2022年06月29日
アイデアよもやま話 No.5307 日本発「空中バイク」、世界へ!
空中を走行するホバーバイクについては以前アイデアよもやま話 No.4395 空飛ぶバイク「Speeder」!でお伝えしましたが、6月5日(日)付けネット記事(こちらを参照)でその近況について取り上げていたのでその一部をご紹介します。 

・ドローン開発などを手掛けるベンチャー企業「A.L.I.(エー・エル・アイ)テクノロジーズ」(東京)が、空中を走行するホバーバイクの受注を海外で始めることが6月4日、明らかになった。
・昨年秋に国内で予約を受け付けたのに続いて中東や米国の富裕層らに「空中バイク」を売り込み、販売を本格化させる。6月8日にモナコで開幕する展示イベントで発表する。
・同社が開発したホバーバイク「XTURISMO(エックストゥーリスモ)」は、プロペラで機体を浮かせて地上数メートルの高さを走行する。「次世代型モビリティー(移動手段)」として注目され、レジャーはもちろん、災害現場での救助活動といった幅広い利用法が想定される。
・ただ、日本では法律上、私有地での走行に限られ、今のところ受注台数はわずかにとどまる。
・一方、中東諸国では走行規制が緩く、既に政府や企業、富裕層から問い合わせが数多く寄せられているという。砂漠の上を走行するのにも適しており、国境警備などに活用できる。
・米国では映画やレースイベントなどの分野で引き合いが強く、エー・エル・アイは海外でより大きな需要を見込めると判断した。
・価格は1台77万7000ドル(約1億円)。6月9日に予約受付を始め、来年初めの納車を見込む。同社の小松周平会長は「中東を最初のターゲットにしたい」と意気込みを語った。

以上、ネット記事の内容の一部をご紹介してきました。

なお、A.L.I.テクノロジーズ設立の経緯や今後の取り組み、そして「XTURISMO」の動画についてはこちらを参照下さい。
この動画を見ると、まさにホバーバイクは映画「スターウォーズ」から飛び出してきたような近未来の乗り物です。

今回ご紹介したホバーバイクのような新しい乗り物について、日本も含め、世界の大半の国で公道での走行は出来ないのが現状です。
ですから、特に規制の厳しい国内においてホバーバイクに乗れるのはレジャー施設のような場所に限られてしまいます。
それでもこうした乗り物に乗ってみたいと思う人たちは多いと思うので早ければ来年あたりにはどこかで体験出来るかもしれません。
勿論、私も是非試乗してみたいと思っています。

一方、こうした乗り物に対して規制の緩い海外からかなりの引き合いがあるというのはうなずけます。
ただし、以下のような課題があるのも事実ですが、新しい乗り物について乗り越えなければならない課題の山積は当然です。
・短い航続距離
・走行中の騒音
・高価格
・完全電動化
・具体的なビジネスモデル
・法整備

いずれにしても実用化に向けては、レジャー施設での導入や従来のモビリティでは移動が困難とされてきたエリアでの利用からスタートすると思われます。

なお、特に若い技術者の方々にはこうした新しい乗り物や持続可能な社会の実現に欠かせないような、ワクワクした気持ちで没頭出来、しかも社会貢献に直結するようなビジネスにチャンレンジしていただきたいと思います。
こうしたチャレンジの連続により、自ずと経済の活性化は図られるのです。

 
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