2021年09月18日
プロジェクト管理と日常生活 No.711 『“投資の神様”が個人投資家の投機に警鐘』
5月3日(月)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で“投資の神様”による個人投資家の投機への警鐘について取り上げていたのでご紹介します。

“投資の神様”と呼ばれるウォーレン・バフェットさん(90歳)は投資会社「バークシャー・ハサウェイ」のCEOを経営しています。
その総資産は960億ドル(10兆円超)といい、アメリカの経済紙「フォーブス」が発表する世界の長者番付で毎年上位に名を連ねています。

そのバフェットさんが5月1日、自身の投資会社の株主総会で、個人投資家によるリスクの高い投機的な株取引に警鐘を鳴らしました。
バフェットさんは、新型コロナウイルスの感染拡大による外出禁止などで若い世代の個人投資家が増えて、初心者がリスクの高い取引に関わっているとして「多くの人がカジノにいる」と指摘しました。
そして一部の銘柄の乱高下につながった株取引アプリ「ロビンフッド」などを例にあげ、「ギャンブルを誘発している」と非難しました。
バフェットさんは次のようにおっしゃっています。
「いつ時計が12時になり、全てがカボチャとネズミに変わるかは誰も教えてくれない。」

“投資の神様”の発言は世界中から注目されていて、例年では総会に数万人が参加しますが、新型コロナウイルスの影響で株主総会を2年連続でオンラインでの開催となりました。
バフェットさんは、長期的に株を保有し、企業の成長を後押しすることで知られていることから、こうした投機的な動きに警鐘を鳴らした格好です。

以上、番組の内容をご紹介してきました。

そもそもバフェットさんのように10兆円を超える資産を持っている人たちの存在が驚きです。
ちなみに、2021年版の世界長者番付(米経済誌フォーブス)によれば、米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が資産額1770億ドル(約19・5兆円)で4年連続の首位になりました。
また、日本人トップはソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が454億ドル(約5兆円)で29位に入っています。

そのバフェットさんは「多くの人がカジノにいる」と指摘し、個人投資家によるリスクの高い投機的な株取引に警鐘を鳴らしています。
本来、株式投資はバフェットさんの考えるように長期的に株を保有し、企業の成長を後押しすることが狙いであるべきだと思います。
一方、投機的な株取引は本質的にギャンブルと同じだと思うのです。

ということで、株式投資を投資資金の損失リスク管理の観点から見れば、将来性の見込まれる企業を対象に長期的な保有を前提に株を購入することが賢明だと思うのです。
そういう意味で、“投資の神様”と言われるバフェットさんはまさに株式投資の王道を行く株式投資家と言えます。

ちなみに、私のとてもささやかな株式投資の経験から言えることは、株式投資用の資金はある程度余裕のある現金や預金が残る範囲で行うべきであるということです。
というのは、手持ちの現金や預金に余裕がなくなると、金銭的に必要に迫られて売るタイミングでない時にも売ることになってしまうからです。
ですから、こうしたことは株式投資における最も基本的なリスク対応策と言えます。

 
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