４月２１日（水）放送の「ワールドビジネスサテライト」（テレビ東京）でＡＩによる認知症リスクの察知について取り上げていたのでご紹介します。
なお、日付は全て番組放送時のものです。
２０６０年には６５歳以上の高齢者の４人に１人が認知症になるという予測を国が出しています。
こうした中、今回番組では認知症リスクをＡＩが察知するサービスを取材しました。
まず３０分ほどかけて日常生活に関する質問や記憶力のテストを受けます。
更にＭＲＩ検査を受けて脳の状態を確認します。
この２つの検査をもとに認知症リスクを５段階で判定します。
このサービスを開発したフィリップスと東北大学加齢医学研究所発のベンチャー企業、株式会社コグスマートは様々な脳のＭＲＩ画像や認知機能テストなどのビッグデータを持っているんです。
その相関関係をもとに将来の認証リスクを導き出すといいます。
東北大学加齢医学研究所教授でコグスマート代表取締役の瀧靖之医師は次のようにおっしゃっています。
「これまで人間ドッグなどの受診者から「将来認知症、自分は大丈夫なのか？」、こういう質問が非常に多かったんですけども、今回データ化して見せることが可能になったことで受診者の方々も医師の方々もこのようなサービスで生活習慣の改善につなげることは可能になった。」
これまでは医師の経験をもとに認知症の診断をしていましたが、データ化、見える化することで医師にも患者にも分かり易くなって良いかもしれません。
なお、このサービスの商品名は「ブレーン スイート」（BrainSuite 詳細はこちらを参照）で脳ドッグのオプションとして販売することになりました。
以上、番組の内容をご紹介してきました。
今回ご紹介した、ＡＩ、およびビッグデータを活用した認知症リスクの察知サービスから今後の医療サービスのあり方の一つのモデルが浮かんだので以下にご紹介します。
�，△詁団蠅良袖い隆擬圓亡悗垢襦⊂評�や検査データ（レントゲンやＭＲＩなど）などを数値化してビッグデータとして蓄積する
�△海良袖い砲覆襯螢好�を数値化する
��これらのデータを見える化し、誰でも自分でこの病気にかかるリスクがある程度判定出来るようなチェックリストを作成する
�ご�望者はだれでもこのチェックリストでこの病気にかかるリスクをある程度判定出来るようなアプリを提供する
�イ海離▲廛蠅任海良袖い砲�かるリスクが一定の基準以上の場合、更に最寄りの医療施設でより詳細な検査を受ける
��更に、遠隔治療やｉＰＳ細胞、あるいはナノマシン（参照：アイデアよもやま話 No.3004 先進国の長寿命化 その４ がんの革命的治療法 ー “ナノマシン”！）など先進医療技術により、将来的には世界中どこで暮らしていても最寄りの医療施設で最先端の治療を受けることが出来るようになる
なお、これらの一連のプロセスの中で、�い砲�いては、医療関連の測定機器が今でもいろいろあります。
例えば、体温や血圧、脈拍、体重などは一般家庭でも容易に測定出来ます。
また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、感染判定ではＰＣＲ検査が一般的ですが、「パルスオキシメーター」による血中酸素濃度の測定結果からもある程度感染リスクが判定出来ることからかなり出回っているようです。
なので、我が家でも既に購入して、たまに測定するようにしています。
こうした様々な測定機器が増えることによって、�い離廛蹈札垢任離螢好�判定はどんどん精度が上がっていくものと期待出来ます。
ということで、それぞれの病気に対応した上記の医療サービスモデルがどんどん実用化されていくと以下のようにいろいろなメリットが期待出来ます。
・多くの病気リスクが早期に、しかも個人個人で容易に発見出来る
・従って、その分医療施設の負担が減り、医療費削減につながる
・このモデルを医療施設が十分でない途上国に展開することにより、医療環境が整備されていない環境においても一定のレベルでの健康維持が促進出来るようになる
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