2024年09月14日
プロジェクト管理と日常生活 No.887 『異常な暑さが世界の各地で!』
これまで地球温暖化の進行による影響についてはプロジェクト管理と日常生活 No.877 『世界最大級の氷山が数ヵ月で消滅へ!』などで何度となく、お伝えしてきました。
そうした中、7月14日(日)放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)で世界の各地での異常な暑さについて取り上げていたので内容の一部をご紹介します。 

今後、雷雨のピークは8月、更に厳しい暑さになるとの予想も。
そして、異常な暑さは世界各地で。
サウジアラビアにあるイスラム教の聖地、メッカ。
6月17日、巡礼者たちを襲ったのは最高気温51.8℃という猛烈な暑さ。
猛烈な暑さが続き、熱中症などで亡くなった人は1300人を超えた。
インドの首都、ニューデリーでは熱波に見舞われ、5月28日に観測史上最高の49.9℃を記録。
ニューデリー近郊に住む日本人、結城樹範さんは次のようにおっしゃっています。
「ドライヤーで熱風を吹き付けられているような暑さで、一番寒い時は6℃ですね。」
「寒い時期が続くところから、一転して6℃から50℃まで数ヵ月で上がりました。」
「今年は何か今までと違う気候。」

この異常な暑さの背景にあるのが地球温暖化。
今、温暖化の進行が加速していると気象予報士の森朗さんは警鐘を鳴らす。
「気温の上昇のスピードが非常に速いんですね。」
「世界気象機関(WMO)によりますと、2028年までに(世界の平均気温は産業革命以前より)1.5℃上昇する可能性があると警告しています。」
「これによって熱波とか豪雨ですとか、そういった現象が更に激しくなる恐れがあります。」

既に、ここ数年、世界では様々な異常事態が起きている。
2018年、アメリカ・カリフォルニア州では猛暑や乾燥が続く中、大規模な山火事が発生。
炎は住宅地へ拡大。
住民、約1万3000人に避難命令が出された。
このような大規模な火災では、更なる危険な事態になる可能性も。
炎の竜巻。
森さんは次のようにおっしゃっています。
「(火災旋風と見られる、この現象は、)火災が発生すると、そこの空気の温度が高くなりますから、強い上昇気流が生まれるんですね。」
「炎を巻き上げて、空高く伸びる火柱が出来るんですね。」
「竜巻みたいなものですから、これが動いていきますと、あちこちを燃え尽くしながら火災が広がっていくということになります。」

北極圏にある世界最大の島、グリーンランド。
美しい氷の大地を走る犬ぞりが有名だが、1019年には何と氷が解けて、犬が水をかき分けて走る事態に。
気温上昇により、平年よりも多くの氷が解け、一面水で覆われた。
グリーンランドでは温暖化の影響で氷が1日当たり60億トンも溶けることもあるという。(2022年7月15〜17日 アメリカ・コロラド大学 国立雪氷データセンター)

南米にある世界三大瀑布として有名な世界遺産、イグアスの滝。
絶景を間近で見ることが出来る遊歩道には多くの観光客が。
しかし、昨年、その景色が一変。
豪雨の影響で水量が16倍以上に増加し、大洪水が発生。
絶景スポットの遊歩道は水没し、一時、閉鎖される事態に。

世界三大瀑布の異変は他にも。
アフリカ南部にあるビクトリアの滝は膨大な水が流れ落ちる様が圧巻。
しかし、2019年、その姿は激変。
水が干上がってしまった。
元々、この地域では乾季になると水の量は少なくなるが、これほどまでに干上がってしまったのは100年ぶりの異常事態だった。

更に2022年、アメリカ・テキサス州では川が干上がり、その底から発見されたのは恐竜の足跡。
1億1300万年前に生息していた肉食恐竜のものだという。

タイでは、昨年4月、観測史上最高となる45.4℃を記録。
記録的な暑さによってか、購入していた卵に思わぬ出来事が。
暑さで卵からヒヨコが。

そして異常気象の影響は日本でも。
6月、東京・立川市では、暑さでサニーレタスが1m以上に。
通常より4倍の大きさに成長。
カラフル野菜の小山農園の小山三佐男さんは次のようにおっしゃっています。
「苦みが強くて食べられない。」
「被害額もそれなりになってしまいますね。」

