2021年09月05日
No.5052 ちょっと一休み その790 『コロナの回復者の意外な後遺症』
4月28日(水)放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でコロナの回復者の意外な後遺症について取り上げていたのでご紹介します。

新型コロナウイルスの感染から回復しても心臓の筋肉にキズが残ることが明らかになりました。
国立国際医療研究センターが、新型コロナウイルスに感染して回復した20代〜60代の人を対象に行った研究結果によりますと、およそ3人に2人という高い頻度で心筋障害が残ることが分かりました。
調査した約200人のうち感染当時の症状が重症(人工心肺=ECMO装着)だったのは2人だけで、ほとんどの人は軽症だったということです。

心筋障害は心不全や心筋梗塞を起こすリスクもあることから、センターでは感染対策の徹底を呼び掛けています。

以上、番組の内容をご紹介してきました。

なお、新型コロナウイルス感染症の後遺症は、倦怠感、呼吸苦、咳嗽、味覚・嗅覚障害などが主な症状で、回復後に出現する遅発性後遺症として、脱毛、記憶障害、睡眠障害、集中力低下などがあるといいます。(こちらを参照)
そして、1人の感染者が複数の症状を伴うのが一般的といいます。
しかも、人によっては生涯こうした後遺症が続くという専門家もおります。
ですから、これらの後遺症を考えただけでも新型コロナウイルスには感染したくないと強く思います。
ところが、今回ご紹介したように高い頻度で心筋障害が残ることが分かったというのです。

更に、変異ウイルスは感染力が強化され、若年層の感染者数が増加傾向にあり、ワクチンを接種しても感染するリスクが高まっています。
そして今後とも世界的な新型コロナウイルスの感染拡大が続く限り、変異ウイルスは次々に登場してきます。

ということで、当分の間、以下のようなコロナ対策が私たち一人一人にとって必要と思われます。
・2回目以降の更なるワクチン接種
・定期的な検査(PCR、抗体、抗原、パルスオキシメーターによる動脈血の酸素飽和度の測定など)
・マスクの着用
・“3密”の回避

ワクチン接種は勿論とても大事ですが、それだけで完璧に変異ウイルスの感染を回避することは出来ないのです。

 
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