8月28日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でダチョウで肉不足解消について取り上げていたのでご紹介します。
今日(8月28日)は、吉野家がダチョウ肉を使った事業に参入するというニュースをお伝えしましたけれども、ダチョウ肉は環境にも優しいということです。
こうした状況について、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授は次のようにおっしゃっています。
「これ、実は世界的にオルタナティブ(代替)フードという考え方が浸透してきてまして、負荷が低いものをもっと食べていこうということで、先ほどのダチョウもそうですし、ワニも実は飼料が少ないのでオルタナティブフードなんですよね。」
「シカやイノシシは害獣なので食べていく方がいいんじゃないかと。」
「で、吉野家は上場企業でしょ。」
「上場企業で牛をこれだけ扱うというのは投資家の目なんかもあると思うんですよね。」
「(日本での普及のポイントについて、)1つはコストですね。」
「それから、コオロギがそうでしたけど、ダチョウを食べるって結構、心理的なハードルがありますよね。」
「そこをマーケッティングでどうやって超えてられていくかと思うんですよ。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
番組の内容を以下にまとめてみました。
・8月28日、吉野家がダチョウ肉を使った事業に参入するという
・こうした状況について、早稲田大学ビジネススクールの入山教授は次のように指摘している
-世界的にオルタナティブ(代替)フード(添付1参照)という考え方が浸透してきて、負荷が低いものをもっと食べていこうということで、ダチョウやワニなど、飼料が少ないのでオルタナティブフードに分類される
・シカやイノシシは害獣なので食べていく方がいい
・上場企業の吉野家で牛を多く扱う背景には、投資家の目もある
・日本での普及のポイントについて、コスト、あるいはコオロギやダチョウを食べる習慣がこれまでなかったという心理的なハードルがある
・こうしたハードルをマーケッティングでどうやって超えてられていくかが課題である
なお、コオロギについては、アイデアよもやま話 No.5607 コオロギ粉末給食に苦情殺到!でもお伝えしたように、ある高校ではコオロギパウダーを使った給食を試食で出したところ、「子供に食べさせるな」といったクレームが相次いだというように、昆虫食には親からかなりの抵抗があるようです。
一方、上場企業の吉野家で牛を多く扱う背景には、投資家の目もあるといいますが、今やSDGs(添付2参照)とかESG投資(添付3参照)に世界的に注目が集まっています。
なお、SDGsとESG投資との関連ですが、SDGsは目標を示す「道標」であり、ESG投資はその実現に向けて資金を動かす「エンジン」と言えます。(添付4参照)
ということで、世界の現状は、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルによるガザへの侵攻、更にシリアでの反政府勢力によるアサド政権崩壊の背景には、イランやロシアといったこれまでの支援国の影響力低下が背景にあるといったように、一つの戦争が他の戦争の勃発をもたらしているのです。
このように世界各地での戦争が拡大していくと、やがて個々の戦争が結び付いていき、大規模になり第三次世界大戦の勃発を引き起こすことになるのです。
そして、人類の滅亡の危機を迎えるのです。
このように、人類は環境に優しいダチョウなどでSDGsの観点から今後の肉不足などを解消するといった取り組みを始めている一方で、SDGsとは相反する戦争により問題解決を図ろうとしているのです。
ですから、こうした、色々な面を含むSDGsの達成が今こそ求められているのです。
添付1)
オルタナティブフードとは?
