7月17日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)消滅リスクが高い企業の特徴について取り上げていたのでご紹介します。
国内で最大規模の企業データを持つユーソナー株式会社が今日(7月17日)、消滅するリスクが高い企業などを分析した調査結果を公表しました。
その内容から意外な特徴が見えてきました。
企業データを活用した営業支援サービスなどを手掛けるユーソ−ナー、今日、発表したのは「日本企業の縮図レポート」です。
ユーソナーの桧山直樹さんは次のようにおっしゃっています。
「日本最大の企業データベース、LBC、このデータをそのまま調査データに活用したというものです。」
調査の対象はユーソナーがデータを持つ全国、約452万社。
倒産や廃業、買収されるなど、企業が消滅するリスクについて、過去に消滅した企業のケースや財務状況などを基に分析しました。
消滅するリスクが高い企業には減収、減益が続いているといった業績悪化の他に意外な特徴も。
同じビルにおしゃれなカフェが入っている企業、他にも同じビルに外資系企業が入っていることやビルの高層階に本社を構えているなどの特徴が現れたということです。」
ユーソナーの吉川大基常務執行役員は次のようにおっしゃっています。
「仮説ではあるんですけども、家賃が高いようなビルに入っている、コストが高い企業は消滅スコア(リスク)が高い結果になります。」
今後は、更に検証を重ねて精度を高め、将来的には企業の営業支援に役立てたいとしています。
吉川さんは次のようにおっしゃっています。
「統計的に集計出来ますので、日本・企業の状況を可視化出来る。」
「企業消滅スコア(リスク)が低いところにアプローチすると効率的に営業、マーケティングが出来る。」
早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授は次のようにおっしゃっています。
「(こちらにユーソナーの調査の消滅しにくい企業(消滅リスクが低い)と消滅し易い企業(消滅リスクが高い)を抜粋しましたが、この結果の背景にあった理由について、分析中ということなんですが、この調査から日本企業の課題について何が見えてくるかという問いに対して、)とても面白い調査だとは思うんですが、私は率直にいうと鵜呑みにする必要はないんじゃないかなと思います。」
「これらってあくまで手段じゃないですか。」
「こういったことを自己目的化しちゃダメなわけですよ。」
「つまり会社にとって大事なのは、社会的に価値を出して、存在意義を発揮して、中長期的には業績を上げていくっていう、ビジョンであり、戦略なわけですね。」
「会社を良くするための手段として様々な打ち手があるわけで、だから別に、この打ち手そのものを鵜呑みにして、健康経営をやったら、すぐ業績が上がって、コンビニのあるビルから離れたら業績が上がるかといったら、当然そんなことはないわけですね。」
「例えば、ロート製薬ってよく知ってるんですが、今、非常に業績がいいんですよ。」
「この会社は健康経営をもの凄くやってるんですね。」
「ただ、これは健康経営のための健康経営じゃなくて、あくまで世の中を健康にしたいってビジョンがあって、そのために社員から健康にしていこうって考え方なので、長い目で見ると、それが結果につながるということだと思います。」
「ですから、健康経営を他でやっているからとか、こういう結果が出たからやるとか、こういう結果があるからコンビニがあるビルには入らないとか、それは本末転倒かなと思います。」
「ユーソナーは、そういう意図でやったんじゃないと思うんですけどね。」
「とは言え、でも面白い調査ではあるじゃないですか。」
以上、番組の内容をご紹介してきました。
番組の内容を以下にまとめてみました。
(「日本企業の縮図レポート」を活用した消滅するリスクが高い企業の分析)
・国内で最大規模の企業データを持つユーソナー株式会社が7月17日、消滅するリスクが高い企業などを分析した調査結果を公表した
・企業データを活用した営業支援サービスなどを手掛けるユーソ−ナーが発表したのは「日本企業の縮図レポート」である
・調査の対象はユーソナーがデータを持つ全国、約452万社である
・倒産や廃業、買収されるなど、企業が消滅するリスクについて、過去に消滅した企業のケースや財務状況などを基に分析した
・消滅するリスクが高い企業には減収、減益が続いているといった業績悪化の他に意外な特徴もある
-同じビルにおしゃれなカフェが入っている企業、他にも同じビルに外資系企業が入っていることやビルの高層階に本社を構えているなどの特徴が現れた
-仮説ではあるが、家賃が高いようなビルに入っている、コストが高い企業は消滅スコア(リスク)が高い結果になる
・今後は、更に検証を重ねて精度を高め、将来的には企業の営業支援に役立てたいとしている
-企業消滅スコア(リスク)が低いところにアプローチすると効率的に営業、マーケティングが出来る
(早稲田大学ビジネススクールの入山教授の見解)
・こうしたユーソナーによる消滅するリスクが高い企業などを分析した調査結果について、とても面白い調査だとは思うが、鵜呑みにする必要はない
-これらはあくまで手段である
-こういったことを自己目的化してはダメである
-つまり会社にとって大事なのは、社会的に価値を出して、存在意義を発揮して、中長期的には業績を上げていくというビジョンであり、戦略である
・ロート製薬の事例
-健康経営をもの凄くやっているが、あくまで世の中を健康にしたいというビジョンがあって、そのために社員から健康にしていこうという考え方で、長い目で見ると、それが結果につながるという考えである
確かに今の段階でのユーソナーによる企業の消滅リスク分析は試行錯誤状態と言えます。
また、入山教授の指摘の通り、あくまでも企業は収益を上げて、一方でコスト管理をきちんとやって、中長期的には業績を上げていくことが本筋です。
一方で、国内で最大規模の企業データを持つユーソナーのような企業がこれからも継続して様々な観点から大量のデータを分析していくことによって、いずれ使用に耐え得るような企業の種滅リスクをはじき出す可能性はあると思います。
そうした時、一つのビジネスモデルとしていろいろな業界から対価を支払ってこの分析結果が利用されるようになると見込まれます。
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