前回、ロシアのプーチン大統領がクリミア半島の侵攻、更にウクライナ侵攻を実行した背景についてお伝えしました。（参照：アイデアよもやま話 No.6195 ロシアのプーチン大統領がクリミア半島の侵攻、更にウクライナ侵攻を実行した背景！）
そこで、今回は、国内の政治的要因から一国の指導者が国外に敵を作り、戦争に至った過去の事例についてお伝えします。
前回の添付４でお伝えした、国内の政治的要因から一国の指導者が国外に敵を作り、戦争に至った過去の事例について添付１を参照下さい。
以下のように世界的に事例があるのです。
�� ナチス・ドイツ（ヒトラー）
• 国内要因：経済不況、失業、ヴェルサイユ条約への怒り
• 敵設定：ユダヤ人、共産主義者、列強国（英仏）
�� 大日本帝国（昭和初期）
• 国内要因：経済恐慌、政党政治不信、軍部の台頭
• 敵設定：中国、アメリカ、イギリス（欧米列強）
�� アルゼンチン（ガルチェリ軍政）
• 国内要因：経済危機、軍政への国民の不満
• 敵設定：イギリス（フォークランド諸島領有問題）
�� ロシア（プーチン政権）
• 国内要因：経済低迷、政権批判の高まり、ナショナリズム強化
• 敵設定：ウクライナ（NATO拡大への脅威と主張）
�� アメリカ（ジョージ・W・ブッシュ政権）（添付２参照）
• 国内要因：9.11同時多発テロ後の安全保障不安、愛国心高揚
• 敵設定：イラク（大量破壊兵器保有疑惑）、テロ組織
こうして並べると、
経済不安、政治不満 → ナショナリズムや恐怖を煽る → 外敵を作る → 軍事行動
という流れは、国や時代を問わず、驚くほど共通しています。
ですから、逆な見方をすると、戦争が起きない国を維持するための方策が見えてきます。
すなわち、国民が経済的にも政治的にも満足な状態を常に維持出来るように為政者が政治運営を行うことなのです。
もう一つ、それは、他のどの国の為政者からも、“この国とは戦争しない方が得策である”と常に思わせるような外交を維持継続することです。
なお、添付１の�� アメリカ（ジョージ・W・ブッシュ政権）アメリカ（ジョージ・W・ブッシュ政権）におけるイラク戦争勃発の要因について、ちょっと分かりにくかったので、もう少し具体的な要因を調べた結果が添付２です。
要するに、
「9.11テロの恐怖」＋「悪を叩く正義感」＋「政権の人気維持」＋「外交への不信」→ イラクを標的に設定して戦争を急ぐ空気が国内で高まった
という複合的な流れでした。
次に、政権内部でどのようにイラク攻撃が具体的に決まっていったかについては添付３を参照下さい。
要するに、最初からイラク攻撃を視野に入れていたブッシュ政権の幹部たちが、9.11テロを「イラク攻撃の正当化材料」に転用し、証拠が不十分でも政治的に押し切ったというのが実態にかなり近いというのです。
ちなみに、以下の添付は、こうした過去の事例における関連情報です。
興味のある方はご覧下さい。
添付４：なぜ国務長官パウエルはイラク戦争支持に回ったのか？
・パウエルは「国のため、政権のため」と考えて妥協し、結果として「自分が最も嫌っていた無謀な戦争」を後押ししてしまった
添付５：ラムズフェルドやチェイニーは、開戦後どう振る舞ったのか？
・ラムズフェルドとチェイニーの振る舞い
1. 戦争初期の成功を強調したものの、イラク戦争の長期化と泥沼化に対しては責任を回避した。
2. イラク戦争に対する批判を無視し、自己弁護を続ける。
3. 最終的にラムズフェルドは辞任、チェイニーは任期を全うしたものの、戦争の後に強硬派としての評価が定着。
添付６：こうした戦争直前の国内の空気感
・不安・怒り・誇りを同時に煽ることで、戦争に向かう空気が作られていたというのが共通点である。
添付７：指導者たちがどんな演説・言葉で国民をまとめたか？
・「我々は被害者だ」「我々には正義がある」→「敵は明確だ」→「だから行動するしかない」という「シンプルな物語」で国民を引っ張っていったのが共通している。
添付８：演説を受けた国民側のリアルな反応（感情や行動）は？
