2022年07月06日
アイデアよもやま話 No.5313 子どもを見守る”新アプリ”!
3月28日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で子どもを見守る”新アプリ”について取り上げていたのでご紹介します。 

ルクミーというアプリにより保育園の子どもたちは寝ている間もしっかりと見守ります。
保育士の仕事は忙しく、負担が大きいのが実情だといいます。
そこで保育士の負担軽減に生かそうと開発されたのがこちらのセンサー(丸いバッジ型)なのです。
ソラスト関町保育園の佐川泉園長は次のようにおっしゃっています。
「センサーを衣服に付けることで園児を見守ってくれます。」

通常、保育士は寝ている子どもの様子をずっと目で見て確認、更に5分間隔で体の向きなどをチェック表に入力する作業が必要でした。
センサーを付けたことで見守りだけに専念出来ます。
チェック表の入力は体の向きを自動で入力、うつぶせなどが続いた場合はアラートで知らせてくれます。
佐川園長は次のようにおっしゃっています。
「センサーと目視でダブルチェックで子どもたちの午睡(昼寝)を見守ることが出来ますので、だいぶ精神的には安心出来るようになっております。」

また、連絡票に手書きしていた体温や排便などの記録も入力するだけで保護者がアプリで毎日確認出来るようになりました。
更に成長記録の写真撮影も保育士の大事な仕事です。

保育園の様子は親御さんも気になりますが、このアプリを使うと、クラスを選択して写真を撮ることが出来ます。
そして撮った写真は自動でクラスごとに分類され、保護者は画面を見て写真を購入することも出来ます。(1施設・月5500円〜)
このアプリを開発したユニファ株式会社の土岐泰之社長は次のようにおっしゃっています。
「保育士にしか出来ない業務に専念いただくと。」
「子どもと向き合っていただくと。」
「それ以外の子どもたちの記録や共有はICT(情報通信技術)をしっかり活用いただくことが非常に重要だと捉えております。」

園長先生は全て手書きの時代も経験してきているため、連絡表のデジタル化は特に助かるといいます。
センサーを始めとした保育現場のデジタル化は機械任せにしてしまおうというのではなく、保育士さんの働き方と伴走するようなかたちで体力的にも精神的にもサポートしてくれるといった役割を期待しているということです。

以上、番組の内容をご紹介してきました。

番組では子どもを見守るアプリ、ルクミ―について断片的に取り上げていましたが、このアプリの公式ページ(こちらを参照)を覗いてみて驚きました。
以下のように保育現場の運営全般について、3つのカテゴリーに分けてルクミ―でカバーしているのです。

(保育現場の業務負荷軽減)
・クラス情報の一元管理
・指導計画・日誌のデジタル化
・午睡チェック用センサー・アプリ
・非接触体温計・検温記録アプリ

(保育の質&保護者コミュニケーション支援)
・インターネット写真販売
・写真つき記録で振り返り
・連絡帳のアプリ化
・おたより一斉配信
・バス位置情報お知らせシステム

(園・施設の運営支援)
・園児台帳・成長記録・要録
・シフト管理・出退勤管理
・登降園打刻管理
・請求額集計・書類管理

ですから、ルクミ―の導入によって保育園事業に係わる以下のユーザー全てがメリットを享受出来るのです。
・園児
・園児の保護者
・現場の保育士
・保育園の運営管理者

これまで単なるデジタル化ではなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)を目指すべきであると繰り返しお伝えしてきましたが、ルクミ―はその素晴らしい事例と言えます。
ちなみに、ルクミ―の累計導入件数が13000以上といいますが、今後とも増え続けると期待出来ます。

さて、ルクミ―は保育園・幼稚園・こども園向け保育ICT・研修サービスをカバーするといいますが、新たなサービスとして一般家庭向けの簡易アプリとして提供することも良いのではないかと思いました。
なぜならば、一般家庭でも母親を中心に幼児の育児は大変な負担であり、ルクミ―のようなアプリを導入すれば、かなり負担が軽減出来るからです。
更に、ルクミ―の世界展開を図れば、世界規模で幼児の育児に貢献出来ると期待出来ます。

 
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