2022年08月10日
アイデアよもやま話 No.5343 3分でEVをフル充電出来る「量子バッテリー」!
4月21日(木)付けネット記事(こちらを参照)で3分でEVをフル充電出来る「量子バッテリー」について取り上げていたのでその要旨をご紹介します。 

・韓国の基礎科学研究院(IBS)の研究チームは、従来よりも効率的にバッテリーを充電できる「量子バッテリー」の実用化につながる手法を提案した。
・2012年に「量子バッテリー」という概念を提唱したのが、Robert AlickiとMark Fannesだ。彼らは、「量子もつれ」などを利用してバッテリー内部のセル全てを同時に充電することで、充電スピードを劇的に改善できるという理論を立てた。こうした一括充電は、個々のセルを並列で充電する従来のバッテリーでは不可能だ。
・IBSの研究チームは、この概念をさらに掘り下げ、量子バッテリーにおいては、全てのセルが他の全てのセルと同時に通信する「グローバルオペレーション」がカギだと示した。また、グローバルオペレーションの量子バッテリーは従来のバッテリーとは違い、充電速度がセルの数に対して2次関数的に増加すると定量化した。
・例えば、約200セルのバッテリーを備えたEVの場合、従来のバッテリーと比べて200倍速い充電が可能になり、自宅では10時間が約3分、高速充電スタンドでは30分が数秒に短縮すると予想される。
・量子技術はまだ初期段階で、実用化までの道のりはまだ遠い。しかし、量子バッテリーはさまざまな分野に影響を与え、持続可能な未来への可能性を示している。

以上、ネット記事の内容の要旨をご紹介してきました。

今回ご紹介した「量子バッテリー」について、技術的に細かいことは分かりませんが、「量子もつれ」などを利用してバッテリー内部のセル全てを同時に充電することで、充電スピードを劇的に改善出来るといいます。
しかも、グローバルオペレーションの量子バッテリーは従来のバッテリーとは違い、充電速度がセルの数に対して2次関数的に増加するというのです。
ですから「量子バッテリー」は飛躍的にバッテリーの充電時間を短縮出来ると期待出来るのです。

なお、「量子バッテリー」について、安全性や設計寿命、価格、そして「量子バッテリー」に対応した充電器の系統電力への影響については触れられていませんが、こうした課題がクリア出来れば、市販化によってガソリン車からEVへのシフトは一気に進むと期待出来ます。

更に「量子バッテリー」の登場によって、スマホが1秒で充電出来るとの予測もされております。(こちらを参照)

ということで、「量子バッテリー」の世界的な開発競争が繰り広げられ、1日も早く市販化して欲しいと思います。

 
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