このところ、お米不足、および、値段の高止まり、そして、小泉進次郎農水相を始めとする政府による備蓄米の放出といった対策が話題になっています。(添付1参照)
そして、高価な新米と安い備蓄米との味の比較にも国民の関心が向けられています。
そうした中、5月30日(金)放送の「ニュース7」(NHK総合テレビ)で古いお米を炊く時などのポイントについて取り上げていたのでご紹介します。
古いお米を炊く時のポイントなどについて、五ツ星お米マイスターなどの資格を持ち、20年以上、精米店(千葉県神崎町)を営む本橋茂さんは次のようにおっしゃっています。
「「パサつき」と「におい」ですよね。」
「この2点が一番気になるところにはなってくる。」
このうち「パサつき」に際しては、水の吸収をよくするため、お米をといだ後、冷蔵庫に入れることを勧めています。
「最低2時間、出来れば一晩中、あるいは昼間中、このまま、浸していただければ。」
また、においを抑える工夫は、炊き上がった後、湯気を飛ばすことだとしています。
それでもにおいが気になる場合は、炊く前に日本酒を少し加えるのもよいのではと話しています。
そして、本橋さんがお勧めしているのがブレンドです。
「工夫をするとかっていうところで、ブレンドの話もそうなんですが、“こういうお米がいいな”と思えば、それを混ぜてみるとか。」(例えば、古いお米と令和6年産を“最低3割”)
「ちょっと楽しみがてら、食べていただく。」
「美味しく食べてもらえる方法になって来るんじゃないかなと思っています。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
番組を通して、五ツ星お米マイスターなどの資格を持つ、本橋茂さんによる、古いお米を炊く時のポイントなどについて、以下にまとめてみました。
・「パサつき」と「におい」の2点が一番気になるところである
(「パサつき」対策)
・水の吸収をよくするため、お米をといだ後、冷蔵庫に入れる
-最低2時間、出来れば一晩中、あるいは昼間中、このまま、浸しておく
(「におい」対策)
・「におい」抑えるために、炊き上がった後、湯気を飛ばす
・それでもにおいが気になる場合は、炊く前に日本酒を少し加える
(ブレンドのお勧め)
・“こういうお米がいいな”と思えば、それを混ぜてみる
・ちょっと楽しみがてら、食べてみる
今回ご紹介した、お米の「パサつき」と「におい」への対策ですが、どちらも簡単なので、古いお米を購入された方は、こうした対策をされてみてはいかがでしょうか。
なお、こうした、お米を美味しく食べるための方法ですが、私が特に関心を持ったのはブレンド米です。
これまで新米と古いお米といった、違うお米同士を混ぜて炊くという風習はこれまで一般的ではなかったようです。(添付2参照)
しかし、今回のような、お米全体が品薄で、しかも新米の価格が高止まり、という状況においては、新米と古古古米を混ぜて炊いた時の味の違いを楽しみながら食べてみるというのも、こうした状況における対応策の一つだと思います。
添付1)
ここのところ、お米の値段を巡る話題は?
ChatGPT:
現在、日本では「令和の米騒動」とも呼ばれる深刻な米の価格高騰と品薄状態が続いています。2024年からの不作や需要増が背景にあり、2025年6月時点で状況は依然として厳しいままです。以下に、主な原因と政府の対応策、今後の見通しをまとめます。spaceshipearth.jp+2edenred.jp+2mainichi.jp+2spaceshipearth.jp+1edenred.jp+1
📈 米価格高騰の主な原因
- 異常気象による不作
2024年の記録的猛暑や豪雨により、稲作に深刻な影響が出ました。特に高品質な「一等米」の比率が大幅に低下し、供給不足を招いています。
- 需要の急増
インバウンド観光の回復や外食産業の再活性化により、米の需要が急増しました。さらに、パンや麺類の価格上昇に伴い、主食を米に切り替える家庭も増えています。
- 流通構造の変化と投機的行動
従来の農協(JA)経由の流通から直接取引の増加へと変化し、流通の混乱が生じています。また、業者による買い占めや売り惜しみが価格高騰を助長しています。
🏛️ 政府の対応策
- 備蓄米の放出
政府は、2025年3月から備蓄米の放出を開始し、5kgあたり約2,000円での販売を実施しています。これにより、一部の消費者は安価な米を購入できるようになりましたが、全体的な価格抑制には至っていません。 reuters.com+5nomura.co.jp+5spaceshipearth.jp+5
- 緊急輸入の検討
農林水産省は、年間10万トンの無関税輸入枠を活用し、さらなる緊急輸入も視野に入れています。これにより、供給不足の緩和を図る方針です。
- 流通改革
新たに就任した小泉進次郎農水相は、従来の卸業者を介した流通から、直接小売店への供給に切り替えるなど、流通構造の見直しを進めています。 edenred.jp
🔮 今後の見通しと課題
このように、米の価格高騰は複数の要因が絡み合った複雑な問題であり、短期的な対策だけでなく、長期的な視点での農業政策の改革が不可欠です。今後の政府の対応と市場の動向に注目が集まっています。
日本の米価格高騰に関する最新報道
ft.com
Japanese queue for hours as rice shortage deepens
今日
reuters.com
Japan says emergency rice imports, other options considered to stabilise prices
今日
reuters.com
Japanese consumers scramble to grab cheap rice; government ready to release more
3 日前
添付2)
新米と古いお米といった、違うお米同士を混ぜて炊くという風習はこれまで一般的だったか?
ChatGPT:
「新米と古米を混ぜて炊く」という行為は、一部では実践されてきたものの、日本全体で見れば必ずしも一般的とは言えません。以下に詳しく説明します。
🔄 新米と古米を混ぜる背景
✅ 1. 食味のバランスをとるため
- 新米は水分が多く、ふっくらやわらかく炊きあがるが、「粘りすぎる」「柔らかすぎる」と感じる人もいる。
- 古米は水分が少なく、やや硬めの炊き上がりになる。
- そこで、新米と古米を混ぜて「中間の食感」に調整する人もいた。
✅ 2. 古米の消費のため
- 古米が残っているが、新米を入手した際、古米を無駄にしないために混ぜるという実用的な理由。
- 農家や大量消費をする家庭などで見られたこともある。
❌ 一般的ではなかった理由
- 味の違いが出やすい
- 混ぜることで炊き上がりにムラが出る場合がある。
- 品種や保存状態の差が影響し、「おいしくない」と感じることもある。
- 米にこだわる家庭では敬遠
- 「せっかくの新米の風味を損ねる」として、新米は新米だけで炊くのが好ましいという価値観が多かった。
- 特に和食の職人や料理人、米農家はそうした傾向が強い。
- 混ぜる文化は一部にとどまった
- 家庭によっては「もったいない精神」から混ぜることもあったが、それが“慣習”として定着していたわけではない。
📝 現代ではどうか?
- 最近は、**ブレンド米(混合米)**として、流通段階で複数年産の米が混ぜられて販売されることはあります(例:外食チェーン向けなど)。
- 一般家庭向けには「単一原料米(単一年度・単一品種)」が好まれています。
- 新米は季節感を感じる食品として、「単体で味わう」傾向が強まっています。
🔚 結論
「新米と古米を混ぜて炊く」という風習は、特定の家庭や状況では存在したものの、日本全体として一般的だったとは言い難い。むしろ、「新米は新米だけで楽しむ」「古米は別で処理する」といった考え方のほうが主流です。