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オルタナティブフード(Alternative Food)とは、従来の食料生産や消費方法に代わる、新しいタイプの食品を指します。これらは、環境負荷を減らし、持続可能な食糧供給を実現することを目的として開発されることが多いです。また、健康志向や倫理的な理由(動物福祉など)も、オルタナティブフードの注目が高まる要因です。
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主な種類
1. 代替肉(プラントベースの肉)
o 植物由来の原料(大豆、エンドウ豆、ジャックフルーツなど)を使用して、肉のような食感や味を再現。
o 例: ビヨンド・ミート(Beyond Meat)、インポッシブル・フーズ(Impossible Foods)。
2. 培養肉(細胞培養肉)
o 動物の細胞を培養して作る、本物の肉に近い食品。動物を直接育てる必要がなく、環境負荷が低いとされる。
o 例: GOOD Meat、Mosa Meat。
3. 昆虫食
o コオロギやミールワームなどの昆虫を食用に加工したもの。高タンパクで栄養価が高く、飼育の環境負荷が少ない。
o 例: 粉末プロテイン、スナックバー。
4. 代替乳製品
o 牛乳の代わりに、アーモンド、オーツ麦、大豆、ココナッツなどから作られる植物性ミルク。
o 例: オーツミルク(Oatly)、アーモンドミルク(Blue Diamond Almonds)。
5. 藻類ベース食品
o スピルリナやクロレラなどの藻類を使った食品。栄養価が高く、環境負荷が低い。
o 例: スーパーフードパウダー、代替プロテイン。
6. 発酵食品の新形態(精密発酵)
o 微生物を利用して、肉や乳製品の成分(例: カゼイン、ホエイ)を発酵によって生産。
o 例: Perfect Dayの乳成分フリーアイスクリーム。
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注目される理由
1. 環境問題への対応
o 畜産業がもたらす温室効果ガスの削減や水資源の節約が期待される。
2. 食糧問題への対策
o 世界の人口増加に伴う食料需要の増加に対応。
3. 健康志向
o 動物性食品よりも脂肪やコレステロールが少なく、健康的とされる場合が多い。
4. 動物福祉や倫理観
o 動物を殺さずに食料を生産する手法が支持される。
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課題
• 味や食感の再現: 従来の肉や乳製品と完全に同じレベルの満足感を提供するには技術的課題がある。
• 価格: 新しい技術を使用するため、一部のオルタナティブフードはまだ高価。
• 受容性: 文化的・心理的な抵抗感が残る場合がある(例: 昆虫食)。
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未来への期待
• 技術の進歩により、コストが低下し、より多くの人々に普及すると予測されています。
• 一部の代替食品は、すでにレストランやスーパーで広く利用されており、今後さらに日常的な選択肢になる可能性があります。
興味のあるオルタナティブフードについて具体的に知りたい場合、詳細をお調べしますのでお知らせください!
添付2)
SDGsとは?
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SDGs(エスディージーズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年の国連サミットで全会一致で採択された国際的な目標です。2030年を達成期限とし、地球規模の課題を解決するために17の目標と169の具体的なターゲットが設定されています。
主なポイント:
• 目的
貧困の根絶、不平等の是正、地球環境の保護、持続可能な経済成長を促進し、全ての人々が平和と豊かさを享受できる社会を実現すること。
• 17の目標
1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
3. すべての人に健康と福祉を
4. 質の高い教育をみんなに
5. ジェンダー平等を実現しよう
6. 安全な水とトイレを世界中に
7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
10. 人や国の不平等をなくそう
11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を
14. 海の豊かさを守ろう
15. 陸の豊かさも守ろう
16. 平和と公正をすべての人に
17. パートナーシップで目標を達成しよう
• 特徴
o **誰一人取り残さない(Leave No One Behind)**という理念に基づいている。
o 先進国、途上国問わず、すべての国が取り組むべき目標。
o 各国政府だけでなく、企業、NGO、個人も貢献が求められる。
SDGsは、経済、社会、環境という3つの側面を統合的に解決することを目指しており、国際社会の幅広い課題に取り組むための指針となっています。
添付3)
環境に配慮した投資とは?
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環境に配慮した投資とは、環境保護や持続可能性を重視しながら利益を追求する投資アプローチのことです。これを「ESG投資(Environment, Social, Governance)」や「サステナブル投資」とも呼ぶ場合があります。具体的には、投資先の企業やプロジェクトが以下のような環境に関する目標や基準を達成しているかを重視します。
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主な特徴
1. 環境基準の考慮
o 温室効果ガスの削減目標
o 再生可能エネルギーの活用
o 環境汚染防止や資源の効率的利用
o 生物多様性の保護
2. 持続可能なプロジェクトへの投資
o 再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力など)のプロジェクト
o クリーンテクノロジーや省エネルギー技術
o 環境リスクに対応するためのインフラ整備
3. ESG評価の活用
o 投資先の企業を、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)の観点で評価。
o 環境への影響を評価する際には、カーボンフットプリントやサプライチェーンの持続可能性も考慮。
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メリット
• 長期的な成長: 環境に配慮した企業は、規制リスクや市場の変化に強く、持続可能な成長を見込めます。
• ブランドイメージ: 環境保護に取り組む企業への投資は、企業や投資家の評判向上にも寄与します。
• 社会貢献: 環境問題への解決に貢献することで、社会全体に良い影響を与えます。
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具体例
• グリーンボンド: 環境関連プロジェクトを資金調達の目的とする債券。
• インパクト投資: 再生可能エネルギー、クリーンテック、森林再生などの具体的な環境目標を持つプロジェクトへの投資。
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環境配慮型投資を進めるヒント
1. 情報収集: 投資対象の企業やファンドの環境方針をリサーチ。
2. 専門機関の利用: ESG評価やサステナビリティに関する情報を提供する機関を活用。
3. 長期目線: 短期の利益だけでなく、長期的な環境・社会の利益を見据える。
このアプローチは、投資家だけでなく地球全体にとっても有益であり、近年、特に注目を集めています。興味がある場合、具体的な投資先やファンドについてもお調べできますので、お気軽にお尋ねください!
