2022年01月18日
アイデアよもやま話 No.5168 ナトリウムイオンバッテリーの可能性!
前回は従来のリチウムイオンバッテリーの進化版バッテリーについてご紹介しました。
そうした中、昨年9月22日(水)付けネット記事(こちらを参照)でナトリウムイオンバッテリーの可能性について取り上げていたのでその一部をご紹介します。 

・リチウムイオン電池(バッテリー)に代わる技術として、ナトリウムイオン電池が注目を集め始めている
・そのメリットとは以下の通りである
  原料が安価で大量に存在する
EV用のリチウムイオンバッテリーと同等のエネルギー密度を持つ
環境への配慮や長期的な利用、コストといった課題を解決出来る可能性を秘めている
・しかし、ナトリウムイオンはリチウムイオンに比べて大きいため、これまでのナトリウムイオンバッテリーの容量はリチウムイオンバッテリーに10倍以上の開きがあった
・この問題を解決するため、科学者たちはグラフェン層の片側に分子のスペーサーを追加して、層と層の間にスペースを確保した。これにより、ナトリウムイオンがグラファイト構造に出入りしやすくなり、バッテリー容量の大幅な向上に成功した
・この研究はまだ初期段階にあり、産業用途での実現にはほど遠い。しかし、完全な可逆性(完全充電と完全放電というバッテリーの基本的な機能)を持つことが証明されており、また高い安定性を示しているため、性能を失うことなく何百回も充電と放電を繰り返すことができる。

以上、ネット記事の内容の一部をご紹介してきました。

現在、EV用バッテリーと言えば、リチウムイオンバッテリーが主流です。
しかし、その価格が高いということからEVの低価格化を進めるうえで高いハードルとなっています。
そうした中、今回ご紹介したナトリウムイオンバッテリーは上記のメリットを有しておりますが、研究の初期段階といいます。
しかし、実用化されれば、EVの低価格化が実現出来、EVの普及に大きく貢献出来ます。

ということで、ナトリウムイオンバッテリーはEV用のバッテリーとして、あるいは一般家庭用のバッテリーとして将来的に有望な候補の一つとなり得ます。
ただし、このナトリウムイオンバッテリーには充放電回数の増加、および開発期間の短縮といった課題があります。
ですので、こうした戦略的な技術開発に対しては国も資金面で積極的にサポートをしていただきたいと思います。

 
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