6月、山形県河北町のサクランボ農家 松栗の植松真二さんは次のようにおっしゃっています。
「(名産のサクランボが)ドライフルーツみたいにしわしわになっちゃって。」

暑さや大雨によって農作物に被害が。
更に、高まる熱中症のリスク。
7月に入ってから全国の救急搬送者数は急増。(こちらを参照)

夏、本番を迎える日本。
災害級の暑さはどうなるのか!?
その危険性を気象予報士の森朗さんが徹底解説。
「温暖化は、ただ進んでるだけじゃなくて、増々ペースが上がっている状態なんです。」
「日本では、これまでの年間の気温が毎年、記録を更新している。」
「で、去年が、これまでで一番気温が高かったんです。」
「今年、それを更新するんじゃないかというふうにも言われています。」
「(一般的には何に注意すればいいかという問いに対して、)熱中症は勿論ですよね。」
「それから山火事ね。」
「アメリカなんかでよく起きていますけれども、ものすごく暑いと地面から木から全部乾燥してくるんですよ。」
「そうすると山火事なんかが起こり易い。」
「日本は、周り、海に囲まれてますから、基本的に空気が湿っているので、山火事なんか起こりにくいはずなんですけど、すごく気温が上がって、日が照ると、もう、木も地面も乾いてきますから。」
「そうすると、ちょっと山に火がつくと燃え上がる。」
「(日本でも山火事の危険は)高まってきますね。」
「後は熱帯の蚊が日本にもやって来て、新しい伝染病を運んでくる。」
「感染症なんかも。」
「日本のCO2の排出量は年々減ってるんですよ。」
「ただ、CO2の濃度は上がってるんです。」
「これは、やっぱりインドとか中国とか、こういうところからまだまだ出てますんで、まだ増加傾向にある。」
「ですから、気候時計ってのがあってですね、今、世界の目標として、産業革命前の1.5℃に気温を抑えましょうと言ってるじゃないですか。」
「その1.5℃に今、迫りつつあって、いつになるかっていう気候時計(クライメートクロック)があるんですね。」
「これはミューヨークとかベルリンとかついてるんですけど、それによると、あと5年には、その1.5℃。」
「(平均気温が1.5℃上がるとどんな感じになるのかという問いに対して、)もう1.5℃以上になると、増々気温が上がるだけじゃなくて、大雨ですとか、そういったものがものすごく増えていく。」
「(子どもたちが屋外スポーツをやる場合、朝、4時、5時からやって8時までには切り上げるとか、)そういう適応策も今の状態に合わせていっても、また、来年から暑くなったりするわけじゃないですか。」
「だから、今に合わせるんじゃなくて、将来。」
「今のハザードマップを見るんじゃなくて、このハザードマップよりもっとオーバーなことが起きるかも知れない。」

以上、番組の内容の一部をご紹介してきました。

番組の内容を以下にまとめてみました。

(異常な暑さの背景)
・異常な暑さの背景にあるのが地球温暖化である
・今、温暖化の進行が加速しており、気温の上昇のスピードが非常に速い
・世界気象機関(WMO)によると、2028年までに世界の平均気温は産業革命以前より0.5℃上昇する可能性があると警告している
 -これによって熱波や豪雨などの現象が更に激しくなる恐れがある
 -既に、ここ数年、世界では様々な異常事態が起きている

(サウジアラビア)
・イスラム教の聖地、メッカで6月17日、巡礼者たちを襲ったのは最高気温51.8℃という猛烈な暑さである
・猛烈な暑さが続き、熱中症などで亡くなった人は1300人を超えた

(インド)
・首都、ニューデリーでは熱波に見舞われ、5月28日に観測史上最高の49.9℃を記録した
 -ニューデリー近郊に住む日本人、結城さんは「今年は何か今までと違う気候だ」と言う

(アメリカ)
2018年、カリフォルニア州では猛暑や乾燥が続く中、大規模な山火事が発生した
 -炎は住宅地へ拡大した
 -住民、約1万3000人に避難命令が出された
・このような大規模な火災では、更なる危険な事態、すなわち炎の竜巻になる可能性もある
 -火災旋風と見られる、この現象は火災が発生すると、そこの空気の温度が高くなるので、強い上昇気流が生まれる
 -炎を巻き上げて、空高く伸びる火柱が出来る
 -竜巻みたいなものなので、あちこちを燃え尽くしながら火災が広がっていく
・2022年、テキサス州では川が干上がり、その底から発見されたのは恐竜の足跡である
 -1億1300万年前に生息していた肉食恐竜のものだという