・初期はどこも「熱狂・高揚」が強く、現実が厳しくなると「失望・怒り・疑念」へと感情が急転するという流れが共通している
このように、何か、国民を大きく刺激する政治や経済に関する出来事が起きて、国民が大変な狼狽状態になると、為政者の中には、こうしたチャンスを捉えて、巧みな演説で為政者の意図する方向に国民を仕向けてしまうのです。
そして、やがて、為政者による国民のコントロールが効かなくなると、国民は我に返り、為政者を糾弾するというわけです。
添付１）
国内の政治的要因から一国の指導者が国外に敵を作り、戦争に至った過去の事例は？
ChatGPT:
「国内の政治的要因から国外に敵を作り、戦争に至った事例」を紹介します。
�� ナチス・ドイツ（ヒトラー）
- 国内要因：経済不況、失業、ヴェルサイユ条約への怒り
- 敵設定：ユダヤ人、共産主義者、列強国（英仏）
- 戦争：第二次世界大戦（1939年〜）
�� 大日本帝国（昭和初期）
- 国内要因：経済恐慌、政党政治不信、軍部の台頭
- 敵設定：中国、アメリカ、イギリス（欧米列強）
- 戦争：日中戦争（1937年〜）、太平洋戦争（1941年〜）
�� アルゼンチン（ガルチェリ軍政）
- 国内要因：経済危機、軍政への国民の不満
- 敵設定：イギリス（フォークランド諸島領有問題）
- 戦争：フォークランド紛争（1982年）
�� ロシア（プーチン政権）
- 国内要因：経済低迷、政権批判の高まり、ナショナリズム強化
- 敵設定：ウクライナ（NATO拡大への脅威と主張）
- 戦争：ウクライナ侵攻（2022年〜）
※国内結束を狙った側面が指摘されています。
�� アメリカ（ジョージ・W・ブッシュ政権）（添付２参照）
- 国内要因：9.11同時多発テロ後の安全保障不安、愛国心高揚
- 敵設定：イラク（大量破壊兵器保有疑惑）、テロ組織
- 戦争：イラク戦争（2003年〜）
※「大量破壊兵器」は後に見つからず、戦争理由の正当性が疑問視されました。
こうして並べると、
経済不安、政治不満 → ナショナリズムや恐怖を煽る → 外敵を作る → 軍事行動
という流れは、国や時代を問わず、驚くほど共通しています。
添付２）
添付１の�� アメリカ（ジョージ・W・ブッシュ政権）アメリカ（ジョージ・W・ブッシュ政権）におけるイラク戦争勃発の要因について、もう少し具体的な要因は？
ChatGPT:
アメリカ（ジョージ・W・ブッシュ政権）が**イラク戦争（2003年）**に至った、
**「国内要因」**をもっと具体的に掘り下げて整理しますね。
🛑 具体的な国内要因
�� 9.11同時多発テロ（2001年）
- アメリカ本土で初めて大規模なテロが起き、国民は強烈な恐怖と怒りに包まれた。
- 「もう二度とこんなことを起こさせない」という安全保障への強い要求が生まれた。
- テロを実行したのはアルカイダ（ビンラディン率いる組織）だが、
→ ブッシュ政権内では「他の悪意ある国も支援している可能性がある」と警戒。
�� 「悪の枢軸」演説（2002年1月）
- ブッシュ大統領がイラク、イラン、北朝鮮を**「悪の枢軸」**と名指し。
→ 国民に対して「世界にはアメリカを脅かす悪が存在する」という世界観を植え付けた。
�� 愛国心の爆発と「ブッシュ支持率」の急上昇
- 9.11後、ブッシュの支持率は90％近くに達した（歴代最高クラス）。
- 「反対する＝愛国心がない」という空気がメディアや世論に広がる。
- この支持基盤を失いたくない政権側は、**「強いリーダーシップ」**を示す必要があった。
�� 「大量破壊兵器（WMD）脅威」の演出
- 「イラクが大量破壊兵器（核兵器・生物兵器）を隠し持ち、テロ組織に渡すかもしれない」と政府が強く主張。
- CIAなどの情報機関の曖昧な情報を、政権側が意図的に「確定情報」として扱った（後に問題化）。
�� 「外交よりも軍事行動を優先する」空気
- 9.11の後、国民の間に「話し合いなんか無駄」「今すぐ行動を」という強硬論が強まる。
- 国連などの外交手続きがもどかしく感じられ、**単独行動主義（ユニラテラリズム）**が台頭。
