2021年11月28日
No.5124 ちょっと一休み その802 『もし人類が”不老不死”の時代を迎えたら・・・』
アイデアよもやま話 No.5115 iPS細胞関連研究の最前線 ー その3 若返りの研究!でiPS細胞の生みの親、京都大学iPS細胞研究所の所長でもある山中伸弥教授により若返りの研究が進められているとお伝えしました。

こうした若返り技術の実用化によっていよいよ人類の“不老不死”の時代到来が現実味を帯びてきます。
まさに人類は神の領域に入っていくかもしれないのです。
もし本当に健康な状態で“不老不死”の時代を迎えたら、私たちの暮らしは一体どうなるのでしょうか。
以下に私の思うところをまとめてみました。
・人類は自分が死にたくなるまで死ぬことが出来なくなる
・すると、以下のような事象が新たに発生する
  地球上は人類であふれてしまう
  国が適切な制度設計をしなければ、増々格差社会が広がってしまう
  中には、生き続けるのに疲れて自ら命を絶つ人も出てくる
  独裁政権が主流で自由や人権の尊重されない社会が一般化されれば、人生に絶望する人が増えて、精神的な“この世の地獄”を迎えることになる
  100%持続可能な社会が実現しなければ、やがてあらゆる資源が枯渇してしまう
  資源の奪い合いで世界中のあちこちで紛争が起きる
  やがて人類は何らかの手段で地球上で人類が暮らせる適正人数まで絞り込もうとする
  その解決策として、火星など他の惑星への移住が本格化する

考えてみれば、人類が“不老不死”の時代を迎える以前に人類の総人口は増えつつあります。
そして、石油などの化石燃料は何百年か後には枯渇することが明らかです。
また平均寿命も年々伸びており、特に途上国も経済発展とともに平均寿命の伸び率は加速していくと見込まれます。
更に現在の医療技術の進歩のスピードからすれば、細胞の老化防止技術やiPS細胞などの再生医療技術もどんどんその成果を発揮し、早ければ今世紀中にも“不老不死”の時代を迎えることになるのです。

ということで、こうした観点からもあらゆる面での“持続可能な社会”の実現が必須となってくるのです。

 
TrackBackURL : ボットからトラックバックURLを保護しています