(グリーンランド)
・北極圏にある世界最大の島、グリーンランドは美しい氷の大地を走る犬ぞりが有名だが、1019年には氷が解けて、犬が水をかき分けて走る事態になっている
 -気温上昇により、平年よりも多くの氷が解け、一面水で覆われた
・温暖化の影響で氷が1日当たり60億トンも溶けることもあるという

(イグアスの滝)
・南米にある世界三大瀑布として有名な世界遺産は、絶景を間近で見ることが出来る遊歩道には多くの観光客が来ている
・しかし、昨年、その景色が一変した
 -豪雨の影響で水量が16倍以上に増加し、大洪水が発生した
 -絶景スポットの遊歩道は水没し、一時、閉鎖される事態になった

(ビクトリアの滝)
・アフリカ南部にあるビクトリアの滝は膨大な水が流れ落ちる様が圧巻である
・しかし、2019年、その姿は激変した
 -元々、この地域では乾季になると水の量は少なくなるが、これほどまでに干上がってしまったのは100年ぶりの異常事態だった

(タイ)
・昨年4月、観測史上最高となる45.4℃を記録した
 -記録的な暑さによってか、購入していた卵からヒヨコが生まれた

(日本)
・暑さや大雨によって農作物に被害が起きている
・6月、東京・立川市のカラフル野菜の小山農園では、暑さでサニーレタスが1m以上、通常より4倍の大きさに成長した
 -苦みが強くて食べられず、被害額もそれなりになってしまった
・6月、山形県河北町のサクランボ農家では名産のサクランボがドライフルーツみたいにしわしわになった
・更に、熱中症のリスクが高まっている
 -7月に入ってから全国の救急搬送者数は急増している

(気象予報士、森さんの指摘)
・温暖化は、ただ進んでるだけでなく、増々ペースが上がっている
・日本では、これまでの年間の気温が毎年、記録を更新している
・一般的に注意すべきは熱中症、そして山火事、伝染病、感染症である
・気候時計は産業革命前に比べて1.5℃以上上昇し、不可逆的な気候変動が進行するまでの時間を示している(添付1参照)
・今、その1.5℃に迫りつつあり、あと5年で残り時間がゼロになる(添付2参照)
・平均気温が1.5℃以上上がると、増々気温が上がるだけじゃなくて、大雨などがものすごく増えていく(添付3参照)
・今の状態ではなく、将来を見据えた対応策が必要である

要するに、最近、異常気象、あるいは異常な暑さと報道されている状況が実は異常ではなく、既に当たり前になっており、その状態が毎年、どんどんひどくなりつつあるのです。
そして、世界各国がCO2の排出を現状のまま続けた場合、5年後にはその傾向は後戻り出来ない状況になってしまう可能性が大きいというのです。
こうした状況を迎えてしまうと以下のような弊害が出てしまいます。
1. 極端な気象現象の頻発
2. 生態系と生物多様性への影響
3. 海面上昇と沿岸地域のリスク
4. 食糧と水の不足
5. 健康への影響

なお、こうした弊害の具体例として以下の被害があります。
・国連の報告によれば、毎年数十万人規模の死者が出る可能性がある(添付4参照)
・世界経済に対して年間数十兆ドル規模の損害を与える可能性がある(添付5参照)

繰り返しになりますが、一旦、産業革命前に比べて1.5℃以上気温が上昇してしまうと、後戻りは出来ず、不可逆的に気候変動が進行してしまうのです。
ですから、次世代の人たちのためにも、何としてもこの状況を食い止めなければならないのです。

ところが現実には、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルによるガザ侵攻といったように世界各地で戦争や紛争が絶えません。
こうした人類の行為だけでもどれだけCO2の排出量が増えているか計り知れません。
先進国を始めとして、世界の指導者はもっと真剣に気候時計の残された時間と真剣に向き合って欲しいと思います。

日本では自民党総裁選が9月12日に告示されましたが、誰が総裁になっても真剣にこの問題に取り組んでいただき、世界に向けて直ちに戦闘を止めて、世界各国が一致団結して異常気象問題の解決に取り組むように働きかけていただきたいと思います。
同時に、私たち一般人は世界各国の一般人と連帯して、地球温暖化阻止の観点からもロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルによるガザ侵攻を即刻取りやめるように声を大にして訴えることが求められるのです。


添付1)