添付4)
SDGsとESG投資との関連は?
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SDGs(持続可能な開発目標)とESG投資(環境・社会・ガバナンスを重視する投資)は密接に関連しています。以下でその関連性を解説します。
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1. 共通の目的
• SDGs:2030年までに持続可能な社会を実現するための具体的な目標を掲げています。
• ESG投資:企業活動や投資の中で、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)の要素を考慮し、持続可能な経済成長を支援します。
共通点: どちらも持続可能性を中心テーマとしており、環境保護や社会的責任の推進を通じて、長期的な価値創造を目指しています。
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2. ESG投資がSDGsを達成する手段に
SDGsの目標達成には膨大な資金が必要です。国連の推計では、年間2.5兆ドル以上の資金不足があると言われています。このギャップを埋めるために、民間セクターによるESG投資が重要な役割を果たします。
• ESG投資を通じて、SDGsに関連する企業やプロジェクトに資金が流れる。
o 例:再生可能エネルギー(目標7)、クリーン技術(目標13)、働きがいのある雇用創出(目標8)など。
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3. 企業と投資家の行動の連携
• 企業: SDGsに沿った事業戦略を立てることで、ESG投資家からの資金を引きつける。
o 例:炭素排出削減目標を掲げる企業が環境(E)への貢献を示し、ESG投資家の関心を集める。
• 投資家: SDGs目標に沿った企業を選別し投資することで、経済的リターンと社会的インパクトを同時に追求する。
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4. SDGsとESG評価基準の相互補完
• SDGsは、グローバルな課題を解決するための具体的な目標を提供。
• ESG評価は、企業や投資先がどの程度持続可能性に貢献しているかを測定するツールとして活用。
具体例:
• 環境(E):気候変動対策(SDGs目標13)
• 社会(S):ジェンダー平等(目標5)、働きがいのある雇用(目標8)
• ガバナンス(G):透明性や腐敗防止(目標16)
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5. 具体的な連携の実例
• グリーンボンドやソーシャルボンド:
SDGs関連プロジェクト(例:インフラ整備や教育プログラム)を資金調達の目的にした金融商品が登場し、ESG投資家の注目を集めている。
• 企業のSDGsレポート:
多くの企業がSDGs目標を達成するための進捗を報告し、投資家に向けたアピールを強化している。
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6. 課題と展望
• 課題:
o SDGsへの貢献度をどのように数値化するか明確な基準がまだ十分に整備されていない。
o グリーンウォッシング(虚偽の環境貢献アピール)の懸念。
• 展望: SDGsの目標に関連したESG投資の拡大により、企業活動と社会課題解決が連携しやすくなり、持続可能な社会の実現に一歩近づくと期待されています。
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結論
SDGsは目標を示す「道標」であり、ESG投資はその実現に向けて資金を動かす「エンジン」と言えます。企業、投資家、そして社会全体がこれらを結びつけることで、持続可能な未来への大きな推進力となるでしょう。
添付5)
シリアの反政府勢力によるアサド政権崩壊の背景は?
