換えると
例えば
地下室の壁(約5㎥)
→ 約10 kWh
これは
程度に相当します。
�� インフラ用途の想定
研究者が想定しているのは
巨大構造物を蓄電池にすることです。
例
|
構造物
|
蓄電量イメージ
|
|
住宅の基礎
|
10〜20 kWh
|
|
駐車場
|
数百 kWh
|
|
橋
|
数 MWh
|
|
都市道路
|
数十 MWh
|
つまり
都市インフラが巨大バッテリーになる構想です。
�� ただしリチウム電池よりは低密度
比較すると
|
電池
|
エネルギー密度
|
|
リチウム電池
|
約250 Wh/kg
|
|
蓄電コンクリート
|
約2 kWh/㎥
|
つまり
エネルギー密度は低いが、圧倒的に安価で巨大化できる
という特徴があります。
�� 技術の本当の狙い
この研究の狙いは
「巨大分散型エネルギー貯蔵」
です。
太陽光や風力の問題
これを
建物や道路に電気を蓄える
ことで解決しようとしています。
添付2)
蓄電コンクリートの適用可能分野は?
ChatGPT:
會澤高圧コンクリートと MIT が共同研究している 蓄電コンクリート(ec³:electron-conducting carbon concrete) は、
「建築材料そのものが電池になる」という発想の技術です。
そのため、基本的にコンクリート構造物であればほぼすべての分野に適用可能と考えられています。主な適用分野を整理すると次の通りです。
�� 建築分野(最も現実的)
建物の構造体を蓄電装置として使う用途です。
例
- 建物の基礎
- 地下室の壁
- 建物の床
- 駐車場構造
- マンション構造体
メリット
- 建物がそのまま家庭用蓄電池になる
- 太陽光発電と連携できる
- 停電時のバックアップ電源
�� 都市インフラ
コンクリートを多く使う公共インフラは、蓄電量を大きくできる分野です。
例
メリット
�� 再生エネルギーインフラ
太陽光・風力と組み合わせる用途です。
例
役割
�� EV・交通インフラ
電気自動車との組み合わせも研究されています。
例
将来的には
道路が蓄電池
になる構想です。
�� スマートシティ
都市全体を分散型電池として使う用途です。
例
これは
都市全体の分散型エネルギー貯蔵
という考え方です。
�� 防災インフラ
災害対応にも期待されています。
例
停電時でも
を維持できます。
まとめ
蓄電コンクリートの主な適用分野は
- 建築(住宅・ビル)
- 都市インフラ(橋・道路)
- 再生エネルギー施設
- EV交通インフラ
- スマートシティ
- 防災インフラ
です。
つまり、この技術は単なる建材ではなく
「都市そのものを巨大な電池にする技術」
と位置づけられています。
添付3)
蓄電出来るコンクリートの設計寿命は?
ChatGPT:
結論から言うと、
會澤高圧コンクリートがMITと共同開発している「蓄電コンクリート(ec³)」は、設計寿命として「構造物と同じ寿命」を想定しています。
つまり
数十年〜100年程度(建築・土木構造物の寿命)
と考えられています。
�� 基本コンセプト
通常の電池は
|
電池種類
|
寿命
|
|
リチウムイオン電池
|
約10〜15年
|
|
鉛電池
|
約5〜10年
|
ですが、蓄電コンクリートは
構造材料そのものが蓄電体
なので
構造物の寿命=電池寿命
という発想です。
研究者は
「コンクリート電池は摩耗せず、構造物と同じ期間使用できる」
と説明しています。
�� 具体的な想定寿命
コンクリート構造物の設計寿命は一般に
|
構造物
|
設計寿命
|
|
建物
|
50〜100年
|
|
橋
|
100年
|
|
道路
|
30〜50年
|
したがって蓄電コンクリートも
数十年〜100年程度
の寿命が想定されています。
�� なぜ長寿命なのか
理由は3つあります。
1 電池のような化学劣化が少ない
リチウム電池のような
が起きにくい。
2 構造材料として設計
コンクリートはもともと
長期耐久材料
です。
3 スーパーキャパシタ型
蓄電方式は
スーパーキャパシタ(電気二重層)
に近く、充放電劣化が少ない。
�� この技術の最大の特徴
一般の電池
高密度・短寿命
蓄電コンクリート
低密度・超長寿命
という性格です。
�� 都市インフラとしての意味
もし実用化されると
などが
50〜100年使える巨大電池
になります。
これは
都市全体を分散型エネルギー貯蔵システムにする構想
です。
まとめ
會澤高圧コンクリートの蓄電コンクリートの設計寿命は
構造物と同等
つまり
約50〜100年程度
が想定されています。
添付4)
蓄電するコンクリートの価格は?