気候時計とは?
ChatGPT

「気候時計(Climate Clock)」とは、地球の気候変動が危険なレベルに達するまでの時間をカウントダウンする装置や概念のことです。これは、二酸化炭素(CO2)の排出を現状のまま続けた場合、地球の気温が産業革命以前に比べて1.5°C以上上昇し、不可逆的な気候変動が進行するまでの時間を示しています。

気候時計の目的
気候時計は、気候変動問題の緊急性を可視化するために作られました。世界中の国々がパリ協定で定めた目標、つまり気温上昇を1.5°C以内に抑えるためには、CO2の排出を急速に削減する必要があります。気候時計は、行動を起こす残り時間を示すことで、政府や企業、個人に対して早急な対策を呼びかけるものです。

仕組み
気候時計は、現在のCO2排出量と地球が吸収できるCO2の量を元に、残り時間を計算しています。この計算は科学的データに基づいており、毎年更新されることが多いです。

有名な例
2020年9月、ニューヨークのユニオンスクエアに「気候時計」が設置され、多くの注目を集めました。この時計には、地球の気温が1.5°C上昇するまでの残り時間がデジタル表示されており、CO2排出削減の緊急性を強調しています。
気候時計は、気候危機への意識を高めるための強力なツールとして、世界中で広がりを見せています。

添付2)

気候時計で地球の気温が1.5°C上昇するまでの残り時間はいつゼロになると予測されているか?
ChatGPT

気候時計は、地球の気温が産業革命前に比べて1.5°C上昇するまでの時間をカウントダウンしています。2024年中頃の予測によると、残り時間は約5年で、2029年7月までにこの上昇が達成されるとされています(Climate Fact Checks)(Climate Clock)。
これは、CO2排出を大幅に削減しない限り、地球が1.5°Cの臨界点を超える可能性が高いことを示しており、気候変動の影響を防ぐための行動の緊急性を強調しています。

添付3)

気候時計で地球の気温が1.5°C上昇するまでの残り時間がゼロになった時の影響は?
ChatGPT

気候時計が示すように、地球の気温が1.5°C上昇するまでの残り時間がゼロになった場合、いくつかの重大な影響が予想されます。これには、気候変動が引き起こす様々な悪影響が含まれ、以下のようなものがあります。
1. 極端な気象現象の頻発
1.5°Cの気温上昇は、洪水、干ばつ、熱波、暴風雨などの極端な気象現象の頻度と強度を増加させます。これにより、世界各地で被害が拡大し、農業やインフラが大きな打撃を受けることが予想されます(Climate Fact Checks)(Climate Clock)。
2. 生態系と生物多様性への影響
多くの生態系が1.5°Cの気温上昇に適応できず、生物多様性の喪失が加速します。特にサンゴ礁は、1.5°Cの上昇で70〜90%が消失すると予測されており、これが海洋生態系全体に波及する可能性があります(Climate Fact Checks)。
3. 海面上昇と沿岸地域のリスク
1.5°Cの気温上昇は、極地の氷がさらに溶解し、海面上昇を引き起こします。これにより、沿岸都市や低地地域では、洪水や土地の喪失が深刻化します。すでに気候変動の影響を受けやすい地域では、住民の移住が必要となり、気候難民が増加する可能性もあります(Climate Fact Checks)(Climate Clock)。
4. 食糧と水の不足
気温上昇により、農業生産が影響を受け、食糧の供給に支障が出る可能性があります。また、干ばつや異常気象によって水資源が枯渇し、水不足に陥る地域が増えるでしょう。これが引き金となり、社会的不安や経済的な困難が増大する可能性があります。
5. 健康への影響
高温や熱波による健康被害が増加し、特に高齢者や子供たちが影響を受けやすくなります。さらに、気候変動に伴い、感染症の広がりや、新たな病気のリスクも高まることが懸念されています(Climate Fact Checks)(Climate Clock)。
1.5°Cの上昇がもたらすこれらの影響を避けるためには、CO2の削減や再生可能エネルギーへの移行など、即時の行動が求められています。

添付4)

