2022年12月17日
プロジェクト管理と日常生活 No.776 『デジタル庁の課題とは!?』
8月17日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でデジタル庁の課題について取り上げていたのでご紹介します。 

今日(番組放送時)はデジタル庁で就任式がありましたが、河野大臣の突破力に期待する声もあります。
立教大学ビジネススクールの田中道昭教授は次のようにおっしゃっています。
「河野さんに突破して欲しいことということで、こちら(*)にデジタル3原則を提示してみましたけども、元々6月7日にデジタル重点計画として閣議決定されている内容で、その中核がこちらの3原則です。」
「まずデジタルファーストというところは、個々の手続きサービスが一貫してデジタルで完結出来るようになると。」
「それからワンスオンリーというところは、一度提出した情報は2度提出することは不要にするということで利便性が高まりますよね。」
「そしてコネクテッド・ワンストップというところは、民間サービスを含めて複数の手続きサービスをワンストップで一括で手続きするようにするということですね。」
「(こういったことは非常に求められているが、目標達成率のようなもので達成度合いを把握することの必要性について、)そうですね。」
「実はこのデジタル3原則は元々2017年から掲げている内容で、まだ実現出来ていないので、そういう意味では河野大臣にスピードアップ一番してもらいたいのはこの3原則ということですね。」
「(中でも信頼と安全は前提である指摘に対して、)そうですね。」

* デジタルファースト
  ワンスオンリー
  コネクテッド・ワンストップ

以上、番組の内容をご紹介してきました。

今回ご紹介したデジタル庁の課題、すなわちデジタル重点計画の中核であるデジタル3原則はとても理にかなっております。
しかし、この3原則は一般的なアプリケーションシステムの開発においては大前提で特別なものというわけではなく、言わばシステム設計する際の常識なのです。
ですから、勿論、DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む際にもこうした原則に基づくことは必須です。

ということで、この3原則は5年前の2017年には既に掲げられていたということなので、番組でも指摘されているように、突破力で定評のある河野大臣にはそのパワーで早期に官庁のDXを実現させていただきたいと思います。
もし期待通りに実現出来て多くの成果が出れば、まさしく日本再興の大きな第一歩になり得ます。
なお、河野大臣の人物像を知りたくてウィキペディアを見てみたら(こちらを参照)、突破力だけでなく、社会人時代の経歴からデジタル庁担当大臣として適任であると感じました。
ですから、河野大臣には大いに期待したいと思います。

 
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