2023年01月11日
アイデアよもやま話 No.5475 日本の宇宙ベンチャーの取り組み事例 その1 「手のひらサイズ」の人工衛星!
今や、宇宙ビジネスが産業界のニューフロンティアとして注目を集めています。
そして、これまでアイデアよもやま話 No.4707 ロケットの洋上打ち上げで宇宙ビジネス拡大へ!などでご紹介してきました。
そこで、今回から3回にわたって日本の宇宙ベンチャーの取り組み事例についてご紹介します。
1回目は、昨年12月8日(木)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)を通して、「手のひらサイズ」の人工衛星についてです。
なお、日付は全て番組放送時のものです。

将来が期待されるベンチャー企業を表彰するジャパン・ベンチャー・アワード、今年応募があった166の企業の中から最高賞に選ばれたのは超小型衛星の開発を手掛ける宇宙ベンチャー、株式会社アクセルスペース(東京都中央区)です。
中村友哉代表は次のようにおっしゃっています。
「新しい時代が求めるものは何か、そこに提供出来る価値は何かということを常に探し求め続けてきた。」

中村さんは大学院在学中に「手のひらサイズ」の人工衛星を開発、その後、アクセルスペースを起業しました。
現在では打ち上げた人工衛星から送られてくる画像データを使って、防災や農業に活用する事業などを展開しています。
中村さんは次のようにおっしゃっています。
「この人工衛星をより安く、より早くつくれることによって、いろいろな業界で使い方が増えてくる。」
「近い将来、人工衛星が社会インフラとして様々な業界、分野で使われるようなものにしていくということを目指しています。」

以上、番組の内容をご紹介してきました。

なお、アクセルスペースの公式ページ(こちらを参照)には以下の記述があります。

アクセルスペースは約110名の社員が活躍する宇宙スタートアップ企業です。
メンバーの多様性も強みです。全社員の3割は外国人社員で、会話には日本語と英語が飛び交います。また、転職者の8割以上は宇宙業界未経験者。新しい発想が宇宙ビジネスに革新をもたらします。

宇宙は夢とロマンーそのような認識は、もはや過去のものになりつつあります。小型衛星が登場し、宇宙利用のハードルが大きく下がったために、民間企業によるビジネス活用が急速に広がっています。やがては、私たちの日常生活へも浸透していくことになるでしょう。宇宙が「普通」になるその日まで、私たちは前進を続けます。

技術の進歩とともに、小型衛星は社会にとって欠かせないインフラに成長しつつあります。アクセルスペースは小型衛星ビジネスのパイオニアとして、衛星の持つユニークな機能・データを活用したサービスをさまざまな産業のお客様に提供しています。

このように転職者の8割以上は異業種からであったり、全社員の3割は外国人社員であったりといった従業員で構成されています。
こうしたことから、社員から様々な角度からの突飛なアイデアが期待出来ます。

また、小型衛星は社会にとって欠かせないインフラに成長しつつある中で、アクセルスペースは小型衛星ビジネスのパイオニアとして取り組んでいるのです。
ですから、アクセルスペースには商用小型人工衛星ビジネスにおける世界的なトップランナーのような存在を目指して取り組んでいただきたいと思います。

 
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