気候時計で地球の気温が1.5°C上昇するまでの残り時間がゼロになった時の世界的な人的被害は?
ChatGPT

気候時計で地球の気温が1.5°C上昇するまでの残り時間がゼロになった場合、世界的な人的被害は次のような形で予想されます。これらの影響は、多くの科学的研究や報告書に基づいて推定されています。
1. 極端な気象現象による死者と負傷者の増加
気温が1.5°C上昇すると、異常気象(熱波、暴風雨、洪水、干ばつなど)の頻度と強度が増加します。これにより、世界各地で多くの命が失われる可能性があります。
・熱波: 特に都市部では、猛暑による死者が増加します。国連の報告によれば、毎年数十万人規模の死者が出る可能性があり、高齢者や低所得層が特に影響を受けやすいとされています(Climate Fact Checks)。
・洪水と暴風雨: 沿岸地域では、洪水や暴風雨による死傷者が増加し、避難を余儀なくされる人々も数百万人に上ると予想されています(Climate Fact Checks)。
2. 食料不足と飢餓による被害
気温上昇は、農業生産に大きな影響を与え、食料供給が不安定になる可能性があります。これにより、特に発展途上国で飢餓と栄養失調が深刻化し、数百万人の人々が命を落とすリスクが高まります。
・世界銀行の予測によると、気温が1.5°C上昇した場合、数千万人が食糧不安に直面し、特にアフリカや南アジアの貧困層が深刻な影響を受けます(Climate Fact Checks)(Climate Clock)。
3. 水資源の枯渇と水不足
気候変動は、干ばつや水資源の枯渇を引き起こし、特に乾燥地帯で深刻な水不足が発生します。これにより、清潔な水を得られないことで健康問題が増加し、感染症の拡大などが懸念されています。水不足による争いが激化し、世界中で数百万人が被害を受ける可能性があります(Climate Clock)。
4. 健康への直接的影響
気温の上昇により、マラリアやデング熱などの熱帯病が新たな地域に広がり、感染症による死者が増加する恐れがあります。また、空気汚染の悪化も健康に悪影響を与え、呼吸器疾患のリスクが高まります。
・世界保健機関(WHO)は、気候変動が健康に与える影響により、2030年までに毎年約25万人が追加で死亡すると推定しています(Climate Clock)。
5. 難民の増加
気候変動によって住めなくなった地域が増えるため、気候難民が大幅に増加します。特に海面上昇によって沿岸地域や島国の住民が避難を余儀なくされ、何百万人もの人々が国境を越えて移住を試みることで、難民問題が深刻化します。
まとめ
1.5°Cの気温上昇がもたらす人的被害は、数百万人規模の死者や負傷者、飢餓や水不足、健康被害など、世界中で大規模な影響を及ぼす可能性が高いとされています。これに対処するためには、国際的な協力と即時の行動が不可欠です。

添付5)

気候時計で地球の気温が1.5°C上昇するまでの残り時間がゼロになった時の影響を金額で表わすと?
ChatGPT

地球の気温が1.5°C上昇するまでの残り時間がゼロになった場合、その影響を金額で表すことは非常に困難ですが、多くの研究や報告は、気候変動が経済に与える損失を推定しています。以下にいくつかの代表的な推定値を紹介します。
1. 世界経済への総損失
1.5°Cの気温上昇は、世界経済に対して年間数十兆ドル規模の損害を与える可能性があります。具体的には、気温がさらに上昇する場合、以下のような影響が金額に換算されています。
・経済損失の推定: 2050年までに気温が2°Cを超えると、世界のGDPが年間最大10兆ドルに達する損害を被る可能性があります。
・1.5°C上昇の場合でも、数兆ドル規模の損失が予測されています。これには、インフラの修復、健康への影響、農業損害、気候関連災害の増加が含まれます(Climate Fact Checks)(Climate Clock)。
2. 特定のセクターへの影響
・農業: 作物の収穫量の減少により、農業生産が大幅に落ち込みます。これにより、年間数千億ドルの損失が予想されています。
・保険業界: 極端な気象現象の増加により、保険金の支払いが増加し、保険業界全体で数千億ドルの損失が発生すると考えられています。
・エネルギーと水資源: 水不足やエネルギーコストの上昇により、追加で数千億ドルのコストが発生します。
3. 長期的な損失
気温上昇が1.5°Cを超えると、さらに深刻な影響が長期的に経済に及びます。これには、住民の移住、難民の増加、公共インフラの喪失、エネルギーシステムの負担が含まれ、最終的には数十兆ドル規模の経済損失が発生する可能性があります。
結論
1.5°Cの気温上昇は、世界経済に数兆ドルの損害を与えると予測されており、これには極端な気象現象、食糧不足、エネルギーコストの増加などが含まれます。気候変動による損害は、対応策が取られない限り、さらに拡大していくと予想されます。

 
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