2025年10月22日
アイデアよもやま話 No.6345 自民党を巡るNHK世論調査の結果から見えてきたこと!

10月14日(火)放送の「ニュース7」(NHK総合テレビ)で自民党を巡るNHK世論調査の結果について取り上げていたので内容の一部をご紹介します。 

 

NHKの世論調査(1011日〜13日)では、自民党の新たな総裁に選ばれた高市氏に期待するかどうか尋ねたとろころ、“期待する”が52%、“期待しない”が44%でした。

高市総裁に最優先で取り組んで欲しいことを聞いたところ、物価高対策が43%、政治とカネの問題が16%、社会保障・少子化対策が14%などとなりました。

高市総裁が麻生副総裁など、新たな執行部を発足させたことを受けて、今回の自民党の人事を全体として評価するか、尋ねました。

“大いに評価する”が7%、“ある程度評価する”が26%、“あまり評価しない”が33%、“まったく評価しない”が29%でした。

更に自民党の役員や閣僚の人事で政治資金収支報告書に“不記載”があった議員を起用することへの賛否を訊いたところ、賛成が17%、反対が69%でした。

一方、公明党の斉藤代表が自民党との連立政権から離脱することを表明したことについて、その評価を尋ねたところ、“大いに評価する”が31%、“ある程度評価する”が35%、“あまり評価しない”が18%、“まったく評価しない”が9%でした。

そして、自民党が連立を組むとしたら、どの政党と組むべきだと思うかを6つの選択肢から選んでもらったところ、国民民主党が19%、日本維新の会が12%、立憲民主党が8%、参政党が6%、その他の政党が1%だったのに対し、“連立を組む必要はない”が37%、“分からない無回答”が17%でした、

各党の支持率はこちらを参照下さい。

 

以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。

 

さて、NHKの世論調査の結果について、番組を通して思うことが2つあります。

まず、自民党の役員や閣僚の人事で収支報告書に“不記載”があった議員を起用することへの賛否について、反対が69%であること。

そして、公明党の斉藤代表が自民党との連立政権から離脱することを表明したことについて、“評価する”が66%あるということです。

要するに、国民の6割以上は、今でも自民党の政治資金問題(参照:アイデアよもやま話 No.6341 自民党の政治資金問題の背景、および本質とは!)について決着が付いていないと評価しているのです。

そして、こうした背景もあって、野党も機会あるごとにこの問題を自民党に突き付けています。

ところが、高市総裁は、この問題は既に決着済みとしているのです。

ですから、この問題に関しては、高市総裁はじめ、自民党の幹部は国民の声に鈍感と言わざるを得ません。

 

2つ目は、各党の支持率についてです。

最大政党の自民党でも有権者のたった27%であり、他の政党は軒並み5%台以下、一方“支持政党 特になし”は41%なのです。

要するに、有権者の4割ほどは、支持したい政党が見つからない状態なのです。

このことは、裏を返せば、それだけ、今の日本の政党は国民の声をしっかりと受け止める政策を打ち出し、実際にその政策を完了させるだけの能力がないということなのです。

ですから、厳しい言い方をすれば、国民は高い税金を納めても、政治家から、それだけの満足なメリットが得られていない状況だということなのです。

 

ということで、昨日、やる気十分の高市新総理が誕生し、高市内閣が発足しましたが、是非、国民が高い税金を納めても、それ以上の価値のある政策を打ち出し、実際に実現していただきたいと思います。


 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています