これまで孫文の思想を巡り、以下のようにお伝えしてきました。
アイデアよもやま話 No.6323 孫文の掲げた三民主義以降の中国の思想の変遷について
No.6324 ちょっと一休み その1000 『孫文の唱える「大同世界」と習近平国家主席の唱える「中華民族の偉大なる復興」との相違は?』
アイデアよもやま話 No.6325 孫文思想と国際法の光と影
アイデアよもやま話 No.6326 孫文思想の危うさが現代中国政治にどうつながっているか?
アイデアよもやま話 No.6327 孫文が先進的な思想を打ち出した背景には、どんな生い立ち、経歴があったか?
アイデアよもやま話 No.6328 孫文から習近平に至るまでの中国経済思想の系譜
そこで、今回は、明治維新の時代の”和魂洋才”と孫文の”儒教的天下観+西洋啓蒙思想”との相違について、チャットGPTで調べた結果をお伝えします。
(添付1より)
誰が「和魂洋才」を言い始めたのか?
「和魂洋才(わこんようさい)」という言葉を最初に唱えたのは明確には特定できませんが、起源にはいくつかの説があります。
✅ まとめると:
- 最初に誰が言ったかは不明確だが、思想としては**中国の「中体西用」**の影響を受け、
- **明治初期の啓蒙思想家や教育者(西村茂樹ら)**が唱えた内容に近く、
- 明治政府がスローガン化し国民に浸透させた、という流れです。
(添付2より)
明治維新の時代の”和魂洋才”と孫文の”儒教的天下観+西洋啓蒙思想”との相違は?
明治維新の「和魂洋才」と、孫文の「儒教的天下観+西洋啓蒙思想」は、一見すると「伝統と近代の融合」という点で似ていますが、その基盤と志向性に違いがあります。以下に整理します。
- 出発点の違い
- 和魂洋才(明治維新日本)
- 出発点:日本の固有文化・精神(和魂=天皇中心の国体・武士道・儒仏習合的倫理)。
- 受容するもの:西洋の技術や制度を「道具」として採用。
- 志向:国の独立と富国強兵を最優先。文化的アイデンティティは守る。
- 儒教的天下観+西洋啓蒙思想(孫文)
- 出発点:中華の伝統(儒教による天下秩序・民本思想)。
- 受容するもの:西洋の自由・平等・民主・近代国家の制度。
- 志向:「天下=世界」に普遍的秩序を広げる。中国を超えた国際的理想へ。
まとめ
- 和魂洋才:国家独立と国力強化を軸に、西洋文明を「日本化」する。
- 孫文思想:天下観を近代民主主義に接続し、中国だけでなく「世界秩序」の再編を志向。
上記の内容の要約は以下の通りです。
「和魂洋才」と「孫文思想」の比較
- 和魂洋才(明治日本)
- 出発点:日本固有の精神(天皇中心・国体・武士道)。
- 西洋の技術や制度は「道具」として利用。
- 目的:富国強兵・国民国家の独立強化。
- 孫文思想(儒教的天下観+西洋啓蒙思想)
- 出発点:儒教の天下秩序・民本思想。
- 西洋の自由・平等・民主を「普遍原理」として導入。
- 目的:天下を超えた国際的秩序=「大同世界」。
👉 和魂洋才は「日本化による国力増強」、孫文は「普遍志向による世界秩序再編」。
まとめ
- 現実の日本(和魂洋才)
富国強兵 → 帝国主義 → 戦争 → 戦後の米国依存。
- 孫文的普遍志向の日本
普遍文明国家の実験 → アジア民主連合 → 戦争回避 → 現代では「世界の道義的リーダー」。
要するに、明治維新の時代の”和魂洋才”は、飽くまでも「日本化による国力増強」で、富国強兵であり、欧米の後を追う帝国主義の枠内での思想だったのです。
ですから、中国や東南アジアへの軍事侵攻へと突き進み、当初から勝利の見込みのない太平洋戦争につながってしまったわけです。
一方、孫文は”儒教的天下観+西洋啓蒙思想”で、「普遍志向による世界秩序再編」であり、その目的は天下を超えた国際的秩序=「大同世界」の実現だったのです。
ですから、仮に日本が明治維新の時代に「富国強兵」「列強追随」ではなく、孫文の「大同世界」思想を取り入れて「東洋文明 × 西洋民主主義」の融合を掲げて、国の進路を決めていれば、太平洋戦争に突入することもなく、今を生きる私たちの世代は、もっと日本に誇りを持てるようになっていたと思うのです。
ということで、明日は「もし日本が孫文思想に近い普遍的志向を持っていたら」という未来シナリオについてお伝えします。
添付1)
誰が「和魂洋才」を言い始めたのか?
ChatGPT:
「和魂洋才(わこんようさい)」という言葉を最初に唱えたのは明確には特定できませんが、起源にはいくつかの説があります。
- 江戸後期の蘭学・洋学受容の文脈
- 幕末から明治初期にかけて、日本の伝統精神(和魂)を守りつつ、西洋の学問や技術(洋才)を取り入れるべきという考え方が広まりました。
- この思想は、中国宋代の朱子学用語「中体西用(ちゅうたいせいよう)」の日本版とされます。
- 中体西用:中国は「中国の伝統(中体)」を体とし、「西洋の学問(西用)」を用とする。
- これを日本で応用し「和魂=体」「洋才=用」と翻案。
- 言葉の出典候補
- 明確な初出は定かでなく、文献学的には未確定です。
- ただし、**明治初期の教育家や思想家(西周・福澤諭吉・西村茂樹ら)**の著作や演説に近い表現がありました。
- 特に**西村茂樹(啓蒙思想家・教育者)**は、「和漢の道徳を基礎に西洋の学問を導入すべし」と説いており、「和魂洋才」に最も近い言い方をしています。
- 明治政府のスローガン化
- 明治政府は文明開化を進める中で、「和魂洋才」を政策的スローガンとして広め、学校教育や啓蒙書で普及しました。
- 特に**文部省の学制導入期(1870年代)**に、「道徳は儒教・国学、西洋は科学技術」という分業思想が強調され、このときに「和魂洋才」が定着したと考えられます。
✅ まとめると:
- 最初に誰が言ったかは不明確だが、思想としては**中国の「中体西用」**の影響を受け、
- **明治初期の啓蒙思想家や教育者(西村茂樹ら)**が唱えた内容に近く、
- 明治政府がスローガン化し国民に浸透させた、という流れです。
添付2)
明治維新の時代の”和魂洋才”と孫文の”儒教的天下観+西洋啓蒙思想”との相違は?
ChatGPT:
明治維新の「和魂洋才」と、孫文の「儒教的天下観+西洋啓蒙思想」は、一見すると「伝統と近代の融合」という点で似ていますが、その基盤と志向性に違いがあります。以下に整理します。
- 出発点の違い
- 和魂洋才(明治維新日本)
- 出発点:日本の固有文化・精神(和魂=天皇中心の国体・武士道・儒仏習合的倫理)。
- 受容するもの:西洋の技術や制度を「道具」として採用。
- 志向:国の独立と富国強兵を最優先。文化的アイデンティティは守る。
- 儒教的天下観+西洋啓蒙思想(孫文)
- 出発点:中華の伝統(儒教による天下秩序・民本思想)。
- 受容するもの:西洋の自由・平等・民主・近代国家の制度。
- 志向:「天下=世界」に普遍的秩序を広げる。中国を超えた国際的理想へ。
- 志向するスケール
- 和魂洋才:まず「日本国家」を守り、西欧列強に伍するための近代化。内向きで「国権主義」。
- 孫文思想:初めは「中華民族の独立・振興」だが、その根底に「天下は公(世界は共有のもの)」という儒教的普遍観がある。スケールはより外向き。
- 伝統の扱い
- 和魂洋才:伝統(天皇制・和の精神)を「近代化の基軸」として強固に保持。
- 孫文:伝統(儒教)は残すが、迷信や専制につながる部分は批判し、近代民主の普遍価値を優先。
- 結果の方向性
- 日本(和魂洋才):
→ 国家独立の成功 → 富国強兵 → 帝国主義的拡張。
- 中国(孫文思想):
→ 国家建設に苦闘 → 民族独立は不安定 → 理想は国際的共和主義へ(第三世界の解放思想へ影響)。
まとめ
- 和魂洋才:国家独立と国力強化を軸に、西洋文明を「日本化」する。
- 孫文思想:天下観を近代民主主義に接続し、中国だけでなく「世界秩序」の再編を志向。