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シリアのアサド政権崩壊の背景には、2011年の「アラブの春」に端を発する民主化運動と、それに対する政府の武力弾圧がありました。この弾圧が反政府勢力の台頭を招き、内戦へと発展しました。反政府勢力は首都ダマスカスを含む主要都市を次々と制圧し、アサド大統領は国外へ脱出しました。
NHK
アサド政権の崩壊は、イランやロシアといったこれまでの支援国の影響力低下を意味し、中東の勢力図に大きな変化をもたらしました。
NHK
また、反政府勢力の勝利により、シリア国内の政治的空白が生じ、今後の統治体制や国際関係に新たな課題が浮上しています。
添付6)
イスラエルによるガザへの侵攻とイランとの関連は?
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イスラエルによるガザへの侵攻とイランとの関連性は、中東地域における複雑な地政学的力学と、イランがパレスチナ武装組織に与える支援を通じたイスラエルとの対立に根ざしています。以下にその詳細を説明します。
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1. イランのパレスチナ武装組織への支援
• イランは、イスラエルに対抗する戦略の一環として、パレスチナの武装組織であるハマスや**イスラム聖戦(PIJ:パレスチナ・イスラム・ジハード)**を長年にわたり支援しています。
o 資金提供: イランは数百万ドル規模の資金をハマスに供与しているとされています。
o 武器供与: ロケット弾やドローン技術、武器製造のためのノウハウを提供。
o 訓練: イラン革命防衛隊(IRGC)の一部である「コッズ部隊」が、武装組織メンバーを訓練しているとされています。
この支援により、ハマスやPIJはイスラエルへの攻撃能力を強化しており、ガザへの侵攻の背景としてイランの関与が注目されています。
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2. イスラエルのイランへの懸念
イスラエルは、イランを「存在に対する脅威」として見なしており、次のような理由でイランへの警戒を強めています。
• 核開発問題: イランの核兵器開発疑惑は、イスラエルにとって最大の安全保障上の懸念の一つです。
• 代理戦争の戦略: イランはハマスやヒズボラなどの代理勢力を通じて、イスラエルと直接対峙することなく影響力を行使。
o レバノンを拠点とするヒズボラは、イランの主要な代理勢力であり、イスラエルと複数回の軍事衝突を繰り返しています。
o ガザでも同様の代理戦争構造が見られます。
イスラエルのガザへの侵攻は、ハマスを弱体化させることを目的としていますが、その背後にはイランの影響力を削ぐ狙いもあります。
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3. 地域全体への影響
ガザ侵攻とイランの関与は、中東全体の不安定化に直結する可能性があります。
(1)イランと他の武装勢力
• ガザ侵攻が続く中、イランの支援を受けた他の武装勢力(ヒズボラなど)がイスラエルへの攻撃を活発化させる可能性があります。
o 特に北部のレバノン国境では、ヒズボラとの衝突が頻発しています。
• イランは、ガザ侵攻に対する「報復」として、代理勢力を通じてさらなる軍事行動を計画する可能性があります。
(2)アメリカとの関係
• アメリカは、イスラエルを強く支持する一方で、イランの地域的拡大を牽制しています。
o イスラエルがイランの影響力を抑える軍事行動を取ることは、アメリカの中東政策とも一致しています。
(3)サウジアラビアとの正常化交渉
• イスラエルとサウジアラビアの国交正常化交渉が進んでいた中、ガザ侵攻とイランの影響力はこのプロセスに影響を及ぼしています。
o イランは、サウジアラビアがイスラエルと接近することを強く警戒しており、これを妨害するための動きを強める可能性があります。
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4. イスラエルの軍事行動におけるイランの役割
イスラエルは、ガザ侵攻において、イランからの支援を断つことを長期的目標の一部としています。
• ハマスへの資金・武器の流入を遮断するために、地上作戦や封鎖の強化を行っています。
• イランの関与を訴えることで、国際社会からのハマスへの支援を抑制しようとしています。
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5. 今後の展望
• エスカレーションの可能性: ガザ侵攻が続く中、イランとイスラエルの間接的な対立が激化し、より広範な地域紛争に発展する可能性があります。
o 特に、ヒズボラの動向がカギとなります。
• 和平の難航: ガザ侵攻はパレスチナ問題をさらに複雑化させ、イランの関与によって地域的な分断が深まる可能性があります。
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結論
イスラエルによるガザ侵攻は、直接的にはハマスへの報復ですが、その背後にはイランの影響力を削ぐ意図が見え隠れします。この対立は、中東地域全体の不安定化や代理戦争の拡大に繋がる可能性があり、国際社会が注視しています。
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