2025年01月11日
プロジェクト管理と日常生活 No.904『個人投資家にもリスク分析を』
昨年6月28日(金)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で個人投資家へのリスク分析サービスについて取り上げていたのでご紹介します。
なお、日付けは全て番組放送時のものです。

10.5兆ドル、日本円で600兆円を超える世界最大の資産運用会社、ブラックロックには「ALADDIN(アラディン)」という保有資産のリスクを分析する独自のシステムがあります。(添付1参照)
このシステムを基にSMBC日興証券が個人投資家のリスクを分析するサービスの拡大に乗り出しています。
SMBC日興証券で投資家の営業を担当する本田健悟さん、不動産会社を経営する顧客に資産運用の見直しを提案しにやってきました。
運用資産のうち、アメリカ株の比率が高い顧客に本田さんが持ち出したのが保有する資産のリスクを分析するシステムです。
示したのは顧客が持つ資産が様々なシナリオで、どう変動する可能性があるかを示したものです。
例えば、リーマンショック級の景気の減速があった場合は資産が約26%減少、コロナショックであれば約16%近く減少する可能性があるというシミュレーション。
他にも金利の上昇や為替の変動といったシナリオも示されています。
システムの基になっているのはブラックロックには「ALADDIN」。
為替や金利といった資産価格に影響する3000以上の要因を分析することで、様々なシナリオで保有資産の変動度合いを示すことが出来るといいます。
SMBC日興証券は、このサービスの提供をこれまで富裕層の2万人に限っていましたが、今月(昨年6月)からは担当者がつく63万人の顧客に拡大しました。
こちらの顧客は次のようにおっしゃっています。
「分散して管理していかなきゃいけないなと思いましたね。」
「実際に数値を見ると、確かにやっておいた方がいいのは非常に分かりましたね。」

また、本田さんは次のようにおっしゃっています。
「「この商品を売った時はどうなの?」、「買った時はどうなの?」(と顧客に言われた時、)すぐにアイパッドで情報を入力すれば、そのリスク結果がご提示することが出来るので、そういったところが非常にいいかなと。」

この「ALADDIN」、ブラックロックが創業した1988年に開発されました。
当初は自社だけで活用していましたが、1990年代には他社への提供を始めたといいます。
その背景について、ブラックロック アラディン・ビジネス部門長の竹内章喜取締役は次のようにおっしゃっています。
「インターネットが民主化した時代が90年代だったと思いますけども、その頃に最先端の金融工学を用いて、きちんとリスク分析が出来るツールがあまり世の中になかったんですね。」
「で、非常に需要が多かったと。」

常に最新のシステムに改良を続けていて、新NISAによって個人投資家のすそ野が広がる中、リスク分析ツールのサービスを今後も広げていきたい考えです。
竹内さんは次のようにおっしゃっています。
「リターンはコントロール出来ないけども、リスクはコントロール出来るというのが非常に重要なポイントになると思います。」
「で、プロの投資家の皆さんは毎日やっているんだと思います。」
「自分の将来にとって、いいポートフォリオ(添付2参照)かっていうのは、定期的にチェックするのが大事だと思いますし、これが是非、日本の資産運用文化になっていくといいなと。」

以上、番組の内容をご紹介してきました。

新NISAによって個人投資家のすそ野は大きく広がっています。(添付3参照)
そうした中、今回ご紹介したブラックロックの「ALADDIN」という保有資産のリスクを分析する独自のシステムのようなものはとても頼りになります。
ですから、特に新NISAをきっかけに株式投資を始められた方は、「ALADDIN」のようなシステムの活用が求められます。

一方、特に株式投資の初心者にはいろいろな悩みがつきものです。(添付4参照)
そこで、例えば、添付4の中の買い時や売り時の判断についてのアドバイスは添付5を参照下さい。
このようにChatGPTの結果も参考になります。

なお、株式投資にはある程度の経験が必要です。
そこで、少なくとも株価大暴落といった事態での、恐怖に駆られた投げ売りは絶対に避けるべきです。


添付1)

