2023年03月19日
No.5532 ちょっと一休み その868 『人類は地球の破壊者なのか?』
No.5526 ちょっと一休み その867 『地球誕生 その3 なぜ火星ほどの大きさの惑星の衝撃でも地球の海が消滅しなかったのか?』で地球は“奇跡の星”であるとお伝えしました。
今、その“奇跡の星”ではロシアによるウクライナ侵攻でプーチン大統領は国際的なルールを全く無視して、核兵器の使用までチラつかせています。
更にプロジェクト管理と日常生活 No.808 『台湾有事は日本有事!?』でもお伝えしたように、ロシアや中国の動き次第で人類は第三次世界大戦の危機を迎えています。
もし、第三次世界大戦が勃発するようなことになれば、人類が滅亡の危機にさらされるだけでなく、他の多くの生物も同様の危機にさらされ、地球環境の破壊も一気に進んでしまいます。
SDGs(参照:No.4578 ちょっと一休み その710 『日本も国家としてSDGsに真剣に取り組むべき!』)へのこれまでの取り組みも吹っ飛んでしまい、まさに“持続不可能な社会”を迎えてしまうのです。

一方で人類は暮らしの豊かさ優先で、産業革命以降、膨大なCO2の排出をし続け、また森林破壊などもし続け、環境破壊を繰り返してきました。
その結果、地球上の平均気温が上昇し、地球規模の生態系を大きく変えつつあるのです。
しかも、こうした流れをもとに戻すことが出来ない分岐点に差し掛かっているのです。

文明はどんどん進化し続けるものと考えておりましたが、こうした人類の愚かな行動を見てくると、結果的に人類は地球の破壊者なのではないかといという疑念が湧いてきます。
果たして、人類は地球の保護者なのか、破壊者なのか、現状では判断出来かねない状況ではないでしょうか?
正確には、人類は大きくその両方に分類されます。
というのは、人類の中には、平和維持活動に積極的に取り組んでいる人たちがおりますし、また持続可能な社会の実現に向けて、積極的に取り組んでいる企業もあるからです。
またこうした動きを世界規模で推進するための国際組織、国連もあります。

しかし、残念ながら冒頭でもお伝えしたように、現実には人類は第三次世界大戦の危機を迎えており、一方で地球温暖化の動きは加速しているのです。
こうした中、世界各国の指導者、特にウクライナ侵攻を進めているロシアのプーチン大統領、および台湾有事を計画している中国の習近平国家主席は、“自国ファースト”ではなく、人類の存続、あるいは地球環境の維持といった地球レベルでの“人類のあるべき姿”をじっくりと考え、大国のリーダーとしての自覚を持っていただきたいと思います。
このまま二人の夢の実現に向けた取り組みが続けられれば、否応なく人類は地球の破壊者になってしまうのです。

なお、以前、私はこうした指導者を選んでいるのは国民なので、国民の意識が変われば、こうした危機を無くすことは出来ると思っていました。
しかし、こうした賢い国民は自由や人権、あるいは平和の大切さを伝える“本来の教育”を受け、更に真実の情報に接することが出来るような環境があってこそ育つのです。
しかし、残念ながら一党独裁政権の国においては、“まず政権ありき”で教育がゆがめられ、厳しい情報統制がなされているので、多くの国民は耳をふさがれ、唯一政権に都合のいい情報にのみ接しているので賢い国民はとても育ちにくいのです。
このことを象徴しているのは、いまだにロシア国民の8割ほどがプーチン大統領、あるいはウクライナ侵攻を支持しているという事実です。

こうしたことから、ロシアや中国のより多くの国民が真実の情報に触れることがとても重要なのです。
このことを象徴しているのは、習近平国家主席によるゼロコロナ政策が昨年11月24日に発生した新疆ウイグル自治区ウルムチで起きたマンション火災をきっかけとした一部の国民のデモの拡大で転換せざるを得ない状況に追い込まれたことです。(こちらを参照)

要するに、一党独裁政権国家においても、多数の国民の声を無視し続けることは出来ないという事実を世界各国の国民が自覚し、これらの国民が自国の枠を超えて連帯し、国の理不尽な政策に反対の声を広げれば、国を変えることが出来るのです。
そのためには、私たち一人一人が具体的にどのような取り組みが有効なのかを考え、その一つ一つを連帯して実行に移すことが求められるのです。

ということで、今ほど私たち一人一人が国民の持つパワーを自覚し、行動に移すことが求められている時はないのです。

 
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