これまでに「ＩＯＷＮ」ついてはアイデアよもやま話 No.5953 ”光半導体”のカギを握るＮＴＴ！やアイデアよもやま話 No.6083 ＩＯＷＮが国際回線として初めて台湾開通したことの意味するもの！などで、何度となくお伝えしてきました。
そうした中、ＮＴＴコミュニケーションズは、２つのデータセンターを次世代の通信基盤「ＩＯＷＮ」（添付１）でつなぎ、生成ＡＩの学習を一体的に処理する実証実験に成功したと発表しました。
今回の実験では４０ｋｍ離れた場所にあるデータセンターのＧＰＵ、画像処理半導体サーバーを大容量、低遅延で通信が可能な「ＩＯＷＮ」で接続して処理したことで１つのデータセンターで処理した場合の所要時間とほぼ同等の結果が得られたとしています。
現在、データセンターの８割以上が東京圏や大阪圏に集中していて、生成ＡＩの開発や運用が増加するのに伴い、サーバーがひっ迫している他、電力供給に制限があることが課題となっています。
ＮＴＴコミュニケーションズの張暁晶さんは次のようにおっしゃっています。
「北海道・九州など地方で再生可能エネルギーを活用しながらデータセンターを分再配置していって、高速なネットワークでつなぐことによって、今まで一極集中・二極集中を打開出来る。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
番組の内容を以下にまとめてみました。
（生成ＡＩの開発や運用の増加に伴う課題）
・現在、データセンターの８割以上が東京圏や大阪圏に集中しており、生成ＡＩの開発や運用が増加するのに伴い、以下の課題がある
�� サーバーのひっ迫
�� 電力供給における制限
（生成ＡＩの学習を２データセンター間で一体的に処理する実証実験に成功）
・ＮＴＴコミュニケーションズは、２つのデータセンターを次世代の通信基盤「ＩＯＷＮ」でつなぎ、生成ＡＩの学習を一体的に接続する実証実験に成功したと発表した
-今回の実験では４０ｋｍ離れた場所にあるデータセンターのＧＰＵを大容量、低遅延で通信が可能な「ＩＯＷＮ」で接続したことで１つのデータセンターで接続した場合の所要時間とほぼ同等の結果が得られた
（複数のデータセンター間を「ＩＯＷＮ」で接続することのメリット）
・地方で再生可能エネルギーを活用しながらデータセンターを分再配置し、「ＩＯＷＮ」で接続することにより、今までの一極集中、あるいは二極集中を打開出来ること
こうして見てくると、あらためて、「ＩＯＷＮ」は、ＮＴＴが提唱する次世代の通信インフラ構想であり、光技術を活用して従来の電子ベースのネットワークを大幅に進化させることを可能にする、日本発の素晴らしい構想であり、技術なのです。
そこで、「ＩＯＷＮ」に対抗出来る次世代の通信インフラは世界中で他にあるかについて、調べてみると、今のところ、実用化に向けて「ＩＯＷＮ」の独走状態のようです。（添付２、および添付３を参照）
また、ＮＴＴは、「ＩＯＷＮの実現に向けて国内外の企業や研究機関と連携し、国際的な標準化や技術開発を推進しています。
このような取り組みにより、「ＩＯＷＮが世界的な通信インフラの一翼を担う可能性があるのです。
なお、「生成ＡＩ学習」は、今後とも、あらゆる分野でのＡＩの活用に伴い、とてつもなく飛躍的に拡大していくと見込まれます。
そうした中、「生成ＡＩ学習」をよりスムーズに、快適に出来るための課題という世界各国の共通課題を「ＩＯＷＮ」の活用で解決出来ることが大いに期待出来るのです。
添付１）
ＩＯＷＮとは何か？
ChatGPT:
IOWN（Innovative Optical and Wireless Network） とは、NTTが提唱する次世代の通信インフラ構想であり、光技術を活用して従来の電子ベースのネットワークを大幅に進化させることを目指しています。
IOWNの主な特徴
- オールフォトニクス・ネットワーク（APN）
- 光信号のままデータを伝送することで、従来の電子ベースの通信よりも高速かつ低消費電力を実現。
- 現在の通信技術に比べて 消費電力を100分の1、伝送容量を125倍、遅延を200分の1に削減 することを目指す。
- デジタルツインコンピューティング（DTC）
- 仮想空間上に現実世界のデジタルツインを作成し、シミュレーションや予測を高度化。
- コグニティブ・ファウンデーション（CF）
- AIを活用し、ネットワークやコンピューター資源を最適に制御する仕組み。
IOWNがもたらす未来
- 超低遅延・大容量通信 により、リアルタイムの遠隔手術や自動運転の高度化が可能に。
- 低消費電力化 により、データセンターのエネルギー消費を大幅に削減し、環境負荷を軽減。
- AI・IoTの発展 を支える基盤として、スマートシティやメタバースにも活用される。
開発の進展
NTTは、IntelやSonyなどの企業と連携し、「IOWN Global Forum」を立ち上げ、技術開発を進めています。2025年頃には商用化が始まり、2030年以降に本格普及が期待されています。
興味があれば、どの分野への影響を知りたいか教えてください！
添付２）
ＩＯＷＮに対抗出来る次世代の通信インフラは世界中で他にあるか？
ChatGPT:
IOWN（Innovative Optical and Wireless Network）は、NTTが提唱する次世代通信インフラ構想であり、光技術を活用して高速・大容量・低遅延・低消費電力の通信を実現することを目指しています。
nttdocomo-ssw.com
世界的には、IOWNに対抗または類似する次世代通信インフラの構想やプロジェクトがいくつか存在します。例えば、アメリカの通信企業や研究機関では、光通信技術や量子通信技術を活用した高速・低遅延のネットワークインフラの研究が進められています。また、ヨーロッパでも、EU主導で次世代の通信インフラに関する研究プロジェクトが立ち上げられています。
これらのプロジェクトは、IOWNと同様に光技術や新しい通信プロトコルの導入を検討しており、将来的にはIOWNと競合または相互補完的な関係になる可能性があります。ただし、各プロジェクトの具体的な技術仕様や商用化のスケジュールは異なるため、現時点で直接的な競合関係にあるとは言い切れません。
NTTは、IOWNの実現に向けて国内外の企業や研究機関と連携し、国際的な標準化や技術開発を推進しています。
dime.jp
このような取り組みにより、IOWNが世界的な通信インフラの一翼を担う可能性があります。
添付３）
では今のところ、IOWNが世代通信インフラ構想に向けた取り組みでは最も開発が進んでいると言えるのか？
ChatGPT:
現時点で、IOWN（Innovative Optical and Wireless Network）は次世代通信インフラ構想の中でも特に開発が進んでいるプロジェクトの一つとされています。NTTは2022年末にIOWN1.0を商用化し、2025年度までにIOWN2.0として光電融合デバイスの開発を予定しています。
rd.ntt
さらに、2024年1月には「IOWN Lab」を開設し、パートナー企業との共創を通じて社会実装を推進しています。
prtimes.jp
一方、世界的にはMetaが総延長40,000kmを超える巨大な海底ケーブル「W」を計画しており、2025年初頭に公式発表が予定されています。
cadenaser.com
しかし、これらのプロジェクトは主にデータ伝送インフラの強化を目的としており、IOWNのような包括的な次世代通信インフラ構想とは異なる側面があります。
総合的に見ると、IOWNは次世代通信インフラ構想の中で最も開発が進んでいるプロジェクトの一つと評価できます。ただし、各国や企業が独自のプロジェクトを進めており、技術的なアプローチや目的が異なるため、直接的な比較は難しい場合もあります。