🎯 つまり、まとめると
「9.11テロの恐怖」＋「悪を叩く正義感」＋「政権の人気維持」＋「外交への不信」
→ イラクを標的に設定して戦争を急ぐ空気が国内で高まった
という複合的な流れでした。
添付３）
政権内部でどのようにイラク攻撃が具体的に決まっていったか？
ChatGPT:
ここからはかなりリアルな政治ドラマの世界に入りますね。
「ブッシュ政権内部で、イラク攻撃がどう決まったか」
順番に、わかりやすく整理していきます。
🏛️ 政権内部の動き
�� 9.11直後（2001年9月）
- 同時多発テロの発生直後、ホワイトハウスで緊急会議。
- この時点で、国防長官ドナルド・ラムズフェルドや副大統領ディック・チェイニーは、
**「イラクの関与を調べろ」**と部下に指示。
- 実際、ビンラディンはアフガニスタンにいたのに、
すでにラムズフェルドらは「イラクもターゲットにできないか」と考え始めていた。
（ラムズフェルドメモ）
「今だけアフガンを見るな。他のターゲットも探せ。必要ならイラクに関係づけろ。」
�� アフガニスタン攻撃の成功（2001年後半）
- まずアフガニスタンへの軍事介入（対タリバン・アルカイダ）を実行。
- 軽く勝利したことで、政権内部に**「次もいける」**という空気が広がる。
- ラムズフェルド、チェイニー、国防副長官ポール・ウォルフォウィッツらが、
**「次はイラクだ」**と本格的に主張し始める。
�� 「イラクの大量破壊兵器」問題の演出（2002年）
- CIAは「イラクが大量破壊兵器を保有している」という確証はないと報告。
- しかし政権幹部たちは、曖昧な情報を「脅威あり」と強調し、国民や議会を説得し始める。
- 例：国務長官コリン・パウエルが国連演説で「イラクの大量破壊兵器の証拠」を提示（後に虚偽と判明）
- ブッシュ自身も次第に「サダム・フセインは倒さねばならない」という考えに傾いていった。
�� 具体的な開戦準備（2002年秋〜2003年初）
- 2002年10月、アメリカ議会が「イラク戦争容認決議」を可決。
- その後、国連安保理で新たなイラク査察（UNMOVIC）が始まるが、
→ ブッシュ政権は外交交渉に興味を失い、開戦のタイミングを探るモードに入る。
- 同時に、米軍は秘密裏に中東への兵力集結を開始。
�� 開戦決定（2003年3月）
- 「イラクは査察に協力していない」「脅威を放置できない」として、
国連決議なしで有志連合（主にアメリカとイギリス）による攻撃を強行。
ブッシュ演説（開戦宣言）：「サダム・フセインとその息子たちは、48時間以内にイラクを退去せよ。さもなくば軍事行動に出る。」
🎯 ポイントまとめ
- 最初からイラク攻撃を視野に入れていた幹部たちが、
- 9.11テロを「イラク攻撃の正当化材料」に転用し、
- 証拠が不十分でも政治的に押し切った。
これが実態にかなり近いです。
添付４）
なぜ国務長官パウエルはイラク戦争支持に回ったのか？
ChatGPT:
ここはまさに、アメリカ現代史の中でも屈指の**「悲劇」**なんですよね。
順番に、わかりやすく整理して説明しますね。
🇺🇸 コリン・パウエル（当時・国務長官）の立場
- パウエルはもともと軍人出身（湾岸戦争時の統合参謀本部議長）
- **「軍事行動は最後の手段」**という信条を持っていた穏健派
→ 「パウエル・ドクトリン」（＝軍事介入は明確な目標と出口戦略が必要）を提唱していた人物
つまり、本音ではイラク戦争にはかなり慎重だったんです。
🛑 それでもパウエルが「戦争支持」に回った理由
�� 政権内での孤立
- チェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官、ウォルフォウィッツ国防副長官ら
→ みんな「イラク攻撃に前のめり」だった。
- パウエルは「本当に今やるべきか？」と異論を唱えたが、
→ ホワイトハウス内部では次第に疎外されていった。
�� 「政権の一体感」を守るため
- パウエルは「国務長官が政権に反旗を翻したら、アメリカの国際的信用に傷がつく」と考えた。