ChatGPT:
結論から言うと、
會澤高圧コンクリート(AIZAWA Concrete)とMITが開発している「蓄電コンクリート(ec³)」の価格は、現時点では公式に公開されていません。
理由は、この技術がまだ 研究・実証段階(EC³ consortium の研究段階) にあり、商用製品としての標準価格が設定されていないためです。
ただし、公開されている研究情報や材料構成から、コストの考え方とおおよそのレンジは見えてきます。
�� この蓄電コンクリートのコスト構造
ec³(electron-conducting carbon concrete)は
で構成されます。
このため研究者は
「既存コンクリートに比較的安価な材料を追加する設計」
を意図しています。
つまり
リチウム電池のような高価材料は使わない
ことが大きな特徴です。
�� なぜ価格がまだ出ていないのか
理由は3つあります。
- まだ研究コンソーシアム段階
- 建物・橋・道路など用途ごとに設計が違う
- 蓄電容量に応じて材料量が変わる
つまり
通常の建材のような「�崔渦繊廚�まだ確定していない
という状況です。
�� 研究者の想定コストの考え方
この技術は
「エネルギー密度は低いが、極端に安く巨大化できる」
ことが強みです。
比較すると
|
技術
|
特徴
|
|
リチウム電池
|
高密度・高価格
|
|
蓄電コンクリート
|
低密度・超低コスト
|
研究者は
「建築材料と一体化することで電池コストをほぼゼロに近づける」
という発想で開発しています。
�� 仮に価格を推定すると
一般コンクリートの材料価格は
約1万〜2万円 / ㎥
程度です。
ec³の場合は
が加わるため
研究者の推定では
通常コンクリートの数倍程度
と言われています。
したがって概算としては
約3万〜10万円 / ㎥
程度のレンジになる可能性があります
(※正式価格ではなく研究者推定レベル)。
�� それでも安い理由
例えば
リチウム電池
一方
ec³は
なので
構造物として使う場合は
建物そのものが電池
になります。
つまり
電池を別に設置するコストが不要
という発想です。
まとめ
會澤高圧コンクリートが開発している
蓄電コンクリート(ec³)の価格
- 公式価格:未公開
- 理由:研究段階
- 推定材料コスト:
約3万〜10万円 / ㎥程度(研究者推定)
この技術の本当のインパクトは価格よりも
「都市インフラが巨大バッテリーになる」
という点です。
実はこの発想は
エネルギー政策の世界では
「インフラ蓄電(infrastructure storage)」
という新しい分野として注目されています。
添付5)
蓄電コンクリートの今後の課題は?
ChatGPT:
會澤高圧コンクリートと MIT などが研究している 蓄電コンクリート(ec³) は非常に革新的ですが、実用化に向けてはまだいくつかの重要な課題があります。整理すると次のようになります。
�� エネルギー密度がまだ低い
現在の研究では
約 2 kWh / ㎥
程度とされています。
比較すると
|
蓄電技術
|
エネルギー密度
|
|
リチウムイオン電池
|
約250 Wh/kg
|
|
蓄電コンクリート
|
約2 kWh/㎥
|
つまり
体積当たりの蓄電量がまだ小さい
という課題があります。
そのため現時点では
巨大構造物向け
の技術です。
�� 導電性材料のコスト
蓄電コンクリートは
を混ぜます。
これが増えると
の可能性があります。
つまり
導電性と構造強度のバランス
が課題です。
�� コンクリート強度への影響
通常のコンクリートは
が重要です。
しかし
カーボン粒子を混ぜると
の可能性があります。
そのため
構造材料としての安全性確保
が重要です。
�� 電気インフラとの接続
蓄電コンクリートは
などに使われます。
しかし
電気の出し入れには
が必要です。
つまり
建築 × 電力インフラ
の設計が必要になります。
�� 充放電サイクルの耐久性
電池には
充放電サイクル寿命
があります。
蓄電コンクリートは
と考えられているため
比較的長寿命ですが、
実際の
については
長期実証が必要
です。
�� 建築基準・規格
新しい材料は
などの認証が必要です。
つまり
制度整備
も重要な課題です。
まとめ
蓄電コンクリートの主な課題は次の6つです。
- エネルギー密度の向上
- 導電材料コスト
- 構造強度との両立
- 電力インフラ接続
- 長期耐久性
- 建築規格・制度整備
ただし研究者の見方では、この技術の本当の価値は
小さな電池ではなく「巨大蓄電」
にあります。
例えば
などを使えば
都市規模の蓄電
が可能になります。
添付6)
都市電池(City-scale battery)とは?
ChatGPT:
**都市電池(City-scale battery)**とは、
都市全体の建物やインフラを利用して電気を蓄える巨大な分散型蓄電システムの概念です。
これは、會澤高圧コンクリートと MIT が研究している ec³(蓄電コンクリート) などの技術とも関係する、新しいエネルギーインフラの考え方です。
都市電池の基本イメージ
従来の電力システム
発電所
↓
送電網
↓
家庭
都市電池の考え方
太陽光・風力
↓
都市インフラ
(建物・道路・橋)
↓
都市全体が蓄電
つまり
都市そのものが巨大な電池になる
という発想です。
なぜ都市電池が必要なのか
理由は 再生可能エネルギーの問題です。
太陽光や風力は
という 変動電源です。
そのため
大量の蓄電
が必要になります。
従来の蓄電の問題
現在主流の蓄電は
|
技術
|
課題
|
|
リチウム電池
|
高コスト
|
|
揚水発電
|
地形制約
|
|
大型電池
|
設置場所
|
つまり
大規模蓄電が難しい
という問題があります。
都市電池の仕組み
都市の構造物を蓄電装置として使います。
例
これらを
蓄電材料
にします。
具体的な技術例
現在研究されている代表例
- 蓄電コンクリート(ec³)
- 建物一体型電池
- EV電池ネットワーク
- ビル蓄電システム
これらを統合すると
都市レベルの巨大蓄電
になります。
都市電池のメリット
�� 再生エネルギーの安定化
�� 停電時のバックアップ
�� 電力ピーク削減
�� 電力輸送ロス削減
�� 災害対応電源
つまり
エネルギーの地産地消
です。
都市電池の規模イメージ
例えば
住宅基礎 10kWh
×
10万戸
=
1000 MWh
これは
大型発電所級の蓄電量
になります。
今後のエネルギーシステム
専門家は次の3層構造になると考えています。
- 再生エネルギー(発電)
- 都市電池(蓄電)
- スマートグリッド(制御)
まとめ
**都市電池(City-scale battery)**とは
- 都市インフラを蓄電装置として利用
- 都市全体で電気を貯める
- 再生エネルギー社会を支える
という 次世代エネルギーインフラの概念です。