2025年01月21日
アイデアよもやま話 No.6110 GMOが新たな医療サービスを開始!
昨年9月19日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でGMOが新たな医療サービスを開始したことについて取り上げていたのでご紹介します。 
なお、日付は全て番組放送時のものです。

医療分野でのAI活用の市場規模は拡大していて、2028年には264億円に上ると予測されています。(こちらを参照)
ITのGMOインターネットグループ株式会社は今日、AIとロボットを活用した新たな医療サービスを発表しました。

GMOヘルステック株式会社は、患者それぞれに向けた医療サービスのプラットフォームの提供を無料で開始すると発表しました。
GMOフィナンシャルホールディングス株式会社の高島秀行CEOは次のようにおっしゃっています。
「少人数で運営、あるいは省力化・自動化を図り、医師が診療に専念出来る環境を作り上げたいと。」

クリニック向けに提供されるのが「AIチャット」。
予約管理やオンライン診療など、様々な業務を一元管理出来ます。
患者向けには、クリニックの検索や予約、問診などが出来る「GMOクリニック・マップ」を始めます。
更に、GMOヘルステックの福留理社長は次のようにおっしゃっています。
「こちらは9月2日に開局した、GMOヘルステックが運営している「薬局24」という薬局になっています。」

GMOが今月(2024年9月)開業した調剤薬局。
調剤薬局の調剤室では、ロボットによる調剤。
スピーディに調剤することで、患者の待ち時間が短縮出来るといいます。
福留社長は次のようにおっしゃっています。
「医療医の方がピックアップすると、数十秒かかるが、こちらのツールを使えば、早ければ10秒以内には。」

サービスを開始する背景には何があるのでしょうか。
福留社長は次のようにおっしゃっています。
「(GMOがこういった医療分野に進出する狙いについて、)データの連携が非常にスムーズになるので、人手不足に対して非常に効果的に、効率化が出来たりとかで、1.5倍から2倍ぐらいは、ドクターや現場の方々の生産性を向上したいなと非常に思っております。」

医療分野における人手不足の解消に向け、これまで培ったインターネット金融事業のセキュリティ技術を活かしたい考えです。
福留社長は次のようにおっしゃっています。
「(これまでの金融事業の)ノウハウを患者様向けにも非常に有効に活用出来るんじゃないかなと思っています。」

以上、番組の内容をご紹介してきました。

番組の内容を以下にまとめてみました。

(GMOが新たな医療サービスを開始する背景)
・医療分野でのAI活用の市場規模は拡大していて、2028年には264億円に上ると予測されている
・GMOインターネットグループは、医療分野における人手不足の解消に向け、これまで培ったインターネット金融事業のセキュリティ技術を活かすことが出来る

(新たな医療サービスを開始する目的)
・ITのGMOインターネットグループは昨年9月19日、AIとロボットを活用した新たな医療サービスを発表した
・このサービスの狙いは、以下の通りである
 -データの連携が非常にスムーズになるので、人手不足に対して非常に効果的で、1.5倍から2倍ぐらいは、ドクターや現場の方々の生産性を向上させたいという
 
(新たな医療サービスの内容)
・GMOヘルステックは、患者それぞれに向けた医療サービスのプラットフォームの提供を無料で開始すると発表した
 -少人数で運営、あるいは省力化・自動化を図り、医師が診療に専念出来る環境を作り上げたいという
・クリニック向けに提供されるのが「AIチャット」である
 -予約管理やオンライン診療など、様々な業務を一元管理出来る
 -患者向けには、クリニックの検索や予約、問診などが出来る「GMOクリニック・マップ」を始める
・GMOヘルステックが運営する「薬局24」という調剤薬局を9月2日に開局した
 -調剤薬局の調剤室では、ロボットが調剤する
 -スピーディに調剤することで、患者の待ち時間が短縮出来るという

要するに、医療分野でのAI活用の市場規模は拡大しており、こうした状況において、GMOインターネットグループは、インターネット金融事業のセキュリティ技術を活かして、新たに医療分野での人手不足の解消を図る取り組みを始めたのです。

なお、医療分野においては、こうしたAIやロボットの活用の事例は他にもいろいろあります。(添付参照)

このように、あらゆる分野において、これまで培ってきたAIやロボットの関連技術を持った企業が、その技術の有用性を検討し、新たなビジネスに結びつけようとしているのです。
こうした中、自社単独で、時には自社の持つ技術と他の企業の持つ技術とを組み合わせることにより、更に新たなビジネスに結びつけることが出来るのです。

ということで、今後ともAIやロボットに関連する技術の進化とともに、あらゆる分野でどんどん新たなビジネスが生まれてくるのです。


添付)

医療分野でのAIやロボットの活用の事例は?
ChatGPT

医療分野でのAIやロボットの活用は、近年大きく進展しており、以下のような具体的な事例があります。
1. 画像診断のAI
• 放射線画像診断: AIはX線、CT、MRIなどの医用画像を解析し、腫瘍や骨折などの異常を迅速かつ高精度で検出します。これにより、医師の診断をサポートし、診断の正確性が向上しています。
• 皮膚病変の検出: AIは、皮膚の写真を解析して、がんやその他の病変の可能性を評価することができます。
2. 手術支援ロボット
• ダ・ヴィンチ手術ロボット: 外科手術において、手術ロボットが医師の操作を支援します。これにより、非常に細かい手術操作が可能となり、患者の回復が早くなることが期待されます。
• ナビゲーションシステム: 脳神経外科や整形外科手術で、ロボットが精密な位置決めを行い、手術の成功率を高めています。
3. パーソナライズド医療
• AIによる治療計画の最適化: AIは患者の遺伝情報や病歴を分析し、最適な治療計画を提案します。これにより、個々の患者に最適化された治療が可能になります。
• 薬物開発: AIは膨大なデータを解析し、新しい薬物の候補を迅速に特定することで、開発プロセスを短縮します。
4. リハビリテーションロボット
• 歩行支援ロボット: 高齢者や障害者のリハビリを支援するロボットが開発されています。これにより、患者がより早く自立した生活に戻ることが可能になります。
• 作業療法用ロボット: 上肢や下肢の機能回復を支援するためのロボットが使用されています。
5. AIによる健康管理
• 予防医療: AIはウェアラブルデバイスからのデータを解析し、病気の予兆を早期に検知することで、予防医療に貢献します。
• チャットボット: 医療相談を行うチャットボットが、患者の初期対応を支援し、必要に応じて医師への受診を促します。
これらの技術は、医療の質を向上させ、医師の負担を軽減し、患者のケアをより効率的かつ効果的に行うことを目指しています。

 
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