- 特に、9.11後のアメリカでは「団結」が求められていた。
- つまり彼は、「自分の信念」より「国家の統一」を優先してしまった。
�� ブッシュ大統領自身の説得
- ブッシュはパウエルに「君が国連で説明してくれれば、世界が納得する」と直談判。
- パウエルは苦悩しながら、「もし開戦するなら、自分が国際社会への顔になるしかない」と受け入れた。
�� 国連演説（2003年2月）
- パウエルは国連安全保障理事会で「イラクが大量破壊兵器を隠している」と主張。
- しかしこのとき彼が使った「証拠」は、
→ 政権内の強硬派が選別・加工した、かなり疑わしい情報だった。
- 演説後、パウエル自身も「この証拠は本当に正しいのか？」と疑問を抱き続けていたという証言が残っている。
🎯 つまり
パウエルは「国のため、政権のため」と考えて妥協し、
結果として「自分が最も嫌っていた無謀な戦争」を後押ししてしまった。
これが、コリン・パウエル最大の悲劇です。
🧩 その後
- イラク戦争後、大量破壊兵器が見つからないことが判明。
- パウエルは「私のキャリアの最大の汚点だ」と公に悔いた。
- 彼は後に、「あの時、自分が政権を去るべきだった」と語っています。
🔵
ここまで見ると、単なる「賛成・反対」ではなく、
個人の良心 vs 国家の圧力
という本当に重たいテーマだったことがわかりますよね。
添付５）
では、ラムズフェルドやチェイニーは、開戦後どう振る舞ったのか？
ChatGPT:
ラムズフェルドとチェイニーの開戦後の振る舞いは、まさに**「戦後の責任をどう取ったか」という点で非常に注目される部分です。
彼らの行動や言動は、アメリカ政府の戦争指導層の中でも最も強硬派**として知られ、開戦後の対応にも大きな影響を与えました。
🔥 ドナルド・ラムズフェルド（国防長官）
�� 戦争の初期成功を強調
- ラムズフェルドは、イラク戦争開戦後の初期の成功（短期間でバグダッド制圧）を強調し、
**「戦争の目標は達成された」**と自己評価を繰り返しました。
- また、**「迅速かつ効率的に戦争を終結させた」**という点を強調し、戦争初期の軍事戦略に自信を見せました。
�� 失敗を認めない態度
- しかし、戦争が長期化し、イラクにおける治安が悪化したり、大量破壊兵器が見つからないことが明らかになると、
ラムズフェルドはその失敗を公に認めることはほとんどありませんでした。
- 例えば、イラク戦争における米軍の占領後、武装勢力の反乱が激化し、イラクの治安が崩壊すると、
ラムズフェルドは「占領政策が予想以上に難しい」とは認めましたが、自分の責任を取るような行動は見せませんでした。
�� 軍の改革と責任転嫁
- 彼は戦争の後も軍事改革に力を入れましたが、イラクでの混乱については**「事前の準備不足」を強調**し、
軍の指導者や他の機関の責任に転嫁する傾向を見せました。
- **「予想外の事態に対する準備が不足していた」**とコメントしつつ、自らの責任を取らない姿勢を貫きました。
�� 辞任
- 2006年、イラク戦争が泥沼化し、アメリカ国内の戦争への反対運動が強まる中で、ラムズフェルドは辞任しました。
彼の辞任は、イラク戦争への不満が頂点に達したことの象徴でもありました。
辞任に際して、ラムズフェルドは自らの戦争指導について公式に反省の弁を述べることはほとんどありませんでした。
🏛️ ディック・チェイニー（副大統領）
�� 戦争の正当化
- チェイニーは、ラムズフェルドと並んでイラク戦争を推進した最も強硬な支持者でした。
彼は戦争前、イラクが大量破壊兵器を保有しているとする証拠を強く支持し、国民や議会を説得しました。
- また、イラクがテロ組織に支援を提供しているという点を強調し、戦争が「アメリカの安全保障のために必要だ」と説きました。
�� 戦争後の責任回避
- 開戦後、イラクの大量破壊兵器が見つからないことが明らかになると、チェイニーはそれについて言及することを避けました。
- 「イラクが大量破壊兵器を持っていることは、戦争を始める理由の一つに過ぎない」