ブラックロックのALADDINという保有資産のリスクを分析する独自のシステムとは?
ChatGPT

**ブラックロックのALADDIN(アラジン)**は、同社が開発・運用する保有資産のリスクを分析するための独自のシステムです。以下にその特徴を説明します。
ALADDINの概要
• 名前の由来: ALADDINは「Asset, Liability, and Debt, Derivative Investment Network」の頭文字を取って名付けられています。
• 開発目的: ポートフォリオのリスク管理、取引処理、パフォーマンスの分析を統合的に管理するためのシステムです。
主な機能
1. リスク管理:
o ポートフォリオに含まれるあらゆる資産のリスクを評価します。
o 金融市場の変動や経済的なシナリオを考慮して、資産のリスクエクスポージャーを分析します。
2. パフォーマンス分析:
o 運用資産のパフォーマンスをリアルタイムで追跡し、分析します。
o 投資のリターンやリスク調整後のパフォーマンスを測定します。
3. 取引管理:
o 投資の取引処理を効率化し、バックオフィス業務をサポートします。
o 取引の自動化と正確な記録管理を提供します。
利用者
• ブラックロック内部: 主にブラックロックのポートフォリオマネージャーが自社の資産運用に利用しています。
• 外部ユーザー: ALADDINは他の金融機関や資産運用会社にもライセンス供与されており、世界中の企業がこのプラットフォームを利用しています。
ALADDINは、金融業界における最も強力で洗練されたリスク管理ツールの一つとされており、資産運用の効率と透明性を向上させるための重要な役割を果たしています。

添付2)

ポートフォリオとは?
ChatGPT

ポートフォリオとは、投資家が保有する資産の組み合わせを指します。これには株式、債券、投資信託、不動産、現金、その他の資産が含まれます。ポートフォリオの主な目的は、リスクを分散しつつ、資産の全体的なリターンを最大化することです。
ポートフォリオの主な特徴
1. 多様化(分散投資)
o リスクを管理するために、さまざまな資産に投資することが推奨されます。異なる資産クラスやセクターに投資することで、一つの資産の価値が下がったとしても、他の資産が補完的な役割を果たし、全体的なリスクを低減します。
2. 資産配分
o 投資家のリスク許容度、投資目標、投資期間に基づいて、資産をどのように分配するかを決定します。例えば、リスクを避けたい投資家は、安全性の高い債券を多く含むポートフォリオを選ぶかもしれません。一方、リスクを取る意欲がある投資家は、株式の比率を高めることが一般的です。
3. リバランス
o 市場の変動によってポートフォリオの資産配分が変わることがあるため、定期的に元の配分に戻す作業(リバランス)が必要です。これにより、ポートフォリオのリスクとリターンのバランスを維持します。
4. パフォーマンスの評価
o ポートフォリオの成功は、投資の目標に対するリターンを評価することで測定されます。これには、ベンチマーク(市場平均など)と比較したり、個々の資産のパフォーマンスを分析することが含まれます。
ポートフォリオの構築は、個々の投資家のニーズや目標に合わせてカスタマイズされるため、各人にとって最適なポートフォリオは異なります。

添付3)

新NISAによって個人投資家のすそ野はどのくらい広がったか?
ChatGPT

新しいNISA(少額投資非課税制度)の導入により、日本における個人投資家の裾野は大きく広がっています。以下に具体的なデータを示します。
NISA口座数の増加
• 2024年3月末時点: 証券会社10社(大手5社・ネット5社)のNISA口座数は約1,456万口座で、前年同月比で約1.3倍に増加しています。
日本スピリチュアルデザイン協会
• 2024年1月〜3月の増加: NISA口座数は187万件増加し、前年同期の73万件増加と比較して約2.6倍の増加率を示しています。
DLRI
個人株主数の増加
• 2024年3月末時点: 個人株主数は前年から36.2万人増加し、1,525.9万人に達しています。
DLRI
• 2024年1月〜6月の増加: 個人株主数は30.7万人増加し、前年同期の14.8万人増加と比較して約2倍の増加率を示しています。
DLRI
投資額の増加
• 2024年1月〜3月の買付額: NISAによる買付額は約6.2兆円で、前年同期の約2.5兆円と比較して約2.5倍に拡大しています。
DLRI
これらのデータから、新NISAの導入により、個人投資家の数や投資額が大幅に増加し、投資家層の拡大が進んでいることが明らかです。

添付4)

