2023年05月28日
No.5592 ちょっと一休み その878 『世界の軍事費、2022年は過去最高!』
4月24日(月)付けネット記事(こちらを参照)で2022年に過去最高となった世界の軍事費について取り上げていたのでその一部をご紹介します。

・4月24日、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は、2022年の世界の軍事費が実質ベースで3.7%増加し、過去最高の2兆2400億ドル(約300兆円)に達したと報告した。
・欧州の軍事費は13%増と、冷戦終結後で最大の伸びを記録。ロシアとウクライナによる軍事費拡大が主因だが、その他の諸国も緊張の高まりを受けて軍事費を相次ぎ引き上げた。SIPRIの研究員は、中欧と西欧では今後数年間にわたり軍事費の増加が続く見込みだと述べた。
・ウクライナの軍事費は640%急増し、1949年までさかのぼるSIPRIのデータで最大の増加率となった。西側諸国から受けた膨大な額の金融軍事支援は含まれていない。
・SIPRIは、米国からウクライナへの軍事援助が、22年の米軍事費全体の2.3%を占めると推定。
・一方、ロシアの軍事費は推定9.2%増となった。ただ、ウクライナ侵攻開始以来、財務当局の不透明さが増しているため、数字は「かなり不確か」とした。

以上、ネット記事の内容の一部をご紹介してきました。

なお、4月24日(月)付けネット記事(こちらを参照)では世界「軍事費」ランキングについて取り上げていたのでその一部をご紹介します。

・上位5カ国は米国、中国、ロシア、インド、サウジアラビアで、合計が世界全体の63%を占めた。中国は28年連続増の2920億ドル。
・日本は5.9%増の460億ドルで10位だった。
・韓国は464億ドルで、日本を抜いて9位となった。
・ウクライナの軍事費は国内総生産(GDP)の34%を占めた。順位は21年の世界36位から11位に急上昇し、初めて上位15カ国に入った。
・前年5位のロシアも国家親衛隊への配分や大規模動員で予算が前年比9.2%増の864億ドルに膨らみ、3位に順位を上げた。

以上、ネット記事の内容の一部をご紹介してきました。

日本10位ですが、いかに日本国憲法が平和主義を掲げていても他国からの侵略抑止のためにはある程度の軍事力の保持が必要なのです。
ですから、日本には軍隊は存在しませんが、その代わり国家安全保障の観点から自衛隊という防衛組織があるというわけです。

なお、ロシアによるウクライナ侵攻の継続、あるいは中国による台湾進攻リスクの高まりから世界の軍事費は当面増加傾向が続くと見込まれます。

さて、ここで思い付いたのは仮にロシアによるウクライナ侵攻でかかっている全ての軍事費、あるいは侵攻終結後のウクライナの再建費用が世界の貧困層の支援や地球温暖化対策のために使われたらどれだけ良かっただろうということです。
そこで更に思い付いたのは、こうした架空の戦争勃発を想定して、毎年そのための基金を集めて世界の貧困層の支援や地球温暖化対策など、世界共通の最重要課題解決用の費用とすることです。
もしこのアイデアが実現されれば、戦争勃発抑止にもつながると思うのです。

 
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