という趣旨の発言をし、あくまで戦争の目的を**「アメリカの安全保障確保」**として強調しました。
�� イラク戦争の成果に固執
- チェイニーは、イラク戦争の結果としてサダム・フセインが倒れたことを**「大きな成果」**として評価し、
**「イラクの自由化と民主化は成功した」**と述べました。
- イラク戦争の後も彼は**「サダム・フセインを倒さなければ、より大きなテロの脅威があった」**という立場を維持しました。
�� イラク戦争への批判を無視
- イラク戦争後、アメリカ国内で戦争への不満が強まる中で、チェイニーは戦争の批判者たちに対して強い反発を示し、
「反戦派はアメリカの安全保障を理解していない」と一蹴しました。
- また、戦後の治安悪化や占領政策の失敗についても責任を取ることはなく、
「イラクでの混乱は予測通りだった」として自己弁護を続けました。
�� 政治的影響
- チェイニーの戦争後の振る舞いは、戦争推進派としての評価を完全に固める一方、
同時にアメリカ国内外での反発を招きました。
- 彼の戦争責任を問う声が高まりましたが、最終的には辞任することなく任期を全うしました。
🎯 まとめ：ラムズフェルドとチェイニーの振る舞い
- 戦争初期の成功を強調したものの、イラク戦争の長期化と泥沼化に対しては責任を回避した。
- イラク戦争に対する批判を無視し、自己弁護を続ける。
- 最終的にラムズフェルドは辞任、チェイニーは任期を全うしたものの、戦争の後に強硬派としての評価が定着。
添付６）
では、こうした戦争直前の国内の空気感は？
ChatGPT:
では続けて、
「戦争直前の国内の空気感」
について、先ほどの例ごとに整理してみます。
�� ナチス・ドイツ（ヒトラー）
- 空気感：
・失業率が一気に下がり、経済回復（アウトバーン建設など）
・「ドイツ人の誇りを取り戻す！」というスローガンに熱狂
・新聞・ラジオはプロパガンダ一色、「敵は外にいる」と連呼
・批判者は弾圧され、反対意見は聞こえなくなる
→ 「今度こそドイツは勝つ」と国民が信じた
�� 大日本帝国（昭和初期）
- 空気感：
・満州事変以降、「満蒙（満州・モンゴル）は日本の生命線」というスローガン
・新聞が一斉に軍部を称賛し、対米英強硬論を煽る
・国民は生活苦にもかかわらず「お国のために」と耐え忍ぶ空気
・反戦論者（犬養毅など）は暗殺や排除される
→ 「戦わなければ生き残れない」という悲壮感と高揚感が同居
�� アルゼンチン（フォークランド紛争）
- 空気感：
・軍政に対する不満が高まっていた
・フォークランド上陸直後、一時的に国民の支持率が爆発的に上昇
・「イギリスに勝てる！」という楽観論が広がったが、数ヶ月で幻滅
→ 「国家の誇りを取り戻したい」という一瞬の熱狂
�� ロシア（プーチン政権）
- 空気感：
・テレビ・ネットで「ウクライナはロシアを攻撃する」という情報操作
・NATO拡大の脅威を強調、「西側がロシアを囲い込んでいる」と不安煽る
・クリミア併合（2014年）で得た「愛国熱」を再びかき立てる
→ 「ロシアは西側に立ち向かう正義」という国民意識を作り出した
�� アメリカ（ブッシュ政権・イラク戦争）
- 空気感：
・9.11テロのショックで国民が「敵を討て」というムード
・「大量破壊兵器がアメリカを脅かしている」という危機感を演出
・愛国心が高まり、反戦論は「非国民扱い」されることも
→ 「自由を守る戦い」として戦争が正当化された
まとめると、
🔵 不安・怒り・誇りを同時に煽ることで、戦争に向かう空気が作られていた
というのが共通点ですね。
添付７）
では、指導者たちがどんな演説・言葉で国民をまとめたか？
ChatGPT:
「戦争直前に指導者たちが国民をまとめた演説・言葉」
を、それぞれ紹介していきます。
�� ナチス・ドイツ（ヒトラー）
「われわれドイツ人は、運命のいたずらによって、不当に扱われた。われわれは、ただ正義を求めるのみである。」
「きょう我々は、千年続く第三帝国を築く第一歩を踏み出す！」
