2022年06月06日
アイデアよもやま話 No.5287 北国の“白いダイヤ“ !?
2月23日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で北国の“白いダイヤ“ について取り上げていたのでご紹介します。

長引くコロナ禍で地方経済も大きな打撃を受ける中、独自の技術やアイデアで成長を続ける企業もあります。
そうした中、豪雪地帯の北海道・美唄市を訪ねると、倉庫に運び込まれていたのは雪です。
株式会社雪屋媚山商店の本間弘達社長は次のようにおっしゃっています。
「みんな雪に苦労していて、雪かき、除雪が大変なんですけども、味方に変われば本当にうれしいことだと思います。」

本間社長が立ち上げたのが雪冷房の会社です。
冬に集めた雪は倉庫で1年中保存、ここでお米を保管すると雪の冷気で酸化を防ぎ、新米に近い味を保てるといいます。
更に大量のサーバーを冷却する必要があるデータセンターにも活用、東京なら年間15億円かかる冷却費用を3億円に抑えられるのです。

以上、番組の内容をご紹介してきました。

勿論、雪は“雪景色”という言葉があるくらい、冬に私たちの目を楽しませてくれたり、スキーなど冬のスポーツに欠かせない存在です。
一方で、北国の方々は毎年、大雪による雪かきで大変な苦労をされています。

こうした中、これまで厄介者と見られたモノをうまく活用する事例をいろいろとお伝えしてきましたが、今回ご紹介している雪の活用もまさに“禍を転じて福と為す”です。

特に大量のサーバーを冷却する必要があるデータセンターではその電力料金が膨大だとは知っていましたが、東京なら冷却費用が年間15億円かかり、雪の活用により5分の1に抑えられるというのです。
今後ともAIの活用、あるいは膨大なデータ量の処理などで増々データセンターは増えていくと見込まれます。
そうした中、雪はデータセンターの冷却費用削減の救世主となるのではないでしょうか。

 
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