株式投資の初心者にとっての悩みは?
ChatGPT

株式投資の初心者にとっての悩みはさまざまですが、主に以下のようなポイントが挙げられます。
1. 知識不足
• 金融リテラシーの不足: 株式市場や投資の基本的な仕組みについての理解が浅いと、どの銘柄を選べば良いか、どうやってリスクを管理すれば良いかが分からず、不安を感じることがあります。
• 情報過多: 投資情報が多すぎて、何を信じて良いのか分からなくなることがあります。
2. リスクへの不安
• 損失の恐怖: 株価が下がることで損失を被るリスクに対する不安が強く、リスクを取ることに対してためらいがちです。
• 市場の変動: 市場の変動が予測しづらく、どのタイミングで買ったり売ったりすれば良いのかが分からず、判断に迷うことがあります。
3. 資金管理
• 資金の配分: 投資にどれだけの資金を投入すべきか、生活費や貯蓄とのバランスをどのように取るべきか悩むことがあります。
• 分散投資の難しさ: ポートフォリオを分散することでリスクを低減できると知りながらも、どのように分散すれば良いのかが分からないことがあります。
4. 心理的なプレッシャー
• 損失に対する過度なストレス: 投資結果が悪化すると、精神的に大きなストレスを感じることがあります。
• 過剰な利益への期待: 短期間で大きな利益を得たいと考えてしまい、非現実的な期待を抱いてしまうことがあります。
5. 売買のタイミング(添付5参照)
• 買い時や売り時の判断: いつ株を買うべきか、またいつ売るべきかというタイミングの判断が難しいと感じることが多いです。
• 感情的な取引: 市場の上昇や下降に影響されて感情的に取引をしてしまい、冷静な判断が難しくなることがあります。
6. 手数料や税金
• 手数料の負担: 取引ごとに発生する手数料や、利益に対する税金がどのくらいかかるのかが分からず、実際の手取り利益が予想より少ないと感じることがあります。
初心者はこれらの悩みに直面しがちですが、基礎知識の習得や少額からの投資、長期的な視点を持つことで、徐々に投資に慣れていくことができます。

添付5)

買い時や売り時の判断についてのアドバイスは?
ChatGPT

株式投資における買い時や売り時の判断は、非常に難しいものですが、以下のアドバイスを参考にすることで、投資判断を行う手助けになります。
買い時の判断
1. 企業のファンダメンタル分析
o 企業業績の確認: 株を買う際には、その企業の業績、成長性、収益性、競争力などをしっかりと分析することが重要です。安定的な利益成長が見込める企業を選ぶことが良い買い時を見つけるための基本となります。
o 株価の評価: 株価が過剰に安くなっている場合(割安株)には、買い時と言えます。価格対利益(PER)や価格対純資産(PBR)などの指標を活用して株の割安度をチェックします。
2. 市場の過剰反応
o 市場全体や特定の株に対する過剰な売りがあった場合(例えば、短期的な悪材料で売られすぎている場合)、反発のタイミングとして良い買い時となることがあります。
3. 長期的な成長が期待できる時
o 市場や企業の将来成長を見込んで投資を行うことが重要です。業界全体が成長している、あるいは新しい技術や商品が期待されている企業に投資するのは、長期的に見て良いタイミングです。
4. ドルコスト平均法(DCA)
o 短期的に市場が上下しても、一定額を定期的に投資することで、平均的に購入価格を下げていく方法です。これにより、タイミングを気にせず安定して購入が可能です。
売り時の判断
1. 目標達成時
o 初めから設定した目標リターン(例えば、10%の利益)が達成されたら、一度利益を確定することを考えます。また、投資の目的が達成された場合も売り時です。
2. 企業の成長が鈍化した場合
o 企業の業績が予想よりも低迷したり、成長が鈍化した場合、株価が上昇しにくくなる可能性があるため、売りを検討する時期です。
3. 市場の過熱感
o 市場全体が過熱していると感じた場合、特に短期的な上昇が続いている場合には、バブル的な状況があるかもしれません。過度に評価された株や市場に対して利益確定を考えるタイミングです。
4. 企業のネガティブニュースや業界の衰退
o 企業が不正やスキャンダルに巻き込まれたり、業界全体が衰退している兆候が見られる場合は、損失を最小限に抑えるために売り時を迎えたと考えることができます。
5. リスク管理
o 投資金額の一部が急落したり、ポートフォリオ全体のリスクが高まった場合には、分散やリスクヘッジを進めるために売ることを考えます。
その他のアドバイス
• 感情に左右されない: 市場が急落しても、感情に流されて無理に売ることを避けるべきです。冷静に判断し、長期的な目線を持つことが重要です。
• 短期的な値動きに焦点を当てない: 日々の値動きに過剰に反応するのは避けるべきです。短期的な上下は市場のノイズであることが多いため、長期的な視点で投資を続けることが基本です。
買い時や売り時は必ずしも明確なタイミングではなく、状況に応じて柔軟に対応することが大切です。

 
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