- 特徴：
→ 被害者意識を煽り、「ドイツ民族の正義」を強調。群衆の熱狂を誘う達人でした。
�� 大日本帝国（昭和天皇・政府・軍部）
「堪ヘ難キヲ堪ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ…」
（※これは終戦の詔勅。ただ開戦時も「自存自衛のため」「東亜の解放」などの大義を掲げた）
「鬼畜米英！」
「八紘一宇（世界を一家のようにまとめる）」
- 特徴：
→ 自衛と正義の名目を掲げ、精神論で国民を鼓舞しました。
�� アルゼンチン（ガルチェリ将軍）
「フォークランドはわれわれのものだ。正義はわれわれにある！」
- 特徴：
→ 領土回復をナショナリズムの象徴に。短期的な熱狂を起こしました。
�� ロシア（プーチン）
「我々は、ロシア系住民を守るために立ち上がる！」
「祖国を守るために、いかなる決断もためらわない。」
- 特徴：
→ ウクライナを「侵略者」に仕立て上げ、愛国心・危機感を動員しました。
�� アメリカ（ジョージ・W・ブッシュ）
「Either you are with us, or you are with the terrorists.（我々と共にあるか、テロリスト側につくかだ）」
「イラクは大量破壊兵器を持っている。我々は手をこまねいて待つわけにはいかない。」
- 特徴：
→ 善と悪を二分化して、行動を正当化しました。疑問を挟む余地を与えない演出でした。
🔵まとめると、
「我々は被害者だ」「我々には正義がある」→「敵は明確だ」→「だから行動するしかない」
という「シンプルな物語」で国民を引っ張っていったのが共通しています。
添付８）
では、演説を受けた国民側のリアルな反応（感情や行動）は？
ChatGPT:
今度は、
「指導者たちの演説を受けた国民側のリアルな反応（感情・行動）」
を、それぞれ紹介していきます。
�� ナチス・ドイツ（ヒトラー）
- 国民の反応：
・巨大集会（ニュルンベルク党大会など）で数万人が熱狂、号泣、ナチ式敬礼
・子どもたちまで「ヒトラーユーゲント」に入団し、将来を誓った
・一方で、少数ながら「このままでは危ない」と感じた人々も、口を閉ざして沈黙
- 感情キーワード：
→ 高揚感、陶酔感、同調圧力、そして恐怖
�� 大日本帝国（昭和初期）
- 国民の反応：
・ラジオで開戦の詔勅を聞いて、多くが「ついに来たか」と神妙な面持ち
・新聞は「大勝利間違いなし」と連日報道、国民は米英に怒りを燃やした
・出征する兵士を「万歳」で送り出す光景が当たり前に
・一方で、戦争への不安を密かに抱く人も多く、日記や手紙には「不安」「無理かもしれない」と記録あり
- 感情キーワード：
→ 忍耐、悲壮感、愛国心、諦め
�� アルゼンチン（フォークランド紛争）
- 国民の反応：
・侵攻成功の報に歓喜、街頭で国旗を振り大騒ぎ
・テレビや新聞が「我らの領土を取り戻した！」と絶賛
・しかし戦局悪化が伝わると、怒りと絶望に一転
・敗北後は軍事政権への失望と抗議運動が激化
- 感情キーワード：
→ 愛国心、歓喜→失望、怒り
�� ロシア（プーチン政権）
- 国民の反応：
・国営メディアを通じて「ウクライナへの特別軍事作戦開始」と伝えられ、一定数は支持
・地方都市では「祖国防衛」と信じて志願する若者も
・一方で、都市部では動員令への不満が高まり、国外脱出者も激増
・プーチン支持のデモもあれば、反戦デモも警察により厳しく取り締まり
- 感情キーワード：
→ 分断、恐怖、愛国心、不信感
�� アメリカ（ブッシュ政権・イラク戦争）
- 国民の反応：
・9.11後の国民感情は「とにかくやり返せ」ムード一色
・愛国心高揚、星条旗を掲げる家庭が急増
・イラク戦争開始時も「正義の戦い」として支持率は高かった
・しかし、大量破壊兵器が見つからないと判明後、反戦ムードが拡大
- 感情キーワード：
→ 愛国心、高揚→疑念、幻滅
🔵まとめると、
初期はどこも「熱狂・高揚」が強く、
現実が厳しくなると「失望・怒り・疑念」へと感情が急転する
という流れが非常に共通しています。
