2021年12月02日
アイデアよもやま話 No.5128 損保ジャパン、契約判断にAIを導入!
8月16日(月)付けネット記事(こちらを参照)で損保ジャパンによる契約判断へのAIの導入について取り上げていたのでその一部をご紹介します。 

損害保険ジャパンは企業向け保険の契約を結ぶ際の判断を無人化する。イスラエルのスタートアップ企業であるプランク社と提携し、同社の人工知能(AI)を活用する。ネット上の膨大な公開情報を収集し、引き受けの可否や保険料の算出に役立てる。最終的に9割を無人化し、最大で年150億円のコスト削減につなげる。日本でもIT(情報技術)を保険の高度化に役立てる「インシュアテック」の導入が本格化してきた。

以上、ネット記事の内容の一部をご紹介してきました。

これまでAI、あるいはDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用については以下のように何度となくお伝えしてきました。
アイデアよもやま話 No.3491 AIの活用事例 その5 新たな保険商品の開発!

アイデアよもやま話 No.4048 健康診断の結果の提出だけで保険料が割引に!?

アイデアよもやま話 No.5018 DXで成功を収める中国の大手保険会社!

今回ご紹介した損害保険ジャパンの事例は、企業向け保険の契約を結ぶ際の判断におけるAIの導入です。
これにより従来の契約関連作業の多くをわずかな時間でこなせるようになります。
その結果、以下のメリットをもたらします。
・AIによる作業の肩代わりにより浮いた人手を新規顧客の開拓などに充てられるようになる
・契約関連作業プロセス全体のスピードアップが図られ、新たなビジネスチャンスの獲得など競争力の強化が期待出来る
・コスト削減により保険料の引き下げも可能になる

なお、AIは文字通り、これまで人が行ってきた頭脳労働を支援したり、肩代わりしたりするといったように人類に“頭脳革命”をもたらす強烈な存在です。
また、DXの推進によりこれまでのような業務プロセスの改善とは次元の異なる改善をもたらします。
これまでの業務改善は一般的に部分最適(Partial Optimization)が狙いでしたが、DXで狙うべきは全体最適(Total Optimization)なのです。
ですから、AIやロボット、あるいはIoTといったデジタル関連技術を活用したDXに効果的に取り組むことによってどの企業にとっても明るい未来を切り開くチャンスがあるのです。

 
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