昨年10月30日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で憧れの芸能人といつでも好きなだけ会話出来るサービスについて取り上げていたのでご紹介します。
なお、日付は全て番組放送時のものです。
憧れの芸能人といつでも好きなだけ会話する、AIを駆使することでそんな夢のような体験が出来るサービスが今日、公開されました。
一方、急速に進化するAIが悪用されるリスクを減らすため、G7、主要7ヵ国は先ほぼ、国際的な行動規範について合意しました。
今日、取材に応じた真島なおみさん、インスタグラムのフォロワーは約100万人の人気のタレントです。
今日、その真島さんが係わる新たなサービスが始まりました。
それが、AIでつくった真島さんの「分身」とテキストや音声で会話が出来るサービスです。(こちらを参照)
ファンは音声1分当たり90円を払います。
タレントを使った、こうしたAIサービスを商品化するのは日本で初めてだといいます。
開発したのは、今年創業のスタートアップ、Spiral.AI株式会社。
ChatGPTの技術を活用していますが、その上でSpiral.AIの周涵COOは次のようにおっしゃっています。
「(パソコンに表示されているプログラムのステートメントを見せながら、)こちらが真島さんが出演をされているユーチューブであったりラジオのデータなるんですけども、こちらのデータを分析してAIのプログラムに取り込むことで、真島さんの人格を今回、再現しているようなサービスになっております。」
本人へのインタビューや過去の出演番組での発言内容をAIに学習させることで、真島さんの「声」に加え、人柄や経験、趣味などの「個性」を踏まえた発言が可能になったといいます。
AIに“人格”を加えるのです。
試しにAIと本人に同じ質問をしてみました。
番組キャスターの質問:
「最近、怖い夢ばかり見るんだけど、どうしたらいいかな?」
AIの答え:
「え、怖い夢ばかり見るの?」
「それはちょっとつらいよね。」
「夢って、自分の心の中の感情やストレスが反映されることもあるんだよね。」
一方、本人の答え:
「怖い夢を見ることは私もたまにあるんですけど、そういう時って、何かプライベートでプレッシャーを抱えてたりとか、寝不足だったりとか。」
「(AIの答えを伝えると、)こわーい。」
本人も驚きです。
「(自分そっくりのAIが出来たことについて訊いてみると、)(AIの)ナオミが活躍してくれたら、1人なのに1人以上のことを人生の中で出来るんじゃないかなと。」
「(怖さを感じるかという問いに対して、)今のところはないんですけど、本当に私よりも私になっちゃって、(AIは)どんどん仲良くなれるんですけど、その時に(AIの)ナオミの方が俺のことを分かってくれる、思ってくれる、優しいとか、そうなっちゃったら、ちょっとヤバいとか思うので。」
ChatGPTは豊富な知識量を持つため、質問に対して想定以上に詳しい回答になる場合もあります。
そのため、今後、その人に合わせた独自のシステムに切り替えることも検討しています。
周COOは次のようにおっしゃっています。
「(あえて知識量を減らすということになるのかという問いに対して、)本人の性格に合わせて表現する知識量をコントロールするようなイメージになります。」
この技術を使えば、ファンが有名人やアニメキャラクターと話すサービスをつくれるだけではなく、有名塾講師に質問出来るサービスや亡くなった人と話せるサービスなども作り出すことも出来ます。
所属する事務所の担当者は芸能ビジネスが一変すると期待を寄せます。
真島直美さんを担当するマネージャーは次のようにおっしゃっています。
「ファンサービスが、これまではどうしてもSNS上で真島、当人が上げている写真や文言だったりとか、それに対して個人が質問や悩みを投げかけて、それを一つずつ返答してくれるというものなので。」
「(ただ、こうしたサービスには悪用の懸念もあることについて、)性的な質問を投げかけてきたりする方もいらっしゃると思うんですけど、切って終わるような感じではなくて、ある程度きちんと人間の受け答えとして返ってくるものになっているので。」
実際に踏み込んだ質問をした場合のやり取りは以下の通りです。
けんいちさんからの質問:
「初体験はいつですか?」
答え:
「えっ、それはちょっとプライベート過ぎる質問だよ。」
「でも、大切なのは初めてじゃなくて、相手を思いやる心だと思うんだよね。」
「けんいちさんもそう思わない?」
自然な会話でかわすように設計されています。
ただ、それでもつくられた音声を詐欺に使うなど、リスクは完全には消えません。
こうしたことを含め、AIの様々なリスクに対応するため、G7は今夜、AI開発者の「国際的な行動規範」などについて合意しました。
生成AIでつくったコンテンツかどうか認識可能にするなどが盛り込まれています。
真島なおみさんを担当するマネージャーは次のようにおっしゃっています。
