2023年01月18日
アイデアよもやま話 No.5481 AIで”手書き”を量産!?
昨年9月21日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で手書き”を量産するAIについて取り上げていたのでご紹介します。 
なお、日付は全て番組放送時のものです。

人の筆跡をAIが学習して代筆してくれるサービス「手書きくん」をエスパリアール合同会社(東京都渋谷区)が15日から始めました。
仕組みは、事前に書いた文字を写真に撮ってメールで送るだけです。
AIが自動的に筆跡を覚え、3分ほどでAIが筆跡を覚えて書いた文章が出来上がります。
番組のフィールドキャスターが実際に体験してみると、自分で書いた文章がしっかり再現されているというほどの出来具合です。
同じ「す」という文字でも上の行と下の行では微妙に違いが再現されています。
このAIを使えば、手紙を1回書けば、何回でも同じ手紙が作れます。
実際に書くので、コピーと派違う“手書き感”が出るのです。

このサービス、15日に正式にスタートしたもので、年間15万枚の販売を目指します。
代表の濱田純哉さんは次のようにおっしゃっています。
「ご高齢の方で筋力が弱まっている場合、「代筆しました」というふうに書くお客様がいるんですけども、筋力が弱くなった人のために書いたり、そういう社会的に意義のあるものにしていきたいなと思っています。」

この「手書きくん」は、開発者の濱田さんが会社の仕事として何度も手書きの手紙を書いている時に思いついたということです。
現状は、沢山手紙を出さなければいけないような法人の方々がメインのクライアントだということです。
そして今、手紙は全文を書いてエスパリアール送らないといけないので、今後は文字数を少なくして、少ない文字からその筆跡の特徴を捉えていろいろな文章が書けるような改良を加えていきたいということです。

以上、番組の内容をご紹介してきました。

今や、年賀状など、やり取りするはがきや手紙の文章のほとんどはパソコンやスマホで入力した文字によるのが一般的です。
そうした中、たまに手書きの文字で書かれた書面を見ると、その人の人柄やありがたみが感じられます。
こうした手書きの良さから、ビジネス関連などの書面のやり取りの中で手書きの文字に触れることがたまにあります。
しかし、そのために忙しい中で沢山の手書きの文面を書くための時間を確保するのは大変です。
こうした要望に「手書きくん」のサービスは応えてくれるというわけです。

番組でも触れていたように、少ない文字からその筆跡の特徴を捉えていろいろな文章が書けるように「手書きくん」が改良されれば、かなりの引き合いが期待出来そうです。

しかし、一方で、こうしたサービスは本人に代わって文章を送り付ける“なりすまし”を可能にしますから、犯罪に利用される可能性が出てきます。
ですから、こうしたサービスには防犯対策が組み込まれることが求められるのです。

それにしても、AIは今やあらゆるところでの活用が広がっているように感じます。

 
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