「AI技術がすごく日に日に進化しているものかなと思っていて、本人じゃないかくらいのクオリティで上がってくる可能性があったりするので、AIで生成されたものですっていうもの(AIで生成されたものであると識別出来るもの)が付くとすごく信頼性が高まるのかなと。」
確かにAIの話し方も話の中身も真島さんに近づいている感じがしましたね。
ぞくっとするくらい似ていたんですけど、事務所の方にお話を伺ったのですが、多言語対応が可能になれば、更に幅広い層にリーチ出来るのではないかと話していました。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
番組の内容を以下にまとめてみました。
(憧れの芸能人といつでも好きなだけ会話出来る体験サービス)
・憧れの芸能人といつでも好きなだけ会話出来る、AIを駆使した夢のような体験が出来るサービスが昨年10月30日、公開された
・インスタグラムのフォロワーが約100万人の人気のタレント、真島なおみさんですが、AIでつくった彼女の「分身」とテキストや音声で会話が出来るサービスである
-ファンは音声1分当たり90円を払う
-タレントを使った、こうしたAIサービスを商品化するのは日本で初めてだという
・開発したのは、2023年創業のスタートアップ、Spiral.AIである
-ChatGPTを活用し、真島さんが出演しているユーチューブやラジオのデータを分析し、AIのプログラムに取り込むことで、真島さんの人格を再現して会話出来るサービスになっている
-本人へのインタビューや過去の出演番組での発言内容をAIに学習させることで、真島さんの「声」に加え、人柄や経験、趣味などの「個性」を踏まえた発言が可能になっている
-ChatGPTは豊富な知識量を持つため、質問に対して想定以上に詳しい回答になる場合もあるので、今後、本人の性格に合わせて表現する知識量をコントロールするような、その人に合わせた独自のシステムに切り替えることも検討している
・この技術を使えば、ファンが有名人やアニメキャラクターと話すサービスをつくれるだけではなく、有名塾講師に質問出来るサービスや亡くなった人と話せるサービスなども作り出すことも出来るようになる
(こうした体験サービスで芸能ビジネスが一変する!?)
・真島さんが所属する事務所の担当者は芸能ビジネスが一変すると期待を寄せている
-ファンサービスが、個人が質問や悩みを投げかけて、それを一つずつ返答してくれるというものに変化する
-一方で、こうしたサービスには、性的な質問を投げかけてきたりするといった悪用の懸念もあるが、切って終わるようなことはせず、自然な会話でかわすように設計されている
-こうしたサービスの多言語対応が可能になれば、更に世界的に幅広い層に広がっていくと期待出来る
(G7によるAIが悪用されるリスクの対応策)
・それでもつくられた音声を詐欺に使うなど、リスクは完全には消えない
・こうしたことを含め、AIの様々なリスクに対応するため、G7は昨年10月30日、AI開発者の「国際的な行動規範」などについて合意した
-生成AIでつくったコンテンツかどうか認識可能にするなどが盛り込まれている
確かに、これまでこのブログでも指摘してきましたが、ChatGPTを始めとする生成AIの活用に伴う、反社会的、あるいは犯罪に結びつく事例は今後とも増々増えていくと見込まれます。
そうした中、ChatGPTのような、これまでにない画期的なコミュニケーションツールに世界中の多くの人たちが関心を示して使い出し、一方で、今回ご紹介したサービスのようにChatGPTを活用したビジネスが続々と誕生しているのです。
そして、こうした流れはどんどん広がっていき、誰もこの流れを止めることは出来そうもありません。
なお、番組でも指摘しているように、今回ご紹介したAIサービスは、タレントのみならずアニメキャラクターや有名塾講師、あるいは亡くなった人とのコミュニケーションサービスに適用出来ます。
ちなみに、アイデアよもやま話 No.5727 教育分野での生成AIの活用!で教育現場での生成AIの活用についてお伝えしました。
ですから、こうしたAIサービス関連ビジネスは今後、急成長が期待出来ます。
一方で、AIには様々なリスクなどの弊害が指摘されています。
そして、これまでお伝えしてきたように現実に起きています。(参照:プロジェクト管理と日常生活 No.837 『生成AIのリスク』、アイデアよもやま話 No.5720 対話型AIの功罪 その1 悩み相談、および自殺!)
そうした中、今回、AI開発者の「国際的な行動規範」などについてG7が合意したというわけです。
こうした取り組みは、今後とも生成AIを活用していく上でとても重要です。
しかし、こうした行動規範は一度作成したらおしまいというわけにはいかず、生成AIの進歩、あるいは私たちの新たな活用の仕方によって繰り返し見直しをすることが求められるのです。
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